40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズツーリングでサーキット同乗走行!現役レーサーはやっぱりすごいです。

BMW


今回は、前回記事で予告した、Toto BMWのイベントでの「レーシングタクシー」の体験をお伝えします。これがまたすごかったんですよ。

レーシングタクシーとは

要するに、現役レーサーが運転するBMWに同乗できる体験ですね。BMW Tokyo Bayでは参加できずに悔しい思いをしましたが、早くもリベンジの機会が巡ってきた、というわけです。

BMW GROUP Tokyo Bayで開催の「BMW 100th アニバーサリーツアー」に行ってきました!

私的には、自分でのサーキット走行も楽しみではあったんですが、むしろこちらの方がハイライトです。

試乗時間は11:45から。340i M Sportの試乗を終えた私は、会場をぶらぶらと見て回ることにしました。

試乗だけじゃない、家族で楽しめる展示がたくさん!

パーツショップやグッズショップがたくさん!

Toto BMWさん、すごいです。スタッフ総出ではないかと思うほどたくさん人がいらっしゃいます。多分、MINIのディーラーの方からもいらっしゃっているんですね。

BMWのパーツの展示もありました。それぞれショップの方とかがいらっしゃって、商品について色々聞けるようになっていました。

私が興味あるCPMのブースもあったので、しげしげと見ていたら声をかけてくださいまして、実はToto BMWさんでもパーツを頼んで取り付けできるそうです。これはまずいことを聞きました。付けたくなってしまいます。

もちろん、子供も楽しめます。

ここら辺までだとまだまだクルマ好きのための展示ですが、端の方に子供用のスペースがちゃんとあります。

dsc_0151

BMW Tokyo Bayにもある、定番の落書きBMWですね。

dsc_0155

そしてラジコン。あえて下を滑りやすくしているのですごく楽しめます。

他にもヨーヨー釣りとかもあって、ほとんど縁日のようです。子供が退屈しないように考えてくださっているんですね。

そしてすごいことに、全て無料です。

あ、子供用のスペースなんですが、私たちは朝一の時間帯だったので空いてまして・・・私も大人気なく遊んでしまいました。

dsc_0149

これは輪投げです。この景品がすごく重要でして・・・。見えますか?

ガソリンとディーゼルの添加剤があるんです。

実はちょうど添加剤がなくなって、買わなきゃと思っていたんです。それを理由にToto BMWにまた行って、318iに試乗させてもらって・・・、などと目論んでいたのですが・・・。

というわけで、息子にミッションを与えました。「頑張って必ず景品をゲットすること!」。

さすが我が子です。夢中になって輪投げを始めました。単に最近はなぜか輪投げに凝っているというのもありますが。

軽食も無料で振る舞われます!

ショップのエリアに戻ってくると、「pontaさーん」と呼ぶ声が。振り返ると、サービスでお世話になっている方でした。

「はい、これ。LEDライトです。」

といきなり頂き物をしてしましました。

img_0466

これ、よくできてます。下は吸盤になっているので上下逆さまにも付けられるし、ライトの部分のジョイントが磁石になっててくるくる回るんですよ。

Mさん、ありがとうございました。

そして何やら行列が目に入ったのでなんだろうと思って見てみると・・・軽食ですね。軽食と言う割には結構本格的にBBQをしており、魚のフライを挟んだバーガーもあり、もちろん飲み物もありました。

早速並んでバーガーゲットです。

img_0454

MINIのJCWのイメージのカラーですね。バンズは黒と赤っぽい白・・・あ、ピンクと言いますね、それがありましたが、私は黒にしました。

でも、レーシングタクシーがあるのであくまで控えめにしておきました。かなり体がシェイクされることが予想されますが、悲劇は起こしたくありませんので・・・。

そんなこんなで過ごしていると、あっという間にレーシングタクシーの時間がやってまいりました。

超絶の技

試乗車は驚きのクルマ!

