40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのACCの弱点?!

今日は天気も良くてお出かけ日和でしたね。夏休み最初の週末ということで海や山に行かれた方も多いのではないでしょうか?今日は私は出かけずに東京を徘徊するだけで終わってしまったのですが、その中で以前から気付いていたACCの妙な動きの原因がわかった気がしました。

現象その1:中々止まらないでジリジリ進む。

渋滞の中でACCを使用すると大変楽ですので、ご使用されている方もいらっしゃると思います。

もしかしたら今は改善されているのかもしれませんが、少なくとも私の2015MYの320dツーリングに装備されているACCは、時折前走車が停止してもジリジリと動いて近づいていくことがあります。

現象その2:停止中の前走車を突然認識しなくなり加速しようとする。

上記の現象の後に起こることが多いのですが、ジリジリ進んでいって止まるかと思いきや、いきなりメーターパネル内の前走車のアイコンが消えて加速しようとすることがあります。

止まることもあるのですが、最初のうちはいつでもブレーキを踏めるように身構えていて、止まったらほっとしたものですが、最近ではすぐにブレーキを踏んでACC自体をいったん解除しています。そして再度停止中にセットして停止状態を保てばいいわけです。

この使用法は、以前記事でご紹介しましたね。

BMWのACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)の便利な使い方

どうやら前走車によるようです。

BMWのシステムは、バンパー下のミリ波レーダーと、ルームミラーの根元に外向きに埋め込まれている単眼カメラを使用しています。

単眼カメラがあるので認識できるのだろうと思っていましたが、「単眼」なので、距離の計測はどうやらミリ波レーダーが担当しているようです。

結論から言うと、このミリ波レーダーの位置が低すぎるんだと思います。

今日この挙動を起こした時、前走車はVWトゥアレグでした。SUVですのでバンパーの位置自体が高く、さらにバンパー下が樹脂でザラザラな感じになっています。

これまでは、トラックの後ろでこの現象が起きやすいと思っていましたが、ようやく今日確信しました。

要するに、BMWのフロントバンパー下に埋め込まれているミリ波レーダーがうまく照射できる位置に前走車の車体があって、光などを反射しやすいような素材でないとこのような現象が起こる可能性がある、ということです。

いつもではありません。光の具合にもよると思います。現に今日この現象が起きた時には首都高速のガード下を走っている時でしたが、周りがビルに囲まれてより光量が落ちた状態でオートライトが点灯すると、光量が却って増えようで、この挙動はなくなりました。

注意すべきは「車高が高い車が前走車で、光量が足りない時」

そして私が導き出した結論はこのタイトルの通りです。

ACCを使用している時は、普段オートライトの方でも、もしかしたら手動でライトをオンにした方がいいのかもしれません。

ですがどうしてBMWはミリ波レーダーをグリルの後ろに仕込まなかったんでしょう?そんなに冷却系には影響なさそうですけどね。

そしてまた、はたと気がついたのですが・・・メルセデスはうまくやっていますね。メルセデスのディストロニック・プラスもBMWと同じくミリ波レーダーと単眼カメラを使用しているので、役割分担も同じく、距離計測はミリ波レーダーの担当でしょう。

ディストロニック・プラスのミリ波レーダーって、あの、クーペ顔のグリルの真ん中に輝くスリーポインテッド・スターのエンブレムに仕込まれているんですよね。

メルセデスにおいて、もはやエレガンス顔はSクラスしかなくなってしまいました。クーペ顔の方が人気があるからそうしているのかと思っていましたが、もしかしたらこのディストロニック・プラスのミリ波レーダーの位置の最適化も大きな理由の一つかもしれませんね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。