この3連休はお天気も良くって絶好の行楽日和でしたね。私も家族と一緒に東京都昭島市にあるモリパーク アウトドアヴィレッジに行ってまいりました。混雑していたので、楽をするためにACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)をONにして運転しましたが、今回はACCの使い方をご紹介し、使用した印象をご報告します。
モリパーク アウトドアヴィレッジへ行こう!
私の家族は休みとなるとほぼ必ずどこかへ出かけますが、実は「予め平日の間にどこに行くか決めておく」ということを殆どしません。
理由は特にないです(汗)。ただ、なんとなく休日になるとどこかに行きたくてうずうずして、「・・・どっか行こうか?どこに行く?」と誰かが言い出す、という感じです。無計画もいいところですね。
この連休もそうでした。初日は所用があったため出かけませんでしたが、2日目にもなるといい天気。暖かい。どこか行きたい。そこで私の頭に閃いたのがモリパーク アウトドアヴィレッジでした。
ここはすでにオープンして日が経ってますが、オープン前から私が非常に注目していた施設です。
当ブログタイトル下の説明文にも書いてありますが、私は時々家族でオートキャンプにも行きますので、アウトドアショップが一堂に会し、そうしたアウトドアショップのカフェもあるという点は非常に魅力的でした。
中でも私の一番狙いは「スノーピーク EAT」です。これは、現在大人気のアウトドアブランド「スノーピーク」が運営するカフェで、スノーピークの商品を実際に使用して食事ができるというのがウリです。
そこで、当日のランチをそこでとることに決め、家族とともに出発しました。
さて出発。ルートは?
私の自宅から昭島に向かうルートは、以下の3通りが考えられます。
- 国道20号に出て直進し、日野バイパスには入らずにそのまま甲州街道→新奥多摩街道で昭島へ
- 中央道で八王子ICまで行き、北上して昭島を目指す
- 中央道→圏央道であきる野ICで降りて昭島を目指す
スマホで渋滞情報を見てみると、やはり高速道路下りはどこも混んでいるようです。ですが私が頼りとするカーナビアプリ「カーナビタイム」でルート検索すると、やはり王道の2のルート、中央道を行くのが一番早いことを示しました。このカーナビタイム、相当優れもののアプリですので、いずれ近いうちにレビューします。
※2016/9/6追記:カーナビタイムに関しては、こちらの記事を御覧ください!
ランチタイムに間に合うようにという目的もあって、ここは素直にカーナビタイム従って中央道を目指します。
ところがさすがに行楽日和で首都高速4号新宿線から既に断続的に渋滞。50km/hまで速度が上がったかと思うと停止して、一寸刻みに動いたり。追突に気を遣い、ドライバーとしては継続的に緊張を強いられる状況です。
こうした状況はACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)がもっとも威力を発揮する場面です。
ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)とは
BMWにおける正式名称は、「ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ & ゴー機能付)」です。要するに、前車に追従して設定速度の範囲内でスピードが自動的に変化し、停止までサポートする、というものです。同様の機能は、スバルではEyeSight、メルセデスではディストロニック・プラスと言ったりして各メーカーが様々な名前で呼んでます。
BMWでは先代7シリーズ(F01/02)に搭載されたのが最初だったかと記憶してます。これはようやく私の求める機能になった!と憧憬のまなざしで見てました。
ここで、ん?と思った方。鋭いです。
そう、2012モデルの320iにもオプションで用意されてました。ですが、「ACCを付けると3か月待ち」に負けてつけなかったのです。まあ、オプション価格もまだ高価でしたしね。
ところが、2015年モデルから全車標準装備となりました。この間何があったかというと・・・永遠のライバル、メルセデスのCクラスとの戦いですよね。あちらさんがディストロニックを全車標準装備にしたのでこちらも対抗しましょうと。
健全な競争でユーザーが利益を受けたので、大歓迎です。この2社はアウディを含めて「ドイツ御三家」なんて呼ばれてますが、これからも健全な競争を続けてユーザーに利益をもたらしてほしいものです。できれば価格面でもっと・・・。
おっと、ACCの話でしたね。これはもう、あるとないとでは雲泥の差であった方が楽です。
BMWのACCは以下のような動作をします。
- 設定可能になるのは30km/h以上で走行中
- 設定速度は30-210km/h
- 車間距離は4段階に設定可能
- 停止までサポート
- 停止後3秒以内に前車が動き出すと自動で追従開始
- 停止後3秒でアイドリングストップ
- 停止後3秒以上たって前車が動き出した場合は、その時点でアイドリングストップ解除
- その後「RES(レジューム)」ボタンを押すか、アクセルを軽く踏み込むことで追従開始
- 追従中は前車のスピードに合わせて自動でブレーキやアクセルを制御して、設定速度の範囲内かつ設定した車間距離で追従
何を隠そう、実は私、今まで普通のクルーズコントロール付きのクルマすら所有したことがありませんでした。
若いころアメリカに旅行した際に借りたレンタカーや、新婚旅行でドイツで借りたレンタカーにはついていましたが、使用してみると、意外と高速道路ですら一定のスピードで走り続けられる状況ってそうそうないんですよね。