場内のアナウンスに従って乗車位置に行って見ますと・・・あら、結構人がいるんですね。1台に何人かで乗るみたいです。

私は、今度こそまずは様子を見ようと思って後ろの方に並びました。最初のラウンドが出て行きます。1度で5台くらいですかね。

ですが、先ほどの参加者による走行とは明らかにスピードが違います。タイヤのスキール音が途切れません。う、これはさっきのバーガーが口からこんにちはしちゃうかも、と不安になってしまいました(笑)。

そしていよいよ私の番が回ってきました。同乗する車は選べません、私が案内されて向かった先には・・・3シリーズのツーリング?うん?320iじゃないですか。しかも内装は本革シート。これは見たことがある内装だな、と思っていたら・・・。

img_0400

これでした。この写真はToto BMWの展示車の318iツーリングLuxuryですが、これと全く同じ内装です。

X1ディーゼルに試乗!〜完成度の高い、万能コンパクトSUV

と言うわけで、なんと320iツーリング Luxuryでのサーキット走行に同乗、と言うことになりました!当然ながら、すべてどノーマル状態です。

これはかなり驚きました。サーキットにはあまりに似つかわしくなくて、逆に面白いですよね。どのくらい走るのか、ものすごく興味があります。

のんびり驚いているヒマもなく、ドライバーさん以外の3人で乗り込みます。私は幸運にも助手席をゲットしました。乗り込むとシートがかなり後ろに行っていたので、足が踏ん張れるようにシートを前に出します。

さて、準備は整いました。写真か、あわよくば動画を撮ろうと思ってiPhoneだけは手元に持っていたのですが、ドライバーさんが、

「シートベルトは確実に締めてくださいね。あと、お荷物は手元でしっかり持っていてください。結構すっ飛ばしてしまう方が多いのですが、シートの下とかに入り込んでしまって回収できなくなるんですよー」

とおっしゃいます。それを聞いて、私はiPhoneをそっとバッグの中にしまい込みました・・・。ですので写真も動画もありません。期待していらっしゃった方、申し訳ありません。

さて、気を取り直してスタートです!

めくるめく世界

いきなり全開で加速して行きます。コースに躍り出て、1コーナー。

私たちは黄色いパイロンを目印にブレーキングを開始するよう言われていたのですが・・・そこを過ぎても全くスピードを緩める気配はありません。そしてハードブレーキングを行い、スキール音と共に1コーナークリア!

後席の方々からも「うおおおっ!」と言う悲鳴が上がっています。強い前後Gが襲いかかりますが、なぜか私は冷静に見ていられました。

ドライバーの方に対する信頼もありますし、このくらいならM Sportでなくてもいけるだろう、と確信していたからなんです。もちろん、自分ではできませんが。

その後もインフィールドのタイトコーナーが続くセクションでも同様のことが続きます。お尻の感触で後輪が若干外に張り出して流れているのが感じられます。LuxuryですのでSport+はないはずなのですが・・・。結構DSCオンでも流れるんですね。それとも、手動でDSCオフ・DTCオンになっていたんでしょうか?

ですが、それはないと思います。現役レーサーといえども、素人を同乗者として乗せているのですから、あくまで余技ですし、しかも万が一のことがあってはいけませんからね。やはりDSCオンでも結構流れるというのが正解でしょう。

余技とはいえ、320iツーリングLuxuryのドライバーさん、必死で飛ばします。これにはまた別の理由があるんです。

私が試乗前に観察していた時からそうだったのですが、すぐ前は740i M Sport、すぐ後ろは330e M Sportだったんです。740iはパワーがあるので加速で引き離されますし、後ろの330e M Sportは突っついてきます(笑)。

ドライバーさん、必死で逃げる逃げる!結果として、結構攻めてくださいました。でもまだ余裕なんです。

「このクルマだけM Sportじゃないんで不利なんですよ。僕、今日のドライバーの中で一番若いのでこれで頑張れって言われちゃって(笑)」なんて談笑する余裕があります。が、時々「くっ!」と言ってハードなコーナリングをしてくれました。

参考になったこと

シフトパドルは使わない!

すごく参考になったのがまずはシフト操作です。

もちろんマニュアルでシフトするのですが、LuxuryとはいえスポーツATがついており、従ってシフトパドルがついていました。ですが、このシフトパドルを使用しないんです。すべてシフトレバーで操作していました。

私も山道で走るときに感じていたのですが、BMWのシフトパドルって、ステアリングをまわすと一緒に回って行ってしまうタイプです。ステアリングが異常にクイックで持ち替える必要がないのであれば、ステアリングを握る位置を固定してシフトパドルで操作もできますが、持ち替えた途端にパドルがどこに行ったかわからなくなるんですよね。

シフトパドルは私のオススメのオプションですが、限界的なスポーツ走行には向きません。まあ、直線の間にブレーキングしてシフトダウンをするのが公道では基本となりますので、そんなに困る場面はないと思いますが、こうした限界的な走行では素直にシフトレバーで操作するのが間違いないでしょう。

ブレーキは蹴飛ばす!

