40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW SOSコールって、ちゃんと使えるの?

BMW

BMWを現在新車で買うと、もれなくついてくるのがBMWコネクテッド・ドライブのスタンダード。その内容は「BMWテレサービス」と「BMW SOSコール」があるのはご存知かと思います。この「BMW SOSコール」、いざという時にどのように働くのか、調べてみました。

カタログでもフィーチャーしています。

私が現在の愛車、F31型320dツーリングの前期型を購入するときにいただいたカタログでも、実際に事故にあった方の体験談をインタビュー風にして機能が紹介されていました。ちなみに日本の話ではなさそうでしたが、曰く、「SOSコールのおかげで助かった」と。

ですが、この「BMW SOSコール」、全車標準装備ですのでそこまで機能を声高に謳ってオプション装着を薦める必要もないものです。むしろ、コネクテッド・ドライブ・プレミアムの有料サービスをプロモーションした方が、商業的にはいいのかもしれませんが、こちらの方は、以前当ブログでもご紹介した通りにイマイチ情報が少なくて何ができるのかわかりにくいです。私もたまたま代車でお借りしたActivehybrid3についていたので試してみて初めてわかりました。

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で、前者に標準装備のSOSコール、一体どういうものなのか気になりますよね。

「SOS」を発信するもの。

まあ、名前の通りですね(笑)。一番よくわかるのは動画だと思いますが、ちゃんとBMWが用意してくれていますので、見てみましょう。

おわかりいただけましたでしょうか?要するに、緊急通報をドライバー自身に変わってしてくれるものです。

これはもちろん、ドライバーが話せないような状態でもクルマ自身から位置情報や状態を推測して正確かつ迅速な緊急通報をしてくれますし、ドライバーの任意でもボタンを押すことで通報できるという優れものです。

同じような機能は最近では多くのクルマに装備されています。実は私も改めてSOSコールについて調べてみようと思ったきっかけは、動画で見たからなんです。

もしかしたら以前も当ブログの中で申し上げたかもしれませんが、私は結構な頻度でYouTubeにアップされている、事故の事例集の動画を見ます。これは自分への戒めのためであって、決していわゆる野次馬根性で見ているのでいるのではありません。

そして、この動画、結構参考になります。動画を見て「うわー、ちょっとこの道でこのスピードは早すぎるなー」と思っていたら案の定出会い頭に衝突したり、手前にばかり気を取られていると、奥の方からの飛び出しに気づかなかったりですとか。危険予測の練習になります。そして、信号無視が意外と多いのにも驚かされます。これを見て、私は青信号になっても交差する道路の交通を見ながら発進するようになりました。

で、その動画の中で同様の機能を使って自動でコールセンターに発信されている動画があったんですね。こういうことって他人事ではありません。それで、「ところでBMWにもあったけどどうなっているんだ?と思ったわけです。

結果としては上の動画の通り、ほとんどのケースに対応できそうでした。特に、実際の事故の時ってパニックになってしまって、自車位置などを的確に伝えられないかもしれませんし、伝えるべきことを伝えないままいることも考えられます。そういう状況を考えると、非常に心強いサービスであることは確かです。

信頼性はどうなの?

ハード面

まず、この機能を使用するにあたって、実際に携帯電話やスマホをBluetoothなどでクルマに接続している必要はありません。クルマ自体に電話が仕込まれている、といえば話が早いでしょうか。どこにあるのか知りませんが、ちゃんとSIMカードが挿入されているみたいですよ。

本国のBMWでは、このように通信機器がクルマに搭載されているのを生かして、クルマがWi-Fiのホットスポットになる機能があるようです。ですが日本版ではコネクテッド・ドライブ・プレミアムにも用意されていませんね。ちなみに、F30系ではこの通信回線、前期型では3Gで後期型ではLTEだそうです。

で、このクルマ自体に搭載された通信機器、事故で壊れたりしないのでしょうか?

先にも申し上げた通り、私もどこに搭載しているのかわかりませんが、事故の際に自動で発進することが想定されている以上、マイクやスピーカーが仕込んであるキャビンのフロント部が損傷しない限りは大丈夫なように対策がされていると思います。

ソフト面

そして、実際にそのような場面に遭遇して発信された時に、いつまでもコールセンターが応答しないとか、「ただいま大変混み合っております」みたいな自体だったら困りますよね。すぐに繋がってくれないと。

このコールセンターは、もちろんBMWジャパンがやっているわけではなく、外部に委託しています。これがその会社です。

株式会社プレミア・エイド

この会社、100%子会社ですね。親会社はこちら。

株式会社プレステージ・インターナショナル

親会社の方でも事業紹介のところでロードアシスタンス事業を持ってきており、一番の主柱事業であることがわかります。BMWだけではなく、損害保険会社のロードアシスタンスも行なっているようですね。しかも、東証一部に上場している会社ですので、ちゃんとした信用力のある会社であると言えるでしょう。

要するに、こうした事業に関してきちんとしたノウハウを持っていると思われますので、安心して任せられると結論できるでしょう。

お世話にならないのが一番!

そうはいってもSOSコールを使わないで済むのが一番ですよね。ですが、こういった場合はどうでしょう?例えば、自分の目の前で、タクシーの非常灯が点滅していたとします。ご存知ですか?屋根の上に乗っている提灯が赤で点滅しています。これはSOSの合図ですので、見かけたら速やかに緊急通報をすることが必要です。

これを見かけた時に、さりげなく追尾しながらSOSコールで通報すれば、位置情報も同時に送信されるので、自分のスマホや携帯電話で通報するよりは正確に伝えられそうですよね。

要するに、自分の緊急時だけでなく、周囲の緊急事態でも使用すべき機能であるということです。そういった事態にもなるべく会いたくはありませんが、使用するのを躊躇してはいけないですよね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。