40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

320dツーリングに「当たり」がついた!1年経って乗り心地が良くなっています。

以前の記事で1年たって「当たりがついた」のか、乗り心地が良くなっているような気がするとお伝えしましたが、今回遠出するにあたりタイヤの空気圧を設定し直したりしてじっくり検証した結果、やはりサスペンションの動きがしなやかになっていると感じました。

それにしても適正空気圧がわかりにくい表示ですね。

今回は3人乗車、荷物フル積載状態でしたが、運転席ドアを開けた部分の表示を見ても今一つどのくらいの空気圧を入れたらいいのかはっきりしません。

3人乗車状態と、5人乗車の荷物フル積載の状態しか書いていないんですよね。

結果としてフロントは2.4、リア2.7という高圧に設定しました。これ、私の感覚ではすごい高圧なんですけど、大丈夫ですかね?まあ、5人乗車のフル積載ではリアはなんと3.1が指定空気圧ですので高過ぎではないとは思うのですが・・・。

ちなみに調整前はフロント2.3、リア2.5でした。

空気圧調整後の乗り心地

変化をお伝えしなければいけないのですが、調整後にのった首都高速は、舗装がきれいな部分でしたのではっきりとはわかりません。ですが5号池袋線にのって継ぎ目を超えるたびにだんだんわかってきました。

荷物をフル積載している効果か、リアの突き上げがだいぶ柔らかいです。

まあ、当たり前なんですけどね。世のステーションワゴンはほとんどがそうなっているはずですから。といっても、キャンプの荷物って嵩張るだけで大して重いものってないのですが。

時々国産ミニバン・ステーションワゴンで、大人4人乗車に荷物をフル積載しているのか、夜になるとハイビームかと思うくらいライトが眩しい対向車とすれ違いますが、さすがはBMW、この程度では顎は出しません。こういうところは日本車メーカーにもぜひとも頑張ってほしいところです。乗り心地をよくしないと売れないのはわかりますが・・・。

地方の一般道や山道を走ってみての感想

キャンプ場が新潟だったこともあり、道はところどころ雪どけの影響と思われる荒れた部分と舗装しなおされた部分の落差が結構あったので、ある意味乗り心地を評価するには非常に恵まれていました。

その結果、以下のことが分かりました。

  • 舗装の荒れた部分ではランフラットタイヤに起因すると思われるゴトゴト感が感じられるものの、ボディまでは揺すられない。
  • 舗装の良い部分はうねりもいなしてフラットかつ快適に走る。
  • かと言って、荷物フル積載状態でもだらしなくあおられて姿勢が乱れることはない。

とこのように書くとランフラットタイヤの部分以外は完璧のようですが、本当にそうなんです。

一言でいうなら、ボディの下でサスペンションがよく上下して働いていることが手に取るようにわかる、といったところでしょうか。

これはやっぱり「当たり」がついたんですね。

結論としてはそうなります。空気圧も今回はチェックし、むしろ高く上げていった状態ですので通常であれば乗り心地は悪化するはずですからね。

それにしても新車当時とは結構違いがでましたね。以前の320iはどうだったかと思い返してみますと・・・確かに辺りは柔らかかったですが、2012年モデルは明らかにサスペンションセッティングが2015年型とは違っており、元々かなりコンフォート方向に振られていたのであまり気付きませんでした。中古狙いの方はこのように初期型のF30を選ぶと快適性は高いです。

ということは、320dツーリング購入時に試乗した320iツーリングM Sportの、あの激しいリアの突き上げも、きっと10,000kmくらい乗ると少しはマイルドになるのでしょうか?

それにしても、セダンと違ってやはりツーリングはリアが固められています。そもそも、前後重量配分50:50にこだわっているBMWですが、この320dツーリング、車検証ベースの数値ですと前が780kg、後840kgで、48:52と若干リアに荷重が寄っているんです。フロントに重いディーゼルエンジンを積んでいるにもかかわらずリア荷重が大きいのは、それだけ開口部が大きく、リアバルクヘッド(後部座席と荷室の間の構造材です。)がないステーションワゴンボディのために、ボディ剛性を確保すべき補強材が相当奢られているのは想像に難くありません。

まとめ

結論としては過去記事でも想像していた仮説の根拠が強くなっただけですが、おかげでセダンとステーションワゴンの違いに関して、身をもって感じて考えるいい機会になりました。

同じ3シリーズで運転感覚はほとんど変わらなくても、当たりがついた時に如実に感じられるほど違いがあるというのは正直意外な発見でした。

こうしたことから私のたどり着いた結論は、「ツーリングはツーリングらしく、荷物をいっぱい積んで海に山にでかけましょう!」ということです。随分話が飛躍しているようですが・・・。

最近は見た目で「ツーリングの方がオシャレだから」とか、はなはだしきは、これはメルセデスのディーラーで聞いたのですが、「セダンより値段が高くて見栄が晴れるから」という理由でステーションワゴンを選ぶ方が多いそうです。これを私に話してくれたディーラーの営業さんもちょっと困った顔をしておっしゃっていましたが、そんなの勿体ないですよ。

メーカーはそれぞれの用途に合わせて、真剣に考えてここまでの違いを施しているんです。

クルマでライフスタイルは変わります。本当はライフスタイルにクルマを合わせるべきなのでしょうが、入り口はどうでもいいと思うんです。3シリーズツーリングに限らず、折角ステーションワゴンを購入したのだったら、それらしく使って大いに人生を楽しみましょう!

では、今回はこの辺で失礼します。