これは降りて次の組のレーシングタクシーを見ていて気づいたのですが、当然のことながらコーナー進入前に相当なハードブレーキングをします。

助手席からドライバーさんの足元は見えないのですが、ペダルの音としの動きからして、ブレーキペダルは蹴飛ばすようにして操作しているんです。

動きが早いのでそう見えただけで、実際にはきっとすごく繊細な感覚で操作しているんだと思います。で、自分の試乗を終えて余韻に浸りながらまだ走行中の車を見ていると・・・コーナーでブレーキランプが点滅しているんですね。

あれ?あんなに踏んだり緩めたりしてたっけな?してなかったと思うけど・・・。で、はたと気がつきました。

BMWって、急ブレーキを踏むと、後続車にそれと知らせるためにブレーキランプが点灯するのではなく点滅する機能がついていますよね?BMWに限らず、輸入車・日本車を問わず最近のクルマでは定番の機能ですが、これが働いているのではないか、と。

私も一度だけこの機能を作動させてしまったことがあります。点滅しているのはもちろん自分からは見えませんでしたが、前のクルマが急ブレーキを踏んだので、私もブレーキを蹴飛ばして急ブレーキを踏みました。車間を十分取っていたので余裕を持って停止できましたが、停止後にハザードランプが点滅しだしたんですね。そのときに、取扱説明書にそんなことが書いてあったな、と。ということは、ブレーキランプは点滅していたんだな、と思ったわけです。

ですが、これって相当ブレーキを強く踏まないと作動しません。ということは、コーナーの進入って、そこまでハードにブレーキングしているものなんですね。これは一つ、目安になりました。

試乗を終えて

3周ほどした後にピットロードに入ったときに、自然と車内が感嘆の声で満たされました。とにかく「すごい、すごい」しか言いようがありません。私なんか、思わず拍手してしまいました。

ドライバーさんはちょっと照れながら「ありがとうございます」と笑ってらっしゃいましたが、それでもまだまだ本来のレースではこんなものではないのでしょうね。

それにしても、320iツーリング、しかも非M Sportのクルマでもここまでできるんだ、というのが今回の私の最大の驚きでした。なんだか試乗中妙に冷静に見ていましたが、改めて考えると驚嘆する以外の何物でもありません。正直、今回の走りっぷりは想像の遥か彼方を行きます。そして、サーキットでもすごく乗り心地がいいです(笑)。

オーナーの方々、320iツーリングって、すごいクルマですよ。とんでもないポテンシャルを持っています。でも、決して公道では試さないでくださいね。本当に、想像の遥か上のポテンシャルを持っていますから。

余韻に浸りたい!

これまた、私にとっては目からウロコの体験となりました。何よりプロの超絶の技を近くで見れたというのと、ブレーキランプの点滅のおかげでブレーキングはここまでするものだ!ということに気づけたこと、そして3シリーズの持つ性能の高さを確認できたという点で、これに勝るものはありません。

そして、興奮冷めやらぬ中、MINIのレーシングタクシーも始まりまして、食い入るように見ていました。ふと気づくと、走り終えたMINIの写真を何人かの方が撮っています。

img_0456

やっぱりうまく撮れていないのですが・・・ブレーキパッドから濛々と煙が上がっていたんです!BMWの時は、モータープールにタイヤとブレーキパッドの焼けた匂いは漂っていましたが、煙は上がっていませんでした。MINIはフロント荷重が大きいのでフロントブレーキにかかる負担も大きいのでしょうね。

エピローグ

そして息子のミッション「輪投げの商品でディーゼルの添加剤をゲット!」の方はというと・・・見事、何回も挑戦してゲットしていました!

dsc_0152

あ、ピンボケしちゃっています・・・すみません。

何度も挑戦したのは、彼の手元を見ればわかります。なんせ、景品ゲットまでの点数が行かなかったときにもらえるお菓子を大量に持っていましたので(笑)。ミッションを無事終えた息子も自慢げです。

息子よ、ありがとう!

すぐにでも入れたいところですが今は燃料が満タンなので、次に半分くらいに減ったらこれを入れて、燃料を満タンにすることにします。

この日のお出かけはこれで終わりではありません。まだ時刻は12:00過ぎ。せっかくここまで来ているのだから、と私たちが向かったのは・・・長くなりすぎましたので次回に譲らせていただきます。

最後になりましたが、Toto BMWの皆様、素晴らしいイベントを開催していただき、ほんとうにありがとうございました!来年もぜひ参加させていただきたいと思います。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。