40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズの次期タイヤ決定!

ここ数週間悩んでいた320dツーリングの次期サマータイヤ候補ですが、私の中でついに決定しました!その栄冠(?)に輝いたのは・・・

まずは候補の整理から。

私の320dツーリングに納車時に装着されていたのは、ブリジストン POTENZA S001のBMW承認タイプ。

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このタイヤは、前車の320iセダンの時の納車時と1回目のタイヤ交換の後に履き、その後320dツーリングを購入したので都合3世代に渡って愛用してきました。

正直に申し上げますと、学生の頃のクルマ好き仲間に「タイヤおたく」と呼ばれていた私は最近ではすっかり影を潜め、新タイヤの情報すら追っていませんでした。といいうのも、BMWでランフラットタイヤが標準装着になってからというもの、タイヤの選択肢が少なくなってしまったということがあるんですね。

ですが今回、スタッドレスに履き替える際にリアタイヤが減っているのを目の当たりにし、むくむくと生来のタイヤおたく魂が頭をもたげてきまして、猛烈にリサーチを開始。と言っても、当ブログでだいぶ早い時期にご紹介しておりました、もう一つのBMW承認タイヤであるピレリのチントゥラートP7しか実質的には選択肢がない状態からのスタートでした。

BMW承認ランフラットタイヤはピレリが気になる。

本格的なリサーチを開始してからの変遷。

以前からちょくちょく当ブログ内でご報告しておりましたが、真剣に次期タイヤを検討し始めてから目についたのは以下の2つでした。

ミシュラン・プライマシー3
ミシュラン・パイロット・スポーツ3(PS3)

PS3はランフラットタイヤではありませんが、純正サイズである(225/50R17)で考えるとこの二つでした。これにP7を加えて候補は3つですね。

そうそう、私が今回探していたタイヤの条件は、一言で言うと「スポーティではなくコンフォート」、静粛性と乗り心地に重きを置いております。そして、私はいつも重視しているのですが、安全性の観点からウェットグリップがいいタイヤであることも条件です。

インチアップは考えなかったのか?

こうお考えの方、多いかもしれません。実際、BMWのデザインって、まるで事前にインチアップを想定しているのかと思うほど大径タイヤがよく似合います。

ですが、これは考えませんでした。インチアップとなるとM Sportでも採用されている前後異径サイズが候補となりますが、乗り心地の悪化とランニングコストの増加が避けられない上に、タイヤの選択肢がさらに少なくなるからです。しかも、インチアップするとなると、足回りもそれに合わせて強化するか交換するかしないとクルマ全体のバランスが崩れてしまいます。基本的に純正派な事もあり、タイヤを変更するなら純正サイズしか考えておりませんでした。

19インチですとか20インチにインチアップすれば、P ZEROとかも視野に入ってくるので、ちょっと魅力的ではありましたが。

というわけで冷静に比較。

候補のタイヤを以下で表形式で比較して整理してみます。一応、S001も含めておきましょうか。

メリット デメリット
P7
  • BMW承認タイヤ(もちろんランフラット)が純正サイズで存在する。
  • 価格が安い。
  • 長持ちする。
  • 静粛性が低い。
  • 乗り心地が悪い。
プライマシー3
  • ミシュランが好き。
  • ランフラットタイヤである。
  • 静粛性が高い。
  • 乗り心地がいい。
  • 比較的価格が安い。
  • ドライグリップはまあまあ。ウェットグリップは候補の中では良い方?
  • BMW承認サイズではない(ただしメルセデス承認サイズが存在する)。
  • 無印のものと「ST」の違いが存在し、現状では購入するタイヤがどちらかわからない。
  • 在庫が少ない?
  • 長持ちするかどうかは未知数。
PS3
  • ミシュランが好き。
  • 脱ランフラットで乗り心地はカバー可能?
  • グリップはドライもウェットもいい。
  • ミシュランのグリーンタイヤなので燃費がいい。
  • ランフラットではない。
  • 真円度は高いものの、スポーツタイヤなので乗り心地には期待できない。
  • 静粛性に欠ける。
  • 長持ちするかどうかは未知数。
S001
  • ランフラットタイヤである。
  • 候補の中ではグリップは最強?
  • 非ランフラットの同銘柄と同等の乗り心地。
  • スポーツタイヤにしては静粛性・乗り心地共に良い。
  • 国内在庫は豊富。行きつけのタイヤ館では(リプレース用だが)常に在庫がある。
  •  長持ちしない(23,000kmで交換待った無し)。
  • 価格が高い。

ざっとこんなところでしょうか?

