40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズのハンドリングで新たな発見!フロントが内へ内へと入り込む!

まさか足掛け5年も乗っているF30系3シリーズで今更ハンドリングに関する発見をするとは思っていませんでした。が、これもあの「M2体験」があったからかも感じられたのかもしれません。3シリーズ、ノーマルでもすごいクルマです。

週末のお出かけの代わりに

この週末は私はすでに予定が入っていてお出かけができないことが決定しています。いやー、最近思うようにドライブできていないんですよね。もっとも、私が思うようにドライブできていたらきっと我が家は燃料代だけで破産していることでしょう(笑)。

その代わりと行ってはなんですが、ちょっとした用事を果たすために、ドライブを兼ねてちょっと、いえ、だいぶ遠回りして運転してしまいました。すると、思わず「おおっ!」と声をあげてしまうような発見があったんです。

フロントが内側に巻き込まれていくこの感覚!これは・・・

それは、目的地に向かうというか、到着した時のことです。広々とした立体駐車場ですが、平日の遅い時間帯なのに駐車スペースが埋まっているのを意外に思いながら、上の階へのスロープを上がるためにタイトな曲がり肩をした時でした。

立体駐車場上の買いに行こうとしているわけですから、曲がったその先は上り坂です。そこで、曲がりながらアクセルを少し早めに、いつもより多めに開けてしまいました。

すると、私の頭の中に思い描くラインとは違うラインを通ったんです。どういうことかというと、プッシュアンダーが出てもっとずっと外側に向かって膨らんでいくと思っていたわけですね。まあ、広い通路でしたのでそんな大胆なことができたわけですけど、意に反してフロントがぎゅーっと内側に回り込んで行って、想定よりもはるか内側のラインで曲がり切ってしまったんです。

ステアリングを握っていた私自身が少し呆然としてしまうくらいの曲がりの良さでした。そして、一瞬ですが少し混乱してしまいました。

あれ?今乗ってるの、なんだっけ?・・・M2とかM4じゃないよな・・・いやいや、間違いなく自分の320dツーリングだって!

大げさでなく本当です。それほどM2やM4の「曲がり」を彷彿とさせる感触だったんです。

これもM2をたっぷり乗ったからこそ気づけた?

もちろん、ホンモノのM2やM4の強烈に巻き込むかのような感覚には及びませんが、間違いなくあのフロントが内側へ内側へ入り込んでいく動きというか感触はMに通じるものがあります。きっと前からあったんでしょうけど、自分で気づけていなかっただけなんですね。

上で遠回りした、と申し上げましたが、これを体験してしまった帰りの道で主に遠回りしてしまったんですね。私は普段は家族を乗せて走っているのであまり無茶はしませんが、今まではクルマがほぼコーナー出口にきてからアクセルを踏んでいましたが、それよりも気持ち早めに、気持ち強めにアクセルを踏んで、ステアリングを戻してしまわないようにしっかりとその場で保持していると、カーブの曲率による程度の差こそあれ、やはりフロントを巻き込むような感覚があります。

これは痛く感動しました。今まで、クルマ雑誌で「コーナーではアクセルでクルマの姿勢をコントロールする」と聞いても、それは日常よりもはるかに速度域の高い領域の話で、サーキットで運転が上手な人でなければたどり着けない境地だろうと思っていましたが、日常的なスピードで、一般道で簡単にその感覚を味わえるというのが齢4◯才にして初めてわかったのですから。

まあ、クルマのおかげということもありますけどね。

逆になんでBMWファンがMが好きなのかもよくわかりました。

きっと、このような運転感覚をより感じやすいようになっているM2やM4で体験していたからこそ、今回自分の愛車でもその挙動に気づけたということは疑いようもありませんが、逆にMがなぜ、私を含め、BMWファン、いえ、クルマ好きの心を鷲掴みにするのか、よくわかりました。

つまり、Mというクルマ、BMW全車種が共通して備える運転の楽しさを、よりわかりやすく、かつ濃厚に表現したクルマに他ならないんですよね。ある意味、複雑でよくわからない高級料理ではなく、もっと大衆的にわかりやすくした家庭料理と行った感じでしょうか?お値段の点では逆ですが。

そして、その「わかりやすい味付け」の向こうには、さらにプロさえも唸らせるわかりやすい美味しさがあるのだと思います。それこそ、サーキトで全開で責められるようなスキルがないとそこまでは味わえなさそうですが、日常行きでも十分「美味しい」とわかるのがMだ、といわけです。

それにしてもなぜ320dで?

いや、純粋になんで?と思うんですよね。だって、M2やM4にはMアクティブ・ディファレンシャルが装備されていて、強大なパワーをきちんと路面い伝えられるようになっているとともに、コーナリング時に左右の駆動輪にかかるトルクをコントロールすることによって綺麗な曲がりも実現しています。

でも、我が320dツーリングにはそんなすごい装備は付いていません。

これはなんなんでしょう?帰り道にそう考える私の頭の中に閃きました。2017/7号のCGでのアウディA5の試乗記事がありましたが、そこには、トルウベクタリング機能を歌っていないにも関わらず、素晴らしいハンドリングを実現していた、そして山道の頂上で降りた時にフロントブレーキが少し臭った、と書いてありました。さらにこれが絶妙のハンドリングを生み出しているのではないか、と。

なるほど、これのことだったんですね。私はフロントブレーキが臭っているかどうかまではわかりませんでしたが、この感覚、間違いなく私は共有できたと思っています。

ということは、私がアクセルで姿勢を制御していたわけではなく、電子制御のサポートの賜物で、ステアリングを切った方向に行けるよう、アクセルを強く踏んだ時に内輪にブレーキをかけてくれていたわけですね。こう考えると、ある程度強く踏んだ時の方がフロントを内側に巻き込んでいく感触が強いのがわかります。

つくづく面白いクルマですね。

いや、本当に驚かされます。芸が細かいというか、万能というか、運転者を楽しませる術を心得ているというか。どこまでもサプライズで人を喜ばせてくれる男前なクルマですね。

いかがですか?気付いてらっしゃいました?この挙動。運転経験が長い方ほど、以前のクルマだったら通るであろうラインよりも内側にぎゅっと巻き込んでくるので、異次元のコーナリング性能感を堪能できると思いますよ。コツは、コーナーや曲がり角ではアプローチで、いつもよりも大幅に速度を落とすことです。そして脱出の際にはちょっと早めに、かつ素早く・強くアクセルを踏んでみてください。するとこの感触を味わえます。ただ、アクセルの踏みすぎやスピードの出し過ぎにはくれぐれもご注意ですよ!だからアプローチで「いつもより大幅に」スピードを落としておくんです。

これからも新しいサプライズを求めての320dツーリングとの生活を長く楽しんでいけそうな予感を改めて感じた出来事でした。

おっと、興奮していたせいかだいぶ長くなってしまいましたね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。