BMWのクリーンディーゼルに対する3(+1)の誤解

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クリーンディーゼルが普及して認知度が高まるに従って、誤解もどうやら広まり、定着しつつある様です。そんな誤解を今更ながら解いて行きたいと思います。

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誤解その1 「豊かな極低速トルク」

これに関してはメディアもいけないと思うのですが、当ブログで何度か申し上げている通り、「極低速トルクはむしろ細い」と言わざるを得ません。

この誤解はどこから来ているかというと、元々ディーゼルエンジンが大型車に搭載されていたことに由来していると思います。

ご存知かと思いますが、大体のディーゼルエンジンはターボで加給されていますよね。そして、ターボというのは、ある程度排圧が高まってからでないとタービンが勢いよく回転せず、十分な過給圧を発揮しません。

そして、小排気量ではこの排圧を高めるためにある程度エンジンの回転を上げなければいけないんです。具体的には大体1,400回転前後くらいからでしょうか?この辺りになると十分、というか十二分に加給され出して豊かなトルクで痛痒なく加速して行きます。

一方で、大型車に搭載されていたディーゼルターボは、低回転から十分な排圧がかかります。だって、14Lとかあるんですよ、排気量。320d に比べて7倍の排気量があるから7倍の大きさのターボが付いているかと言えばそうではないですから。

実際、私が乗っていてもそう感じます。アイドリング回転域で、320i、いえ、318iも超えていける我が家の駐車場の段差を、320d は超えて行けません。

3シリーズのディーゼルは何がすごいのか?320iから320dにして感じたこと。

2016.03.30

まあ、一度ターボの加給がかかるとさすがに強力なトルクを感じますが。これは加速時に、後ろからの押し出し感が強まることによってわかります。

誤解その2 クリーンディーゼルの排気はガソリンエンジンよりもキレイ?

ちょっとでもクルマをご存知の方は苦笑されるかも知れませんが、この誤解、本当にあるんですよ。私もディーゼルに乗っているというと、この様に質問されます。

ハッキリ言います。そんなことはありません。

これは名称に「クリーン」と付いていることから来る誤解だと思いますが、ここでいう「クリーン」というのはあくまで相対的なものであって、あくまでも従来のディーゼルよりも排気が浄化されているという意味でしかありません。

エンジンで工夫をして限りなく完全燃焼に近付けることで、元から有害物質の発生を減らそうとしていることは事実ですが、それだけでは排ガス規制をクリアするに至らず、高価な後処理装置をつけて対応しているんです。

各車各様ですので一概には申し上げられませんが、ガソリンエンジンが余裕を持って規制をクリアして来るのに対して、ディーゼルは結構ギリギリのことが多い様です。

特に、「粒子状物質」と呼ばれる、いわゆるPM2.5と同じ有害物質と、「NOx」と言われる窒素酸化物は、ガソリンエンジンよりも多いです。

ですが、今日本で売られているディーゼル乗用車は、世界中でも厳しいポスト新長期規制をクリアしているので、排気ガスはなんの匂いもしませんし、相当に綺麗な排気にはなっていますが。

誤解その3 ディーゼルはどんな運転をしても燃費がいい

これもよく聞かれます。確かに、ディーゼルは燃費がいいです。うまく走れば、従来のガソリンエンジンからは想像もできない様な低燃費を叩き出します。実際、私もフルタンク(57L)で航続距離1,000km以上という燃費は何度か記録しています。

雪道でのBMW320dツーリングとミシュランX-ICEでの走破性及び燃費

2017.01.14

この時の燃費はすごかったです。

ですが、「いつでも」かと言われると「そうでもない」と答えざるを得ません。

いかにもターボエンジンらしく、回せば回しただけ、負荷がかかったらかかっただけ悪くなります。しかも、元の燃費がいいせいか、その落ち込み具合がガゾリンよりも激しいように思います。

例えば、エアコンオンでの燃費。320iですと、街中でエアコンオフで8km/Lくらいだったのが、7km/L台に落ち込む程度ですが、320dですと13km/Lくらいで行けていた道のりを11km/L、悪い時は10km/Lくらいまで落ち込んだりします。

それでもまだガソリンよりはいいですね。

ですが、高速道路を追い越し車線の流れに沿って走ると、320iでは17km/Lくらいだったのが、320dでは16km/L台になることもあります。

ただ、その差は僅かですし、燃料代の安さを考えるとまだ320dの方が有利ですが、期待しすぎるとがっかりするかも知れない数値です。

要するに、クリーンディーゼルもターボエンジンとしての性格を持っており、一定の負荷で走行し続ける場合はかなりの低燃費で走りますが、それ以外絵も燃費はいいものの、いい時との落差は結構ある、ということになります。

それでも絶対的にはガソリンよりも燃費がいいですし、経由が安いので結果としてはガソリンエンジンよりもはるかに燃料代が安く上がりますけどね。

+1の誤解 ディーゼルはうるさい?

