世のBMWオーナー様の心配事といえば、「クルマに悪戯されないか?」ということもあるのではないでしょうか?我が家のように青空駐車の場合はその可能性なきにしもあらずです。そこで、駐車場監視も兼ねて防犯カメラを導入してみました。
防犯カメラ、お高いんでしょ?
実は我が家が防犯カメラを導入しようと思ったのは、直接は駐車場監視のためではありません。少しデリケートな問題ですので詳細は差し控えさせていただきたいのですが、その出来事から防犯カメラを導入したほうがいいのかも、となった時に、駐車場監視の役にも立つから、という狙いがあったのは確かです。
防犯カメラって、探せば探すほど多いです。よくもまあ、こんなにあるなあ、と感心するほどです。それなのに、防犯カメラの知識ってあまりなくて、なんだか高そうなものを勧められて買ってしまいがちなのかな、とも思います。
当然ながら私はその手には乗りません(笑)。早速得意技のAmazonで探して見ますと・・・いろんなものがあるんですね。そこで見ているうちにだんだんわかってきたのが、防犯カメラって、カメラだけならそんなに高くないんですね。ただ、何が高いのかというと、設置工事がお高いんです。自分ではやったことがないのでわかりませんが、10万円くらいは軽くするとのこと。
なぜか?
防犯カメラを見ていて気づくのが、まず電源の取り方が、大きく分けてバッテリー方式とコンセント方式があります。これは、防犯ということを考えると、コンセント方式の場合は配線を隠す必要がありますよね。ほら、よくスパイ映画であるじゃないですか?配線を切って防犯カメラを作動しなくしたりとか。
そして、記録媒体です。これはSDカードが主流ですが、ネットワークカメラにはその会社のサーバーに映像を保存する方式もあります。すると今度は気になるのが、SDカードでは記録媒体を抜き取られるということと、サーバー保管方式ではアカウントを乗っ取られるということ。
前者に関しては、そもそも不審者の手の届かない場所に置くか、或いは簡単に抜き取られない様にカバーするしかありませんね。実際、私が探している中では、鉄板でカバーし、その鉄板をネジ止めするものもありました。
後者に関しては、どの商品か忘れましたが、実際にAmazonのレビューで、ペット監視用などのカメラのアカウントが乗っ取られて、中国語で話しかけられたというレビューがありました。そう、今のカメラはカメラを通じてスマートフォンで映像を確認し、音声を双方向で送る機能があるものもあるんですね。ですがこんなの怖すぎて使えません。
バッテリー方式で屋外用、かつSDカード方式が一番いいかも。
というわけで私はまずこの条件でカメラを探し出しました。
すると、「トレイルカメラ」なるものがあるんですね。これは、電源が取れない屋外、すなわち山奥や森林で使用することを想定しているもののようでして、動物の観察などに使ったりするもののようですが、当然防犯カメラとしての用途も想定されています。
大抵のものは熱源探知をして撮影を開始しますが、これを「トリガー時間」というようでして、これが短ければ短いほどいい、ということになります。レビューを見ていると中には5秒というものもありまして、5秒も撮影までにかかったらもう対象はフレームアウトしてしまいますよね。安いものほどトリガー時間が長いか、あるいはスペック上は短くても実際は長い傾向があるようです。
そして、私が見た限りでは全てのトレイルカメラに付いていたのが、赤外線暗視機能。これがないと夜間は役に立ちません。
お値段は安いものは7,000円台から、高いものになると40,000円とか50,000円するようなものまでありますが、ここで私が目をつけたのは以下の商品です。
要するに、値段が高くなればなるほど画像はより鮮明になり、撮影開始までのトリガー時間が短くなり、そしてより遠くのものも熱源探知できる様になる、という中で、この商品が一番性能と価格のバランスが良かった、つまり割安感があったんですね。具体的な撮影範囲や熱源探知範囲が明示されていたので、自分の用途に合うかどうかの判断が容易だったというのも決め手となりました。
問題は取り付け方
さて、問題は取り付け方です。トレイルカメラは、その性質上、木の幹などに取り付けたりする ためのベルトや、アームを介してネジ止めする付属品は付いている様です。
そこで閃きました。
カメラの世界って、意外と標準化が進んでいます。ということは、三脚などのネジと一致するのではないか?
