40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズのエアコンの効き具合

よく、「F30のエアコンの効きが悪い!」と言われます。私もそう思っていましたし、実際そうだったと思います。ですが、今年の夏も例年通り暑かったにも関わらず、車内で暑いと感じることはありませんでした。あれ?おかしいですね。

なんかエアコンが・・・効いてる。

今年はなんだかこう思うことが多かったんです。

今年はそれほど猛暑日が関東ではなかったというのはあるかもしれません。ですが、確かに320iの時は「エアコンの効きが悪いなぁ・・・」と思っていたのに、なんだか先入観を持たずに320dツーリングでエアコンをつけていても、さほどエアコンが効かないなー!とイラつくことが少なくなったんです。

気のせいか?と思ったのですが、体感的には確かなことだと思います。

私は、リアウィンドウ3面に黒いウィンドウフィルムを貼っています。フロントはサイドウィンドウのみ紫外線カットの透明のフィルム。ですが320iセダンの時も貼っていました。むしろセダンの時の方がリアの3面のフィルムは濃かったくらいなんです。

原因を考えてみました。

原因は窓の大きさ?

ツーリングはセダンよりも室内が広いです。いえ、室内の居住スペースとしては同じですが、ツーリングは荷室まで空間として続いているので、エアコンの効果を考える上ではどう考えたって不利ですよね。

ですが、リアウィンドウの窓の大きさは全然違います。

F30系は、スタイルを追求しつつも真面目な作りをしていまして、リアのサイドウィンドウもちゃんと全開になりますし、天井も高めで広々としています。セダンも天井はきちんと後席乗員の頭の上まできちんと覆うように伸びています。

が、やはりツーリングとセダンではリアウィンドウの面積が段違いです。その分、セダンの方が室内が熱せられやすいのではないでしょうか?

これ以外には原因が思いつきません。あるいは、MY毎に改良されていたりするんでしょうか?さすがにガソリンエンジンとディーゼルエンジン搭載車でエアコンが違うとかは・・・ないですよね、きっと。

それでもパワー不足。

CGの比較テストで、Dセグメントのプレミアムカーを集めたテストでもわずかな差とはいえ、BMW3シリーズのエアコンが設定温度に到達するのが最も遅いというテスト結果になってしまっていました。

ブロアーの音も、風量最大(「MAX」ボタンを押した時)の時は相当うるさいですし、正直言って国産車とは比べるべくもない品質です。ドイツ御三家でもアウディは特にこう言った分野は頑張っていまして、かなり効果の高いエアコンを搭載していますね。メルセデスは・・・期待するほどでもなく、そこそこといった感じです。

もう一度、E90のように中東仕様のエアコンを!

ここはF30系になってから如実にコストダウンが感じられるところです。以前の記事でもちょっと触れましたが、E90ではエアコンは効きすぎるくらい効きました。むしろ、初めて試乗した時にここに一番最初に驚いたものです。

意外とコストダウンしやすいところなのかもしれませんが、プレミアムブランドを名乗るのであれば、それなりに求められるレベルってありますよね。エアコンが必要ない国発だとしても、グローバルで展開するにあたっては、最近の日本の、下手をすると熱帯の暑さの日本の夏にも対応してもらいたいですよね。

むしろパワーを落としたエアコンを使うより、中東仕様のエアコンをそのまま使ったほうがコストダウンになりそうなのに、どうしてなんでしょうね?

トヨタとの提携でこう言うところは是非吸収して欲しい!

ご存知の通り、BMWはトヨタと提携して、今後はプラットフォームを共有するクルマも発売することになります。

トヨタといえば、室内の「おもてなし」をやりすぎ感があるくらいのメーカーですので、こうした緻密で繊細な内装にかかる部分も学んで欲しいですね。

まあ、そうはいっても今の所、恐らくツーリングのボディに助けられて十分エアコンが効いているので今後に期待、というところですね。もしかしたら、前期型でエアコンは結構不評だったようですから後期型ではもう改善されていたりするんでしょうか?

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。