10月最後の週末は、無印良品津南キャンプ場の年内最終営業日でした。クロージングイベントもあるということで、320dツーリングに荷物を満載しお邪魔してきました。
今回は「父子キャンプ」
先週、私のお気に入りのキャンプ場の一つ、無印良品津南キャンプ場のHPを「そろそろクローズかなー」と思いながら見ていました。
津南は有数の豪雪地帯。そこのさらに山の上にあるキャンプ場は、例年11月上旬くらいが最終営業日のようでして、いつもクロージングイベントをやっていて楽しそうだったんです。クロージングイベントは、地元食材を使った、キャンプ場スタッフによる手料理が振舞われるイベント。要するに締めの大宴会ですね。
すると、なんと今年は10月の最終週がクロージングイベントの日。予約状況を確認すると・・・普段なら取れないようないいロケーションのサイトが空いています。
寒さに一抹の不安はありますが、思い切って行ってみることにしました。息子に提案すると「行く!」と一言。
実は昨年もクロージングの日ではないですが、10月中に行ってかぼちゃでジャック・オー・ランタンを作ったりしていたんですよね。今年は家内は行かないとのことでしたので、息子と二人で行くことにしました。
二人ですので荷物は半減・・・はしないんです。
気づいたのですが・・・今回は写真を撮っていないんです・・・。すみません・・・。本当は「二人のキャンプ道具くらいだったらこんなに楽勝で詰めます!」とご紹介したかったのですが・・・。
ですが、今回は車内に積んだのは、防寒対策としてフランネル生地のシュラフのインナー2つのみ。他は全て荷室に積み、かつそれでも後方視界は20%くらいは確保できていました。
出発は朝7時
何せ無印良品津南キャンプ場は私の自宅から250kmの距離にあります。しかも、最寄りの高速のICから1時間くらいは一般道を走って行くので、順調に行っても4時間はかかる場所。
GWにも行きましたが、渋滞の強い味方、カーナビタイムのおかげで効率よいルートを取ることができました。
もちろん、今回もカーナビタイムにお任せです。
今回のルートはマニアック!
まずはやはり王道の外環道を通るのではなく、首都高速5号線をそのまま真っ直ぐ埼玉県内のS5まで突っ切り、与野ICで降りるように指示しています。すでに外環道は真っ赤に渋滞していましたからね。
が、到着してみると与野ICは大渋滞!この辺は多少の地理感がある私、そのまま与野ICは素通りし、一つ先の新都心西ICで出ることして元の指示されたルートに戻ることにしました。
そして無事、新大宮バイパスに戻ると、やはり上尾道路ですね。もはや定番化していますが、上尾道路も最近はメジャーになってきまして交通量が多いです。その上、途中から1車線化されるのですが、悪評高い埼玉県内の信号のつながりの悪さもあって、平均速度は15km/hにも満たない速度になってしまいます。
ところが。
カーナビタイムはそんなことは先刻ご承知のようでした。今回はそのまま圏央道桶川北本ICまで行くのではなく、早い段階で曲がるように指示されます。なんだ?と思いルート図を確認すると、巧みに県道と幹線道路を使って東松山ICから関越に乗るようです。
うーん、さすがですね。恐れ入りました。
関越はスイスイ!
しかも驚くことにこの東松山ICまでのルートがほとんど信号のない県道だったりして、上尾道路よりもスイスイ流れる道路だったんです。
かなり遠いと思っていた東松山ICまではすぐに着きまして、関越に合流すると・・・もう渋滞なしです。またも恐れ入りました、カーナビタイムの渋滞回避技。本当に助けられます。
天候は曇りですが、順調そのもの。そのまま一気に関越トンネルを突っ切り、新潟県を目指しました。
トンネルを抜けるとそこは豪雨だった。
関越トンネルの出口近くの表示板に書いてあったんですよ。
「トンネル出口アメ注意」
なんでアメってカタカナなんだろうね、キャンディみたいだね、などと息子と話しているうちにトンネルを出たら・・・凄まじい豪雨です。
これには一気にテンションが下がり、私も息子も凍りついてしまいました。で、でもまだいくつか山を越えて行くから、天気が変わるかも知れないし!と息子を慰めていると、息子が「あー神様ー、お願い!晴れてー」とお願いしていましたが、すぐに「あ・・・今は神無月だから神様はみんな島根に行ってていないんだった・・・」と、えらく風流なことを言ってしょんぼりしています(笑)。
とりあえず、塩沢石打ICで関越を降りて、津南方面へ向かいました。
津南もまた雨。
途中清津峡などの絶景スポットを通過するのですが、雨ですから楽しめません。
もうひたすら津南町を目指して運転に専念し、到着しましたが、時間はまだ11時半前。チェックインが13時からですので随分と早く着いてしまいました。
せっかくですので、津南ポークを食べようと津南観光物産館に寄り、「とんかつ つまり」さんで昼食です。
私はキャンプを始めて、無印良品津南キャンプ場に来るまで知りませんでしたが、津南はブランド豚でも有名らしいんですよね。地元の方は津南ポークというより妻有(つまり)ポークという方が通じるようです。
二人でゆっくりと美味しいとんかつをいただいて昼食を終え、小雨くらいになってきたのでキャンプ場に向かいますが、ここで私が気づいたのが、雨はなんとかなりそうだけど、風が強い・・・。これは設営の大きな障害となりそうで、いやな予感しかしませんでした。
とはいえ、行かないわけにも行きませんので、キャンプ場へ。チェックインの手続きを済ませて早速設営に取り掛かることにしました。
設営作業は地獄。
キャンプブログではないので省略しますが、とにかく大変でした。
この寒い時期にオープンタープを持って行ったのが間違い、というか一人で建てられるのがオープンタープとドームテントなので持って行かざるを得なかったのですが、これが風を受けるとものすごい力を発揮して暴れまわります。
なんとかタープを建てて、ようやくドームテントの設営に取り掛かる頃にはへろへろ。そんな私を見かねて、テント内のシュラフの準備などは息子が手伝ってくれました。
そうこうしているうちに、お風呂に行かないとクロージングイベントに間に合わなくなりそうな時間になってきてしまいましたので、慌てて近隣の温泉に向かいます。「近隣の」と言いましたが、キャンプ場から麓に降りるまで車で15分くらいかかるので、往復では最低でも40分以上見ていなければいけません。
すぐ近くなのに県境を越えて長野県栄村にある、「中条温泉トマトの国」でひとっ風呂浴びて、キャンプ場に戻りました。帰路はもう真っ暗でして、当然街灯も何もないのでフロントにあるライトはフォグライトも総動員で照らしてゆっくり戻りました。この山道、夜になると色々動物が出て来るので気をつけないといけないんですよね。狸とかイタチ?でしょうか、とにかく、素早い動きで飛び出して来るので気をつけなければいけません。
クロージングミーティング!