その視点でネットで調べて見ると・・・ビンゴでした。私が選んだ商品そのものではありませんが、やはりトレイルカメラを三脚で使用しているケースがある様です。
かといって、三脚じゃあちょっと邪魔ですし、大体そんなものを平置きで置いていたら防犯カメラごと盗まれるのがオチです。
幸い、私の家は典型的な作りでして、駐車場の奥に玄関があり、その上にベランダが張り出しています。そこに三脚を置けば・・・ではありません。
もう一工夫して、最近よく見る、足がグニャグニャ曲がる三脚で、カメラ・ビデオ用のネジが付いているものにしました。これをベランダの手すりか何かに足を巻き付けて設置しようという魂胆です。これなら邪魔になりませんしね。
もちろん、目立たないように色は「黒・黒」を選択しました。
まあ、カメラは迷彩で三脚も目立たないようにすると本当に目立たなそうですが、逆に住宅街では目立つかもしれません(笑)。それはそれで、「防犯カメラがあるよ!撮影しているよ!」と知らせることで抑止力にはなるのでいいかと。
さらに、記録用のSDカードもゲット。
最初にカメラを選ぶと、「こんな商品も買っています」の所に普通のSDカードが出てくるのですが、私が選んだカメラはmicroSDカードを使用します。まあ、私の場合はたまたま間違えなかったというか、実は商品が届くまで間違えていたのですが、オススメで表示されたものよりも安かったですし、microSDにして置けば何かと転用も効くだろうと思って買ったら、早速「転用」出来たというだけなのですが(笑)。
後は単三電池を購入して準備完了です。4本でも動くらしいですが、頻繁に交換するのも嫌なので8本入れようと思い、こちらを選びました。
今回はとりあえずこれにしましたが、もし電池が頻繁になくなる様であれば、充電式の購入も考えなければいけませんね。
結果は大成功!
商品が早速届き、ドキドキしながら準備します。取り扱い説明書が分厚くてちょっとビビりましたが(笑)、数ヶ国語で書いてあるからでして、実質25ページです・・・が!日本語はありません。ただし、本体の設定メニューは日本語にできます。ちょっと日本語が変ですが(笑)、直感的に操作できるので、取説は読まなくてもなんとかなります。
カメラ本体の留め金を外して蓋?を開けると、電池を入れる所と、設定用のボタンやモニターがあります。記録された画像は直接このモニターでも見れますし、付属のケーブルでUSBに繋いでも、ビデオケーブルでテレビに繋いでも見れます。もちろん、SDカードを取り出してPCでも見れます。
電池を入れて、下の方に付いているスイッチを「TEST」にして設定を確認しますが、とりあえずデフォルトのままでいいだろうと思い、そのままスイッチをONの位置にしてしばらく設置して見ました。
1時間程してmicroSDを取り出してPCで見て見ると・・・うわ、そんなに長い時間ではなかったにも関わらず結構撮れています。しかも夜なのに、赤外線のおかげでくっきり写っていますね、画面は白黒になっていますが。もちろん、昼間はカラーで撮れます。
ですが、デフォルトのままではちょっと画像が荒かったので、メニュー画面で画質だけ最高画質に設定しました。
この後、私が一旦外に出て、クルマの前まで行ってからまた家の中に入ったのですが・・・かなりくっきりです。一目瞭然で誰だかわかります。あー自分の画像を見るのって恥ずかしい(笑)。
気になる防水性ですが、ちょうど一晩雨が降った後に確認して見ましたが、内部への浸水は全くありませんでした。この点もAmazonに表示されている性能通りで安心ですね。
この結果に大満足です。
これでお値段締めて16,000円以下
いかがですか?かなりお安く上がってますよね。「設置工事だけで10万円超」と聞いて諦めていた方も多いかもしれませんが、この方法であれば6分の1以下の値段で本格的な防犯カメラと同じ様に撮影できるわけですよ。
ただし、注意点もあります。
まず、室内から屋外を撮影しても熱源に反応しませんので、何も役に立ちません。必ず屋外に置いて、かつ不審者には外せない様にする必要があるでしょう。
また、今回導入した三脚は、足が思ったよりも太いので、昨今のプライバシー性を高めたベランダの柵には通らないです。現に我が家はダメでした。まあ、その代わりに物干しに付けたのですが。
また、中のSDカードを抜き取られる可能性がある様な場所に設置される方は、同時に南京錠も購入した方がいいです。ちゃんとカメラ本体にその様な穴がありますので。
さて、「お手軽防犯カメラ設置記」、いかがでしたでしょうか?
人のクルマに悪戯をする輩はいなくなりません。ましてやBMWとなるとなおさらターゲットになりやすいです。
そうした「万が一」に備えるお値段としては通常よりだいぶお安くかつ効果的に仕上がったと思います。この記事が、悩めるあなたにとって少しでもご参考になり、安心をご提供出来たとすれば大変嬉しいです。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。