いかがでしたでしょうか?この他にもディーゼルに関する誤解って多々あります。音がうるさいとか(笑)。静かではないですが、元々、エンジンの遮音に関しては日本車に比べるとドイツ車は若干無頓着ですので、レクサスとかに乗っていた方からすると、ガソリンでもうるさく感じる様です。そして、ディーゼルの音は音質が違うだけですよ。車内で聞こえる絶対的な音量は、外で聞くほど大きくありませんし、個人的には気になりません。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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6 件のコメント

  •  pontaさん、今日の記事はBMWというよりも、クリーンディーゼルあるあるですね。
     今、実家のお祭りで伊豆に来ています。昨夜走ったときは渋滞もなく、燃費もどれだけ伸びるんだろうと楽しくなりました。
     これが、都内のチョコチョコした移動を繰り返すと、たちまち低下で、それでもガソリン車よりいいのですが、かなりの差が出ます。信号がどれだけ影響するかって、感じてます。

    • 桂様

      いつもコメント頂きありがとうございます!
      伊豆のお祭り、いいですね〜!なんだか、都内のお祭りよりも格段に風流な感じがします。
      ディーゼルに限らず、最近のダウンサイジングターボは、一定負荷ですと燃費が驚くほどのびますが、ゴーストップだと低下が顕著ですよね。これはダウンサイジングターボのチューニングによるものだと思います。
      渋滞なく伊豆までで、C220dでしたら相当な低燃費で行かれたのではないですか?20km/L超えくらいな感じでしょうか?
      街中でもこれくらい走れば・・・というのは欲張りすぎですかね。やはりディーゼルのHVを望まずにはいららません。メルセデスのS300hだけというのも寂しいですよね。
      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!お戻りの際も安全に、渋滞なくドライブを楽しめることをお祈りしています!

  • BMW B48B20AエンジンとN47D20Cエンジンで言えば、トルクカーブを見ると1400回転付近での絶対値は同様です。ガソリンはそこで最大トルクですからそれ以上の伸びが無いですが、ディーゼルはそこから更に2割余りトルクが増えていきます。
    その傾きはガソリンより少し緩やかなので体感的に言えばPontaさんの言われる様にパワーの立ち上がりが遅く感じる筈です。しかし特に車重の差も無いですし、やはり下から十分モリモリだと思いますよ。
    まあ、ドライブフィールというものは体感的、相対的に感じるものですから、世間で言われる程の事ではないよという意味では同意します。
    エンジン音に関しては世界初のバルブトロニック採用のN42エンジンの頃から、うちの車のアイドリングはディーゼルみたいな音が結構な音量でするよな、といつも思っていたので、ガソリン/ディーゼル関わらず直噴エンジンの宿命みたいなものですかね。

    • あっきろ様

      いつもコメント頂きありがとうございます!
      そうなんですよね。ただ、そこまでの立ち上がり方を見ると、ディーゼルはアイドリング付近は低いところから急激に立ち上がってませんか?一方でガソリンエンジンはもっと高いところから立ち上がって来ています。これが駐車の時の極低速トルクの違いかなと思っています。
      ただ、ディーゼルはトルクカーブが上がって来さえすれば、大げさにいうと、本当に大排気量エンジンのような力強さを感じます。正に街中で常用する、1,500rpmくらいからですね。まあ、その感触は長くは続きませんが(笑)。まあ、スイートスポットが狭いのもディーゼルの特性ですもんね。
      確かに、バルブトロニックになってからは、外で聞くメカニカルノイズはディーゼルかと思うほどでしたね。直噴化されてからはさらに、です。
      昔、父が乗っていたクラウンマジェスタは、早くも直噴化されていましたが、これも外で聞くとカチカチいうメカニカルノイズがしていました。あの、音と振動は元から断つトヨタでさえ消せなかったんですね。もちろん室内は無音と言っていいほど静かでしたが、直噴エンジンの特性を垣間見る思いがいたのを覚えています。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • 誤解番外編^^pontaさんは、ディーゼル教の教祖さんでディーゼル普及に力を入れている!??
    これも、よく勘違いされている方がたくさん見えると思いますが、
    違いますよ!ディーゼル車を所有して大好きになったファンの1人がpontaさんです。次期車もディーゼルが濃厚です。5シリーズ?アルピナD3?となるでしょう。
    ただ、ディーゼル車を所有していると人間の体は鈍感なので、ガソリンとの違いがわかりづらいので、1度、ガソリン車を所有していただけると、違いがはっきりわかるのではと思います。3000ターボにしましょう!(自分が欲しいだけ??笑)

    • bmwpopo様

      いつもコメント頂きありがとうございます!
      誤解を解いて下さってありがとうございます。正に、bmwpopo様のおっしゃる通りでして、所有して初めてディーゼルの良さを思い知った感じです。元々興味はあったんですが、キャンプで大荷物を積むならやっぱりディーゼルかなあ、くらいの感覚でした。デビュー記事にも書いていますが、初めて320d に試乗した時の衝撃といったら・・・。
      ガソリンエンジンも好きですよ。確かに3L直列6気筒は最高ですが、BMWはさすがにエンジン屋なので、2L直列4気筒もさすがの出来です。アウディA4に試乗した時も感心しましたが、その後BMWに乗ると、3気筒でもフィーリングがよくて、正直唸ります。
      bmwpopo様、いかがですか?末期モデルになった時にあえて340iとか。次期3シリーズではきっとM340iになって、グッとお値段も高くなると個人的には思っています。
      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

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