この表にまとめた結論は、ネットでの口コミを総合的に判断したものや、自らの経験に基づくものが含まれているので、多分に主観的なものであることをご了承ください。

あ、あと、ミシュランの2銘柄のメリットで「ミシュランが好き」ってなんなんだ?!とお思いの方は、こちらの記事をご参照ください。

BMW承認タイヤにするのか、あえて外すのか。夏タイヤの選定は悩ましい。

「ランフラットであること」の取り扱い。

これは人によって異なると思います。

私は断然ランフラット派ですので、ランフラットタイヤであることはメリットになりますが、人によってはデメリットとなるでしょう。

なぜそれほどランフラットが好きなのか?乗り心地悪い・重くて燃費も悪い・値段も高いといいとこ無しの扱いを受けることが多いランフラットタイヤですが、今の技術でそこまで大きな違いがあるとは私は思っていません。

実際、メルセデスCクラスの試乗に行った際に、「まだランフラットタイヤの乗り心地に文句をいう方っていらっしゃいますか?」とセールスの方に伺ってみたんです。帰ってきた答えは、「いえ、どなたももおっしゃいませんね。ランフラットであることに気づいていない方もいるくらいでして、タイヤ交換の時に値段が高くて文句を言われる事の方が多いです(笑)。」とのことでした。

そして私も自らの経験からもランフラット派です。

ランフラットタイヤのススメ

パンクなんてしたことがない、という幸運な方もいらっしゃるようですが、私は今までの自動車人生の中で3回のパンクを経験しています。全てスローパンクチャーだったので事無きを得ましたが、これが高速でのバーストだったらと思うとぞっとします。実際、新婚旅行の時にアウトバーン私の車のすぐ前にいたクルマが目の前でバーストしてスピンし、大事故を起こしましたからね。

そして、最後の最後、今回のタイヤ決定過程で考えたのが、高速でのスローパンクチャーにより空気圧の非常な低下を招いた際のことです。この状況を想像しますと、そのまま走り続けると当然バーストして大事故の恐れもありますし、仮に大丈夫だったとしてもクルマへの大ダメージは避けられませんから、非ランフラットタイヤの場合は路肩に止まらざるを得ませんよね。

そこで常備している(はず)のパンク修理剤とエア・コンプレッサーで再び走行ができる状態まで修理しようと車外に出ます。その時、もしパンクしているのが右側のタイヤだったら?そうでなくても、停止している自車に後続車が突っ込んできたら?可能性は十分にありますよね。

実際、どこのSAで見たのか忘れましたが、事故処理中の車両にトラックが突っ込んできて大惨事になっている監視カメラの映像(もちろん日本の高速道路です。)を繰り返し放送しているところがありまして、これが脳裏に焼き付いているんです。

ランフラットタイヤであれば、とりあえず次のSAやICまでは自走してたどり着けます。少なくとも高速道路で生命の危険に晒される可能性は完全に排除できます。

時々、ランフラットタイヤを批判して「あれは砂漠など、その場で止まったら死んでしまうような状況でパンクしても走り続けるためのものだ」という方がいらっしゃいますが、「タイヤはパンクするもの」という考えの私にとっては、高速道路上でのタイヤ交換やパンク修理も同じレベルのものに思えます。

こうした思考実験(ただの妄想ですが。)の結果、やはり脱ランフラットは無しです。

次期タイヤはミシュラン・プライマシー3 225/50R17 94W ZP MOE

というわけで決定です!というか、当記事のトップの画像のタイヤのトレッドパターンを見て気づいた方もいらっしゃいますよね。この決定には、非ランフラットではないものの、アウディA4の試乗の際の体験が大きく影響しました。

アウディA4アバントも試乗して来ちゃいました。ただの試乗のはずが、タイヤ選択問題も進展!

