40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW320dツーリングに荷物を満載した場合の乗り心地やハンドリング

前回記事の終わりで申し上げた通り、今回の東京〜津南往復500kmはご報告することがあります。まずは、荷室に荷物を満載した場合の、乗り心地とハンドリングの印象がどう変わるか、お伝えしたいと思います。

東京〜津南往復は乗り心地とハンドリングの評価には最適だと思います。

この道のり、まずは首都高速を経て関越道、塩沢石打ICを降りてからのワインディングと、バリエーションに富んだ路面状況が次々とドライバーの目の前に現れます。特に関越道は登坂車線が延々と続く上り坂(帰りは下り坂)が続き、さらに所々吹きさらしの橋も存在するので突然横風が吹き抜ける箇所もあります。

さらに、一般道でも雪国の常で路面が非常に荒れている場所もありますし、何よりキャンプ場内の道路は「一応」舗装はされているといったレベルでところどころ大きな穴もあったりするので、クルマにとってはかなり過酷な道程です。

つまり、この道のりの全てを快適に走り抜けるには、動力性能のみならず、高速安定性やボディ剛性、サスペンションの性能まで、高次元でバランスされた総合性能が必要になるわけです。

まずは高速道路で。

まずは直進性

荷物を荷室に積んでいることで、BMWがこだわっている前後重量配分のバランスは若干崩れていることと思います。

それでもフロントが浮く感じは受けませんので、直進性に不安は全くありません。

ただし、注釈がつきます。「今回は」そのように感じなかった、ということです。

実は前回GWに同じように津南キャンプ場にいった際に、関越道の関越トンネル近辺のカーブの連続で、フロントの接地感が少し希薄になった気がしていました。

GWの渋滞、こうして乗り切りました。

今回もそうなるかな、と思って、実は今回非常に身構えていたんですが、そのようなことはありませんでした。

走行距離を重ねて足回りが馴染んだこともあるかと思いますが・・・やはり一番思い当たるのはアライメント調整ですね。

アライメント調整の必要性

改めて、アライメント調整をしていて良かったと思いました。

横風の影響の受け方

そして横風に対する反応というか挙動ですが、一般的にBMWは横風に弱いと言わています。もちろん、これはメルセデスのように全く外乱の影響を受けないクルマと比べて、という意味ですが、そこで言われていた理由というのが、あえて外乱の影響をドライバーにフィードバックすることで、ドライバーに注意を促している、というまことしやかな理由です。

ですが、長距離の超高速走行を日常的に行うドイツで、そんな理由が通じるはずもないですよね。個人的には、これは後付けの理由だと思っています。俗にいう、「言い訳」というやつですね。

個人的には、私が乗る限りではそこまで言われるほど直進性も外乱の影響も受けないと思います。少なくとも、世の大部分の車よりも外乱には強いですよ。

今回のドライブの往路は風が強く、関越道の橋の上の吹流しが真横になるくらいの風が吹いていました。実際、周りを走行しているトラックやミニバンは慌てて急減速して、目に見えるほどよろよろするクルマもいましたが、私は特に横風の影響を感じることもなく、一定のスピードを維持することができました。

荷物をこんなに積んでいても安定性を失わないとは、一体どのようにサスペンションを躾ければこうなるのでしょう?改めて申し上げますが、私の愛車はM Sportではないです。ただのSportですので快適性も追求していて、そこまでは安定性重視のサスペンションセッティングではありません。

にも関わらず、破綻を見せません。いや、これは本当に恐れ入ります。

当ブログにコメントをお寄せくださった方からも、以前同様のご意見をいただいたことがあります。旅行の荷物を積み込んで、家族5人で走り続けても全く破綻を見せないとのことでしたので、3シリーズにとってはあくまで普通のことのようです。

高速の上り坂

関越道は渋川伊香保ICを過ぎたあたりから上り坂がきつくなり、しばらく進むと登坂車線が長々と続くようになります。

感覚的にもかなり上っていることがわかるほどでして、しかもカーブが多いという、高速道路にしてこれとはクルマにはかなり過酷です。

それにしても、関越道が全通した時のクルマの性能って、今とは比較にならないほどお粗末だったはずなのに、よくこんな道路にしちゃいましたよね。まあそれはいいとして・・・。

もちろん、こんな場面でもBMWのディーゼルは逞しくスピードを維持したまま上っていきます。ACCを設定しているとシフトダウンとアップを繰り返して、燃費と出力のバランスがいいのか、なるべく2000回転くらいを維持しようとしているのがわかります。この回転数、やはり荷物を満載しているので重いのでしょうね。ですがシフトショックなんか全くありませんので不快ではありません。