ましてや日本国内の高速道路や一般道路で、延々と同じスピードで走り続けられる場所は非常に限られてきます。
私は昔からクルマが好きだったので、当然ながらクルーズコントロールの機能に興味はありましたが、前車に近づいてはブレーキを踏んで設定解除、前が開けてからまた設定といった操作の繰り返しで、いまひとつ実用性に疑問を感じてました。
ところが、ACCはこうした煩わしさからドライバーを解放してくれます。これはドライバーの疲労軽減に繋がり、それを通じて事故を抑止するという効果も期待できるので安全装備の域に片足を突っ込んでいると個人的には思っており、メーカーには、コストをあげることなく全車に標準装備する努力をしていただきたいですね。
また、ご参考までですが、首都高速湾岸線を走行中に1車線規制の渋滞にあったときのことです。
そこそこ交通量があったにもかかわらず、渋滞というほどでもない軽い渋滞ですぐに通り抜けられたのですが、看板がたっていてこんなことが書いてありました。
「社会実験実施中。前車追従機能付き速度維持装置を搭載している車は機能をONにしてください」
正確な言葉は忘れましたが、こんな内容です。もう、驚いてぶっとびましたね。
「社会実験渋滞かよ!」
ACCの使用方法
上述の通り、私は今までクルーズコントロール付きのクルマですら所有したことがないので、設定方法や表示がわからず、当初はまごつきました。
取扱説明書を見れば書いてあるのですがちょっとわかりにくかったので、ここでもっと簡単に解説しようと思います。
まずはACCをONにします。スイッチは下の写真のステアリング左側の外側の列の一番下のボタンです。クルマの後ろ姿の絵にスピードメータのようなものがかぶさっている形のアイコンが書いてあります。
すると、メーターパネルの表示が以下のようになります。
スピードメーターとタコメーターの間に、黄色い点線が外側に、オレンジの実線が内側に表示されていますね。
黄色い点線はレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)が作動中ということです。普段はこの点線のみが表示されてますが、ACCをONにすることで内側のオレンジの線が出現します。
この後、速度を設定するには30km/hで走行中に、ステアリング左側の外側の列の真ん中の「RES」ボタンを押すか、内側の列の真ん中にあるレバーを上か下にクリックかすると、現在の走行速度で設定されます。すると、表示がこのように変わります。
速度が設定されると、オレンジの線のさらに内側に車間距離の設定を示すブロックが縦に並びます。車間距離の調整は、左側の内側の列の一番上と一番下のボタンで行います。上が車間距離を狭く、下が車間距離を広くします。
車間距離は前車からの秒数で設定されます。同じ2つのブロックでも、低いスピードの時より高い時の方が車間距離は広いですので、速度によって頻繁に変更する必要はありません。
写真では既に前車を認識し、追従して停止中なのでクルマの後ろ姿の絵が一番上に表示されております。ちなみにこのクルマの絵が赤い時は「前車接近警告機能」により警告されているのでご注意を。
上の写真ではスピードメーターの40km/hの横にオレンジの点が確認できると思います。これは設定速度40km/hということで、さらに言えば停止してアイドリングストップ中ということです。
走行中や、走行可能状態(停止後3秒以内)ではこの点が緑に変わります。
設定速度は上で出てきた左側の内側列の真ん中のレバーで調節できます。レバーは上と下に2段づつ押すことができ、離すと中立の位置に戻ります。上に軽く押すと1km/hアップ、大きく押すとその時の設定速度の1の位を切り上げた速度か10km/hができます。つまり、現在の設定速度が42km/hの場合は大きく上に押すと50km/hになり、もう1回大きく押すと60km/hになります。下の場合は逆で、1回目で40km/h、その次は30km/hとなります。
これで渋滞の中では全自動で前車に追従します。
ちなみに私は一般道でも使用しています。その際に気を付けなければいけないのは、「赤信号で先頭で止まる際には自分でブレーキを踏まないといけない」ことです。つまり全自動で「追従」するのであって、全自動で「運転」はしてくれませんので、ご注意ください。
これってバグですか?でもいつでも設定できて便利!
私がまだACCの操作方法がよくわからないときに気づいてしまったのですが、30km/h以上で走っていなくても、もっと言えば停車中でも、前車がいれば認識して「追従」します。
つまり、停車中にはブレーキを踏まなくても停止し続けます。この設定をしたしたら画面表示とともにブレーキがぐっと沈んで「追従して停止」していることが認識できます。
でもこの使い方って取扱説明書に載ってないんですよね。メーカーが想定している使用方法なのかどうか不明ですが、もしかしたらバグなのかもしれませんね。もしそうだとすると、今後の点検整備の中でシステムアップデートされて使用できなくなると思うので気にしないことにします。あって邪魔な機能でもないので。
※2016/5/15追記:ACCで前車を捉える特徴を具体的に開設した続編記事をアップしています。ぜひこちらからご覧ください。
※2016/7/24追記:ACCの弱点について記事を追加しました。ぜひご覧ください。
長くなりすぎたので今回はここまでにしましょう。
アウトドアヴィレッジ訪問の内容は次回の記事をご覧ください。
では今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。