BMW3シリーズのフロントウィンドウは天地に狭い。メリット・デメリットは?

BMWのセダンに乗って感じるのは、フロントウィンドウが天地に狭いということです。このせいで、ドライビングポジションも結構シビアな調整が必要になりますよね。

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フロントウィンドウの天地の薄さまでスポーティ?!

一番上の330eの画像をご覧いただいてもわかると思いますが、セダンであるにも関わらず、意外とBMWってフロントウィンドウの天地が薄いです。

よく見ていただけるとわかると思うのですが、フロントウィンドウ下端は、サイドウィンドウ下端よりも上にあります。

スポーティクーペならいざ知らず、セダンは視界の良さも追求するべきだと思うのですが、BMWはこの点は「最良の運転環境を提供する」と言われているメルセデスと比べると、こういうところがちょっと甘いと思われがちですよね。

普段セダンに乗っていると、クーペなどに試乗するとこのウィンドウの天地の薄さで視界が狭いような感覚を受けるのですが、おかげでというかなんというか、私はM6に試乗した時も特に視界の狭さを感じませんでした。

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逆にX1に試乗した時は、高いヒップポイントとフロントウィンドウの広さで開放感を感じるとともに、逆に体をさらけ出しているような不安感に襲われてしまいました(笑)。

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フロントウィンドウが天地に薄いことによるメリット・デメリット

メリット

適度な囲まれ感による安心感

先ほどX1試乗の時のことを申し上げましたが、普通は、視界が良いというのは運転する上では一番重視することだと思います。

ですが、私が感じたように、不安を感じるのも事実です。オープンやカブリオレともまた違う、外に体をさらけ出している感が強くて、ちょっと怖く感じることもありました。具体的にどういう時に怖いのか、というイメージがあるわけではないのですが、なんというか、「漠然とした不安」です。

逆に3シリーズに乗っていると囲まれ感があるので、ドアを閉めた時の高い密閉感と相まって、外界の過酷な環境から隔絶される安心感が得られます。

かと言って閉所恐怖症の方には無理、というほどではない、適度な囲まれ感ですよ。そう、まるで自分の書斎にでもいるような。って、私は自分の書斎なんかありはしませんが(笑)。

余分な情報をカットできる

スポーツカーなどのフロントウィンドウも、面積は広いのですがかなり傾斜が強く、結果として天地が薄くなっています。

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これは空力上の理由の方が大きいのでしょうが、私は余分な情報をカットする効果もあると思っています。

どういうことかというと、運転する時にどこを見ているかによると思うのですが、さすがに直前を見ている方はいらっしゃいませんよね?ということはそこまで下の方まで伸びてなくていいわけです。そして、進路が上の方に続いていることって・・・まあないですよね(笑)。すると上の方もそこまで伸びてこなくていいわけです。

運転する時って、頭の中で色々な情報を処理しています。未だにAIによる完全自動運転は実現されていないことからもお分かりの通り、この情報処理は判断を含む非常に高度なもので、しかも大量の情報を同時に処理しています。

すると、頭の方も継続的に高度な情報処理を行うことにより、段々疲れてきますよね。これが運転していて「疲れた」という状態です。

処理する情報が予め限られていれば、この疲労度も軽くすることができそうですよね。

そうなんです。実は長距離運転をしても疲労度が少ないことの要因の一つに、変な言い方ですが、この「適度な視界の限られ方」も要因の一つとしてあると思うんですよね。

デメリット

ウィンドウ中央付近の視界が特に悪い。

もちろん、デメリットもあります。

BMWはETCがルームミラーに内蔵されているので、かなり立派なルームミラーがついていますよね。これが、天地に薄いフロントウィンドウの視界を大いに遮るんです。

特に、BMWがドライバーズトレーニングなどで推奨するドライビングポジションの条件の一つとして、「天井と頭の距離を適度に保てる範囲で高い位置」に合わせようとすると、目線の高さにルームミラーが来てしまったりします。

こうなると、左側の視界がかなり限られるんですよね。そう、必要な情報すら入ってこないくらい。

ですので、私は今はシート位置は一番下に下げています。

停止線に合わせて止まると信号が見えないことがある

住宅街の中を走っている道路とかですと、停止線に合わせて止まると上の方に隠れてしまって信号が見えません(笑)。まあ、これは信号が見える範囲で止まることで解決できますから、大したデメリットではありませんが。

