40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW 320dにディーゼル・ワンを入れた印象。純正フューエルクリーナーと比べてどう?

BMW

ディーゼル車の燃料は言わずと知れた軽油ですが、ハイオクガソリンと違って清浄剤が入っていないのでエンジン内部が汚れやすくなっています。私も今まで2種類の燃料添加剤を試してきましたが、今回はディーゼル車専用の「ディーゼル・ワン」を試してみましたのでその第一印象をご報告します。

燃料添加剤マニアか?!

「クリーン・ディーゼル」と呼ばれるコモンレール式直噴ディーゼルターボが乗用車用エンジンとして日本でも普及しだしてまだ数年しか経っていないこともありますが、燃料添加剤というと、まだ効果のほどは怪しいものという誤解が多いように思います。

ですが、ちょっと考えて見ると、ディーゼルエンジンの内部は、ガソリン直噴エンジンよりも汚れやすいのは自明です。何せ、ディーゼルエンジンの燃焼過程で発生するススを処理するDPFなどの後処理装置が付いているくらいですからね。その上、世のハイオクガソリンはエンジン清浄作用を前面に押し出しているのに対して、軽油には清浄剤など入っていません。

実は最新の直噴ガソリンエンジンもススの発生は従来のポート噴射式のガソリンエンジンに比べて多いようでして、それがBMWが純正の燃料添加剤をガソリン用・ディーゼル用と用意している理由でもあるのだと私は解釈しています。

そして、BMWの燃料展開剤はこれまで数度に渡って試してみましたが、その即効性がありかつわかりやすい効果の現れ方で、非常に気に入っていました。

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代表的な記事のみご紹介しましたが、実はもう4−5回入れています。PCの方は当ブログ右上の検索窓、スマホでご覧の方は左上の横三本線のMENUボタンを押して出て来る検索窓に「燃料添加剤」または「フューエルクリーナー」と入れて検索してみてください。よくまあ・・・というくらいに入れた時ご報告の記事が出てきます。

そしてお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで出て来る記事の中で純正添加剤ではないものもあります。そう、ワコーズのフューエル・ワンですね。有名な添加剤ですのでご存知の方も多いと思いますが、これもわかりやすく効果が現れました。

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我ながらよく入れていますね(笑)。

興味のあった「ディーゼル・ワン」

さて、こうした燃料添加剤を試しているうちに読者様からコメント欄で、ワコーズのディーゼル専用の燃料添加剤「ディーゼル・ワン」を使用してみてはどうか?というご提案を数度に渡っていただきました。

実はこのディーゼル・ワン、私も興味はあったのですが、商品の説明文を読んで及び腰になっていたんです。

だって、「本来は小売はしていない商品」「専門家の指導の下で正しく利用してください」とか書いてあると、やっぱりビビってしまうじゃないですか?しかも容量は1L(しかないと思っていました。)。これって、きちっと量を計って入れなければいけないのでは?と思うと手を出しづらかったんですよね。

ですが、ある日Amazonをみていて気づきました。これ、200mlのもあるではないですか!これならまずはお試しということで使えます。もちろん、1Lで購入した方が単位容量あたりは安価になりますが、私のような小心者にとっては渡りに船です。

早速試して見ることにしました。

一気に流し込む!

私の手元に届いたのは、週末を迎える金曜の夜でした。翌日、早速燃料タンクに流し込みます。

はい、またもフューエル・ワンと同じように、缶そのままです。BMW純正フューエルクリーナーのように注入口が付いていません。

この横にある黒くて長いのが注入口です。これのおかげですごく入れやすいんですよね。

まあ、そう入っても付いていないものはしょうがありません。フューエル・ワンと同じく、「一気に給油口に逆さまに突き立てて流し込む」方式しかありませんので、思い切って一瞬でひっくり返して注ぎ込みました!

トポトポと給油口の蓋を開けて見える弁の隙間を通って流し込まれていく音が聞こえます。なんだか音を聞くと、フューエル・ワンと同じくBMW純正のものよりは粘度が低そうな感じです。

さて、あとは少しドライブに行ってエンジンを回し気味にしてあげるだけですね。

そうだ箱根に行こう!

東京に住んでいると、箱根って本当に手軽なドライブコースですよね。まずは往路、東名高速から圏央道〜新湘南BPで茅ヶ崎海岸ICに向かい、そのまま海岸沿いの国道135号線を西に向かい、西湘BPから箱根ターンパイクへと向かいました。

箱根ターンパイクではなるべくマニュアルモードにして、なるべく低速ギアで高回転まで引っ張ります。こうすることによってエンジン内部の汚れを吹き飛ばそうという魂胆ですが、家族も乗っているのであまり荒い運転はできません。高回転まで回すというとアクセル操作をラフにしがちですが、あくまでじわっと、繊細にアクセル操作を行います。

暑い日でしたが、登るにつれてどんどん気温が下がり、ついにはエアコンが不要なくらいにまで涼しくなりました。ターンパイクを登っている最中にも絶景が見れるコーナーがたくさんあるので、息子もなんとなく景色をぼーっと眺めているようです。一応、ドライブを楽しんでくれているのかな?時々、あまりの高さに「こわっ!」などと行っていましたが(笑)。