ただやはり、シフトダウンした際には今までロードノイズに紛れて聞こえていなかったエンジンの唸りが聞こえるようになりますね。「ウーーーーン」という、いかにも頑張ってる感のある音がします。

荒れた一般道

高速を降りてすぐに、雪国特有の、融雪パイプが埋設されている凹凸のある道路に差し掛かります。

ここでは車重が幸いして、むしろ荷物を積んでいない普段よりも乗り心地がいいですね。ですが若干フロントは普段と感触が違います。本当に僅かというか、「そんな気がする」程度の違いでしかありませんが、フロントが段差を越える時にいつもより跳ねる気がします。いつも通りの完璧なフラット感を期待すると、ちょっと違うな、と感じました。

やはり荷重が後ろ寄りなことが影響しているんでしょうね。

ワインディングでのハンドリング

荷重が後ろ寄りであるはずなのですが、ここでは普段との差は感じられませんでした。

相対的にフロントが軽いので、リアを軸にフロントが軽く回り込むかと思ったのですがそうでもなく、かといってリアのロールが特別大きくなるわけでもなく。

元々の前後荷重配分が50:50に近いことから、多少リアよりの荷重になったりしても影響を受けないということなんでしょうか?荷室に荷物をたくさん積むとだらしなくリアが沈んで顎を出してしまうようなクルマとは、やはり一味違いますね。

このように、「いつもと同じような感覚で運転できる」ことって安全上すごく大切だと思うんです。やっぱりドライバーは自分の愛車の「普段の挙動」が慣れとして体に刷り込まれています。ですので、いくら荷物をたくさん積んでいようと、無意識に普段通りの運転をしてしまうんですよね。カーブの進入速度とか、ステアリングを切り込むスピードとか。いざ操作してみてから思うように操縦できないことに気づきますが、これは場合によってはヒヤリとする場面もあることでしょう。

ですが、いくらBMWといえども、さすがに荷物を満載するとブレーキだけはどうしても強めに踏まないといつも通りには減速しませんので、その点だけは注意しなければなりません。

キャンプ場内の荒れた道

ここは一番気を使うところですね。下手に普通の舗装路の感覚で走って下回りでも打ってしまったら悲劇です。

キャンプ場ですので、もちろんSUVできている方も大勢いらっしゃいます。SUVのように、最低地上高が十分確保された方々は普通に走っているかというとさにあらず。やっぱりスピードを落とすんですよね。なんせ路面がボコボコですから。

そうした、場内での正常な流れと同じスピードで走っている限り、荷物を積んだ状態でもお腹を打ってしまうようなことはありません。そして、もちろん常識的なスピードの範囲では、サスペンションに底つき感を感じたこともありません。

これは私のクルマが車高の低いM Sprotではないからというわけではありません。M Sportでも大丈夫ですよ。1年前に行った時には、3シリーズのM Sportのツーリングの方がいらっしゃっていましたから。

SUVばかりがキャンプに向いているクルマじゃない!

いかがでしょう?

要するに、3シリーズのツーリングって、意外なほどキャンプに向いているクルマなんです。

ここ津南キャンプ場は特に路面は悪いですが、よほどワイルドなキャンプ場でない限り大抵大丈夫です。フリーサイトといって、芝生の上を走って自分の好きな場所にテントやタープを張るようなキャンプ場に行ったこともありますが、なんの問題もありませんでしたし。

いえ、キャンプだけではありません。上記のようであるからこそ、長距離移動をストレスなくできるんですよね。特に、荷物の積載量に関わらず、「普段通り」の操作を受け入れてくれる懐の深さは、一種のアクティブセーフティ機能とも言えるでしょう。そしてこの懐の広さが、クルマにオールマイティな性格を与えている面もあると思います。

実は今回、あまりBMWを褒め倒すのではなく、何かユーザー目線ならではの弱点がないものかと鵜の目鷹の目で観察していたのですが、そんな私の努力は徒労に終わってしまいました。

ですが、徒労に終わって良かったです。もちろん、ドイツ御三家のクルマでしたら同様に、こうした懐の広さを持っていると思いますが、長距離移動となると、やはり移動自体を楽しまないと退屈しますからね。そういう面ではやはりBMWが頭一つ抜きでるのかな、と思います。どのブランドが優れているというのではなく、よりストレスのなさを求めるのであればメルセデスが抜きん出るでしょうし、さらなる安定感を求めるのであればアウディのクアトロを選べばいい、ということかと思います。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。