40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

スタッドレスに多いXL(エクストラロード)規格は空気圧にシビア?!

現在、私の愛車320dツーリングにはスタッドレスタイヤを履かせています。標準の225/50R17 94Wに対して、スタッドレスのサイズは205/60R16 96H XL。この所、東京は気温が激変していますが、これがタイヤに無視できない影響を与えているようなんです。

乗り心地がポンポン跳ねる?!

それはうららかな週末でした。冬には珍しく外気温計は18℃を指しており、ともすれば汗ばむほどの陽気です。私は週末の買い出しのために、自宅近くの幹線道路を走っていました。

すると、なんだか乗り心地が今日は違います。なんというか、特にリアがポンポン跳ねるような乗り心地なんです。そこで、後席に乗る家内に聞いてみました。

私:「なんか今日の乗り心地、変じゃない?」
家内:「うん、なんか跳ねるような乗り心地。」

おお!いつもは返答に期待できない家内がかなり的確な返答を返しました!ということは相当跳ねる乗り心地なんですね。私もリアが跳ねていると感じたので、後席の家内にはよりそれが感じられたのでしょう。

もちろん、心当たりはあります。

高速を走るために気持ち高めにした空気圧が仇に?

当ブログでもご紹介しておりますが、私は2週連続で自宅のある都内から雪を求めて新潟の湯沢に行っております。

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これに備えて、予めタイヤの空気圧を、標準サイズと同じ負荷能力となる指定空気圧の前2.2/後2.4よりも気持ち高めにしておりました。そして、この週末の暖かさです。これは「高い気温でタイヤの空気圧が上がった」と考えるのは自然なことと思います。

そうです。ここまでは当たり前なんです。が。

「ここまで乗り心地が変わるか?!」というほどの激変っぷり。長らくランフラットタイヤしか履いていなかったので、「非ランフラットだとこんなもんだっけ?」とも考えましたが、遠い昔の記憶を探ってもこんなに違った覚えはありません。

そこで何が違うのかを考え出したら、すぐに回答に行き当たりました。

今回はXL規格のタイヤを履いていますよね。これが原因ではないかと。

そもそもXL規格のタイヤは丈夫=硬い・重い

XL規格のタイヤは、同サイズの非XL規格のタイヤよりも高い空気圧でより高い耐荷重性能が与えられたタイヤです。

ここで、風船でも思い浮かべてみましょうか。風船には、ある程度以上の空気圧を吹き込んで行くと、パン!と割れてしまいますよね。割れる寸前で空気を入れるのを止めたとしても、人が乗ったりするとこれまたパン!と割れてしまいます。

ここで人が乗っても大丈夫なようにするには、風船をとことん丈夫にするしかありません。例えば、バスケットボールのボールであれば、風船よりも高い空気圧でも割れませんし、人が上に座っても大丈夫なくらいの耐荷重性能を備えます。

極端な例ですが、風船が通常タイヤ、バスケットボールがXL規格のタイヤと考えられますよね。

これを考えると、空気圧がちょっと変わるだけでもボールは跳ねやすくなり、逆に空気圧が低くなると、ドリブルしても手元にすら返ってこない場合もあります。

つまり、私が「跳ねるような乗り心地」だと思ったのは、タイヤの性格から考えてもあながち間違いではないわけです。

かと言って気温によって空気圧調整するのも非現実的。

BMWの運転席ドアを開いたところにある指定空気圧表では、ご丁寧に205/60R16 92H M+Sの指定空気圧が書いてあります。私のミシュランX-ICEとはロードインデックスが違うのですが、その指定空気圧が前2.2/後2.4(3人乗車時)。ということは、このサイトの表で調べると、負荷能力は前570kg/後610kgとなっています。ということは、ロードインデックスが96のXL規格の場合は・・・やっぱり同じ空気圧が必要ですね。ということは、私は何も間違っていません。

これは・・・気温の変化による空気の膨張や収縮に合わせてマメに空気圧を調整するしかないのでしょうか?確かに、私は以前当ブログで季節の変わり目で気温が変わる時には空気圧の調整をマメにすべきであるということはお話ししましたが、それにしてもこれからまだ寒くなるであろう時期に、一時気温が上がったからと言って一旦空気を抜き、その後に空気をまた入れて、とやるのは非現実的な気もします。

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これは乗り心地に関して我慢するのがいいのでしょうね。

いやー、それにしてもBMWって結構神経質です。夏は夏でランフラットの空気圧に気を使い、冬は冬でXL規格のスタッドレスの空気圧に気を使い。メカ全般もそうですが、意外と繊細で気を使う部分が多いですよね。私のようなクルマ好きには全くもって苦にならないどころか、なんだか新しい知見を得たかのごとくニヤついてしまいますが(笑)、クルマに詳しくない方はどうするんだろう?と思います。

BMWって、バイエルン州の、さらにドイツきっての大都会であるミュンヘンにあるので、いわば「手がかかる都会っこ」ですね。

かつて自動車評論家の故徳大寺有恒氏をして「田舎臭い」と言わしめたメルセデスもこんな感じなのでしょうか?ちなみに私は最近のメルセデスは全く田舎臭いとは思っておらず、むしろファッショナブル(死語)だと思っていますが、なんというか、昔ながらの質実剛健さは未だ残っていますのでこうした神経質な点はあまりなさそうに思うのですが・・・勝手な思い込みで申し訳ありません。

いずれにしろ、GSで空気圧を見てもらおうにも、320dツーリングの燃費がいいので中々GSに行く機会がないので、すぐに空気圧を調整するよりも少し様子を見てみようと思います。それとも、自分で空気圧計でも買って見てみようかと。

クルマのタイヤのバルブって米式バルブで空気圧も低いですから最安でこれくらいの価格ですし、

ロードバイク(バルブが仏式かつ空気圧がむちゃくちゃ高い!7-8気圧はザラです)も測れる兼用のものでもこのくらいですから。

しかもこれ、デジタルゲージなのでかなり厳密に測れそうですね。昔々、私がロードバイクに乗っていた頃は、エアゲージ付きのポンプで、出発前に必ず空気圧調整をしていたものです。それを考えると、クルマでそれをやらないというのもなんか変です。

あ、ちなみにタイヤの空気圧はタイヤが温まる前、つまり出発前に測るのが正解です。温まってから指定空気圧にすると逆に空気圧不足になってしまいそうですので、私はいつも自宅近くのGSで測るようにしています。そんなに影響はないと思いますが・・・いやいや、XL規格だとあるんでしたね。そうでした。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。