さて、特になにをしに来たわけでもないので(笑)。今度は湯河原方面に降りて行って、真鶴道路に入ります。そこからは王道コース、小田原厚木道路から東名高速で都内に帰るルートです。

ちなみに、小田原厚木道路はところどころ60km/h規制、それ以外は70km/h規制という道路です。西湘BPもそうなのですが、線形は極めてよく、見通しもすごくいいのですが、出入り口が貧弱ですし、道路も高速道路の規格とは明らかに違って道路が狭い?ので、あまりスピードを出せません・・・が、流れが早いんですよね。ですが私、ここで警察が取り締まりをしていないのを見たことがないので絶対にスピードは出しません。警察がそれだけ取り締まっているということは危険が多いということでしょうからね。ちなみにこの小田原厚木道路、通称「小田厚」は警察もののTV番組で結構よく出て来ます。

ここはゆったりと流して自宅に帰って来ましたが、ディーゼルの燃費の良さが災い(?!)して、燃料は1/4も減っていません。満タンで出かけて、ディーゼル・ワンを注入したのでもっとたくさん燃料を吹きたかったんですが。

効果はいかに?

さて、まだ十分燃料を吹いていませんが、効果の現れ方は・・・正直、BMW純正フューエルクリーナーやフューエル・ワンほどわかりやすくありません。というか、私は今回は体感的にあまり感じませんでした。他の添加剤はすぐにエンジン音がまろやかになったりするのですが・・・。

ディーゼル・ワンの紹介文を見ると、コモンレール対応ですし、インジェクターの汚れを強力に落とすので、エンジンには非常に良さそうです。というのは、コモンレール式のクリーンディーゼルの肝となるのは、ピエゾインジェクターによる緻密な燃料噴射タイミングの制御だからです。しかも、直噴ということで、完全燃焼してパワーと燃費を両立させるためには、シリンダー内に均一な燃料の霧が噴射されることが必要です。そこにスポットを当てているディーゼル・ワンが、効果は体感しにくくても「買い」なのは間違いないでしょう。

となると考えるのが、ディーゼル・ワンとフューエル・ワンを同時に入れたら最強かも?!ということ。ですが、これはアウトです。ディーゼル・ワンの説明文には、他の添加剤と混ぜて使用することを禁止する旨書かれています。

ただ、帰宅間際になって、一般道でアイドルストップから復帰する際の振動(あの「ぶるん!」というやつです。)が少し大人しくなっているのを感じました。BMW純正フューエル・クリーナーはものの15分ほど走るとその効果を体感できたものですが、ディーゼル・ワンは遅効性のようです。ということは、これから燃料タンクが空になるまで走ってからが楽しみ、ということになりますね。

それとも、私の入れた量が足りなかったのでしょうか?1L缶の説明でも「燃料50Lに対して1本」と書いてあります。320dの燃料タンクは57Lですので、満タンに入れるのであれば1L缶を1本まるまる投入してしまってもいいんですよね。もっと距離を重ねたらそうして見たいものです。

現在までのところの燃料添加剤のponta的順位

これはBMW純正フューエルクリーナーが効果の体感のしやすさという点で1位です。少し離れてフューエル・ワン、そしてまだ断言するのは早いですが、ディーゼル・ワンと続きます。

やはりBMW純正は強いですね。当たり前といえば当たり前です。メーカーがテストした結果純正指定しているわけですからね。ただ、お値段が玉に瑕となっています。

そして、ディーゼル専用の燃料添加剤って、他にも色々あります。その中で、感覚的にですが、これはいいかも、と思ったのがこちら。

この製品、80Lまでに対して1本ですので、1回満タンごとに1本入れればいいんですよね。となると、3本でlこのお値段というのは意外とコスパがいいです。だって、BMW純正は2本でこの値段ですから。

しかもPRO-TECは安心と信頼のドイツ製。やはりBMWはドイツのクルマですので、ドイツ製のケミカルでディーゼル対応というと、コモンレールディーゼルの覇者たるBOSCHのシステムに最適化されているのではないか、という期待が持てますからね。

次はこれでもいいかな、と思っています。

転ばぬ先の杖

いかがでしたでしょうか?ディーゼルエンジンは頑丈ですので長持ちしますが、適切なケアをしていないと黒煙を吐くようになってしまったりします。そうするとディーゼルはまた、みんなの嫌われ者に逆戻りです(笑)。

時々、時々でいいんです。こうした燃料添加剤のことを思い出してあげて、例えば1年点検でディーラーさんにおすすめされた時には素直に乗ってみるというのはいかがでしょうか?

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もちろん、みんなの嫌われ者にならないだけでなく、ディーゼルならではの経済性を含めた総合的なエンジン性能を長きにわたって維持するのにも役に立ちますので、悪いことはない!と私は思っています。

調子が悪くなる前に、適切なケアをしておきましょう!

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。