40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズの駐車テクニック。真っ直ぐ止めよう!

3シリーズに限らず、現代のクルマって丸っこいデザインですので、ボディラインは曲線だらけです。せっかく助手席のドアミラーが下を向いて駐車場の横の線が見えても、まっすぐに止めるの、難しくないですか?私だけですか?

前と後ろが絞り込まれています。

3シリーズのデザインって、アウディやメルセデスほどフロントの角が面取りされていない(丸っこいフロントになっていない)のであまりそうは見えませんが、結構前後が絞り込まれています。

前の角が面取りされていると狭い路地の角を曲がるときに便利なのですが、私は逆に一番飛び出たところが気になっちゃいます。BMWでいうと2シリーズ(ツアラー系)と6シリーズがそうですよね。ですので、M6試乗の際に最初の出発の際に左に曲がって出るようになっていたので気を使いました。大体、傷なんかつけた日には一体いくら弁償しなければいけないのかわかったもんじゃありませんし。

M6に試乗!Mフルラインナップ高速試乗会、行ってまいりました!2

ま、それはいいとして、3シリーズです。

ああ見えてボディは複雑な曲面で構成されており、運転席ドアハンドルの部分が一番出っ張っています。日本仕様だとこの運転席のドアハンドルが小さくなっていて、全幅が1800mmに収まるようになっていますよね。後席はちゃんとごっついドアハンドルが付いています。

またも余談ながら、かつて乗っていたE90の323iでは運転席もごっついドアハンドルになっていて、前後共ドアハンドルには足元を照らす白色のLEDが仕込んでありました。

これが実用上も夜の見た目上もすごくよかったんですよ。もちろん走行中は点灯しませんが、解錠した時に点灯すると、クルマが「おかえり」と言ってくれているような気がしてすごく好きだったので、F30にはなくて残念です。

さて、どこを目印にすれば真っ直ぐ止められる?

告白しますと、私、駐車には自信があったのですが、F30の320iセダンの時にその自信は打ち砕かれました。

どうしても真っ直ぐ止められないんです。

今回こそ!と思って前の方を向いてクルマの向きを確認して確信を持ってクルマを下りてチェックしてみても、必ずどちらかにビミョーに曲がっている始末。バックモニターに表示される走行線を真っ直ぐにしてみてもどうもうまくいきません。

おまけにBMWは右ハンドル仕様は運転席とハンドルの位置関係がおかしくて(ハンドルが運転席シートの中心からちょっと左にオフセットしている)、さらにドイツ車の常でペダル位置まで若干左寄りなので、細かく気にしだすと自分が正面を向いているかどうかさえ確信が持てなくなってきていました。

BMWじゃなければ運転席のドアを開けて線を確認しながら駐車するところですが、BMWでは運転席のドアを開けるとPにシフトされてしまう仕様になっているのでそれもできません。

ところが、あることに気づいて、今は大丈夫になりました。別にツーリング特有のものではないのでセダンの時になんで気づかなかったんだろうと思うのですが・・・。

バックする時に左ドアミラーに映る、リアタイヤのフェンダーアーチが真っ直ぐなんです!

・・・って「!」付きで言ってしまいましたが、ご存知ですよね?気づいていなかったのは私くらいではないかと・・・。

ちなみに、左のドアミラーはギアを「R」にシフトすると自動で下を向きます。これはドアミラー調整の左右切替スイッチが右側になっていないと作動しません。なぜかというと、左右切替スイッチが右側に入っている=左側のミラーを調整する意思がないとクルマが判断して、左ドアミラーを見やすいように下に向けてくれるんですね。

逆に下に向けたくない場合は、左右切替スイッチを左側に入れればOKです。

さて、下を向いた左ドアミラーですが、通常走行時にちゃんと調整していればうまい具合に左リアフェンダーアーチが写っています。

このリアフェンダーアーチが、地上の線と平行になるようにすれば一発で真っ直ぐ止められるんです!

もう、これは私の中ではすごい発見でした。今までの苦労はなんだったんだろうと思えるくらいの。劇的に駐車が楽になりましたし、失っていた自信も取り戻せました(笑)。

副産物。

このように、駐車で真っ直ぐ止められるようになった時、前を向いて自分の感覚とのズレを修正していきました。

例えば、自分では今ちょっと左を向いているように感じるけど真っ直ぐなんだな、といった具合です。

すると、高速道路での運転も劇的に楽になりました。なんで?と思われるかもしれませんし、納得してくださる方もいらっしゃるでしょうが、要するに「自分の真っ直ぐな感覚」が固定されてきたんですね。

そうすると、今までなんとなく直進していないような気がしてしょっちゅう微舵修正をしていたのが、この「自分の真っ直ぐ」を掴んでからはビターっと直進させることができて、肩の力が抜けるんですよ。

後席は鈍感乗り物にお強い二人なので以前も特に苦情は出ていませんでしたが、普通に考えると、きっと乗り心地は良くなっているに違いありません。・・・多分。

美しく駐車したい方も是非お試しください。

モニターの走行線を見ていれば十分真っ直ぐ止められる方もいらっしゃるかもしれませんが、左ドアミラーとそこに映る光景、ちょっとだけ活用されてみてください。

ちなみに、これに気づいてからなのですが、仔細に観察してみると大抵のクルマはリアフェンダーアーチって進行方向に対して平行になっているんですね。あのフェンダーが張り出したポルシェ911ターボもそうですね。

ということはこのリアフェンダーアーチを目印に駐車するって、大抵のクルマでできますよね。もしかして、常識でした?私、一応免許を取ってから20年以上運転してきましたが、「何で今まで気づかないんだよっ!」ていうレベルのことだったですか?

だって、今までのクルマって結構サイドが真っ直ぐだったから気づかなかったんですよ・・・それだけで十分真っ直ぐ止められましたし・・・。

すみません。これからも精進します・・・。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。