慣れないと怖いかもしれませんが。

私は今ではメリットもデメリットもあることを理解していますが、今までミニバンやSUVに乗られていた方がいきなり乗ると、視界が限られることにちょっと恐怖を感じることもあるかもしれませんし、圧迫感を感じることがあるかもしれません。

ですが、大陸をどこまでも駆け抜けるクルマとされるGTカーを見回してみても、視界がひらけ切っているようなクルマがないことを考えると、適度な囲まれ感とある程度余分な情報をカットするというのは、長距離運転での疲労を最小限にすることとして、自動車メーカーは意図してやっていることなんだと思います。

一方で、オープンカーや、シトロエンのピカソのような、開放感ある視界のクルマが人気があるのも事実ですし、私自身も、特にオープンは気になります。

移動を「目的とする」のか「楽しむ」のかによっても変わってくるのでしょうね。

3シリーズはどちらかというと、「目的とする」方向のようにも感じますが、ドライビングプレジャーを充実させることで「楽しみ」をも追求しているので、退屈はしませんよね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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3 件のコメント

  • 久しぶりにコメントさせていただきます。
    縦に薄いフロントスクリーン、独特のスタイリングにも要因があると思います。
    BMWのXシリーズやFFでない車種は理想的な重量配分を達成する為に基本的にフロントショートオーバーハングなデザインです。また直6をフロントミッドシップに積むのも命題の一つになります。必然的にドライバーは車体後方に押しやられ、横から見るとホイールベース中央辺りに座る事になります。
    エンジンを挟んで前を見るので必然的にドライバーが多少なり前寄りの車よりは下方向の視界が高くなるはずです。
    最近でこそメルセデスもショートオーバーハングになってきましたがかつてはそれ程でもなく、アウディもFFのくせに縦置きエンジンと変わったパッケージを取りつつもBMWほどドライバーを後ろに座らせるわけでもないのでデザインの自由度は高いでしょうね。

    • (元)E46乗り様

      いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます!

      おっしゃる通りですね。エンジンの嵩が高く、しかも現代の安全基準からエンジンとボンネットの距離を取らなければいけないことを考えると、エンジンが後退して、ボンネットとの隙間を作ると必然的にフロントウィンドウの下端が高くなるというのもあるかもしれません。しかも、現代のエンジンはトルクを稼ぐためにロングストロークですから、ますますエンジンは高くなりますよね。

      フェラーリのV12フロントエンジンモデルは、V型という有利な点があるとはいえ、エンジンを極力低い位置に搭載するよう頑張っているようです。もちろん、ドライサンプ化して低重心となるようにしているなど、とんでもなくコストをかけていますが・・・。

      ご指摘ありがとうございました!今後も貴重なご意見をお寄せいただければ幸いです。よろしくお願いします。

  • W205と比べた場合、Fスクリーンの天地方向高さに関しては、どちらも320mm程度でほぼ違いがありません。ただF30は角度が立っている分、天地方向長さでは50mm程度短いので、Fスクリーンの広さで言えば狭いことになります(立っているといってもラパンやハスラーのようにルーフが前に伸びているわけではなく、Aピラー付け根が後退しているので、上方視界にはほぼ影響していないと考えられます)。
    地面からウインドウ下端までの高さに関しては、Fスクリーン/サイドスクリーン共にF30の方が20〜30mm低いです。これらの数値は三面図を比較しても大まかに把握できます。つまり地面から頭までの高さを同じとした場合、F30はW205に比べてスクリーン下端がドライバーに近く、位置が下がっていることになるので、数値上はF30の方が下方視界が優れていることになります。
    pontaさんはシート位置を一番下まで下げているとのことですが、これだと相対的にスクリーン下端が上に来ることになるので、下方視界が悪くなります。ましてBMWはシートがかなり下まで下がるようになっていますので。BMWの推奨通り、もう少しシート位置を高くすれば、下方視界に関しては大きく改善されるかと思います。ルームミラーの件に関しては、確かにそれ自体の主張がやや激しいですが、このタイプの車はFスクリーン自体が近いので、理論上は助手席前方まで視線移動をしなくても運転席前方から車両左前側を確認しやすくなっていますので、最初圧迫感を伴うかもしれませんがあまり問題にはならないのではないかと思っています。

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