17:00の開始時間には出遅れましたが、クロージングミーティングの会場に向かいます。
注意書きに「イスとテーブルはお持ちください」と書いてありましたが、気軽に持っていけるテーブルはありませんのでとりあえず椅子だけ持って会場に向かいましたが・・・。
すごい人です。しかもこんな重装備、どうやって持ち込んだんでしょう?というくらい皆さんしっかりとイスとテーブルを持ち込んでらっしゃいます。
私と息子は人の多さと熱気に当てられて立ち尽くすばかり。気を取り直して、この遅れを取り返すべくイスを展開して食べ物をゲットします。
おでんとお肉とご飯。
いちいち注がれる量が多くて、私と息子でもこれだけ食べたらお腹いっぱいになってしまいました。
キャンプ場の夜は早い。
すると息子がもう戻ろう!というので、真っ暗なキャンプ場内の道を懐中電灯で照らしたながら自分のサイトまで戻って行きました。
行きは出遅れたので焦っていましたが、こうしてゆっくり歩くと、本当に真っ暗で中々趣のあるものです。天気が悪いので星が見えないのが残念でしたが、息子と懐中電灯でいろんな箇所を照らしながらきゃっきゃ言いながら歩いて戻りました。
すると、息子が「焚き火がしたい」と言い出したんですよね。確かに薪は買ってありますが・・・まだちょっと雨降ってるよ?いいの?と言ったのですが、やる!と。息子にとっては焚き火をしなければキャンプじゃないみたいです(笑)。
着火は簡単に成功したのですが、放っておくとすぐ消えるので一生懸命息を吹きかけて燃やさないといけません。かなり寒い夜でしたが、おかげで私は額一杯に汗をかきました。息子も焚き火でなんとか暖まれたようです。
そして薪を全て焚き火台に投入し、燃え尽きてきたところで、息子は就寝。この時点でまだ20:00ですが、私も日中の疲れがあり、一緒に寝床に入ることにしました。
そこで防寒装備の決定版の準備です。それは「ハクキンカイロ」。
これが非常に優れものでして、ドライブに直接は関係ありませんが、どうしてもご紹介したかったんです。
無印良品津南キャンプ場は「程よい低規格」が売りですので、電源はありません。したがって、寒い時期のキャンプでよく使われる、ホットカーペットなんて使えないんですよね。
みなさんどうしていらっしゃるかというと、薪ストーブや普通に灯油を使うストーブを持ち込んでらっしゃいますが、これも就寝中は一酸化炭素中毒が怖いので消さなければいけません。
そうすると、最後に頼りになるのがこれ、「ハクキンカイロ」なんです。
パッケージの絵が怪しさ満点ですが、類似商品が「ジッポ ハンディウォーマー」としてジッポからも出ています。類似というか、同じものです。ですが本家のハクキンカイロとは触媒の白金の質が違うらしくて、ネットの評判でも圧倒的にハクキンカイロの方が上といわれています。
そして一度触媒となる白金に点火すると・・・ものの5分くらいで温まり、さらに15分くらい懐に入れると熱過ぎるくらい温まります。熱量は使い捨てカイロの13倍もありますし、燃料(と言ってもジッポのオイルです)をいっぱいに入れておけば24時間持つので一晩なんて余裕です。
これ、実は私は冬の朝の出勤の時にも持って出ています。コートのポケットに突っ込んでおけば、駅までの道のりも手が冷えません。軟弱者ですね。
今回はこれを息子に2つ渡しました。私も1つ持っていましたが、先に申し上げた、今回の為に用意したインナー毛布が予想以上に威力を発揮して、シュラフに潜り込むと暑いくらいです。なのに出ている顔は寒いという、露天風呂に入っているような状態。結局息子は「必要ない」と言ってハクキンカイロは外に置いていました。
そんな息子と「男同士の秘密」の話をしながら、焚き火の時に飲んだビールが心地よく体に回り、いつの間にか眠りにつきました。
往路の燃費報告
今回は、以前ご紹介した、BMW純正添加剤投入後は初のロングドライブでしたので、意識して高回転まで回しました。山道でもマニュアルで高回転まで引っ張って楽しんだ結果・・・それでも17.6km/L。
荷物は80%満載状態、さらに行程としては東京の自宅からはほとんど登りといいうことも含めて考えると、結構良かったのではないかと思います。いちいち高回転まで回さず普通に走れば、18-19km/Lは行くでしょうね。
では、長くなってしまいましたので、復路のご報告は次回にさせていただきたいと思います。この日の雨が、翌日の私たちに感動の眺めを見せてくれることとなりました。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。