この時感じた上質感の相当部分がタイヤの影響であり、しかも直接プライマシー3とP7を比較するという幸運にも恵まれたのは今回の決定に非常に大きく影響しています。

実は最後はプライマシー3とPS3で迷ったんですよ。ですが、上記の通り、高速道路でパンクしたら・・・という思考実験(妄想とも言います。)を行なった結果、ランフラットの修理を拒否されて結局レッカーされることになったとしても、生命が助かることが先決だろうと考えたんですよね。

せっかくランフラットタイヤが標準でそれに対応したホイールがついており、サスペンションもランフラットタイヤを前提としたセッティングになっているクルマに乗っているのですから、ランフラットタイヤ装着による安全性を幾らかの価格差のために放棄することは、私にはできませんでした。

では早速発注!レポをお待ちください!・・・と言いたいところですが。

実はタイヤ選びの過程でフジ・コーポレーションにお電話した時、お兄さんに言われたんですよね。

メルセデス・ベンツCクラス、試乗して来ちゃいました。そしてタイヤ調査にも進展が。

この記事ではまだ次期タイヤが確定していなかったので申し上げませんでしたが、実は・・・在庫が極端に少ないんです!ミシュランがやっている「満足保証プログラム」のせいなのか、そもそも需要が少なくて少量しかないのかは不明ですが、この問い合わせた時点での在庫が・・・長野に4本のみ!これ、残り1名ってことじゃないですか(笑)。そして次の入荷は12月末!

輸入タイヤは在庫に注意ですね。次期タイヤ選びは早いうちからあたりをつけておくことをお勧めします。

幸いにして、今私の320dツーリングはスタッドレスタイヤを履いていますので、3月末から4月くらいまでは余裕があります。何がなんでも満足保証プログラムの期間中に頼んで、一時的に夏タイヤを履いておいて当ブログで印象をご報告し、気に入らなかったら返金を受けた後にスタッドレスに履き替えて冬の間過ごす、ということも考えたのですが、多分返品しない(笑)ので意味がないんですよね。

というわけで、じっくりと待ちます。とりあえず、発注はしたいと思いますが、次はいかに安くあげるかですね。今の所、ネット通販では最安価格が22,000円くらいのようですが、通販で購入して持ち込みで交換してもらうのか、あるいはどこかのタイヤショップで交換をお願いするのかも考えなければいけません。

が、タイヤ交換後の必須事項であるアライメント調整まで考えると、通販で持ち込み交換ではなく、ショップにお任せするのが一番かもしれません。持ち込み交換OKで、アライメント調整も良心的な価格でやってくれるようなショップがあればいいのですが、それは欲張りすぎでしょうか。

アライメント調整の必要性

終わりに

タイヤ交換って、値段だけを気にする方が世の中では多いのかもしれませんが、我々クルマ好きにとってはクルマ選びと同様に重要な儀式というか、こだわりを持ちますよね。決してタイヤショップやディーラー任せにしたくはない部分です。タイヤ一つで車の性格はグッと代わりますからね。

BMWのタイヤは選択肢が少ないのですがちょっと毛色が違うものを選ぼうとすると、調査に多大な労力がかかります。ただ、そのお陰、でロードインデックスについて曖昧な知識しかなかったのですがしっかりと勉強できました。

BMW3シリーズの夏タイヤに関する考察。何に気をつけて選ぶべきか?

また、輸入タイヤは在庫が厳しいので、追い込まれてから交換を考えるのは遅いと言うことも一つ学んだことです。

私のタイヤ選びのドタバタをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?タイヤに詳しい方から見ると滑稽かもしれませんが、BMWのしかもF30系でS001からプライマシー3に変えた、というあまり前例がないレアなケースになると思いますので、笑って流してください(笑)。

また、この記事を読んで、少しタイヤに興味が出てきたと言う方や、「次はタイヤの銘柄変えてみようかな」と思った方がいらっしゃいましたら・・・一緒に楽しみましょう!実は私、悩んで悩んで情報を色々と漁りましたが、そういったこと一つ一つをすごく楽しみながら選ぶことができました。

では、プライマシー3のレポはいつになることやら・・・ですが、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。