40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

2シリーズアクティブ/ グランツアラーにディーゼルのxDriveがついに登場!この日を待っていました!

BMW

ついに、X3とX5以外で(個人的には)念願のディーゼル+xDriveが登場しました!2シリーズアクティブツアラー及びグランツアラーに「218d xDrive」の登場です!そしてこれを記念した限定車「218d xCountry」も発売されます。

X3とX5ではディーゼル+4WDはあったけれど。

私はSUVに乗ったことはありません。試乗も含めて、です。

告白しますと、私はオンロードで安定して走れるクルマが好きで、そういう意味でいわゆる「クロカン四駆」には今まで全く興味がありませんでした。いや、いいクルマだとは思うんです。実際に欲しいと思ったこともあります、でもなぜか購入までは踏み切れませんでした。

そして実は、今のクルマを購入するときにちらっとX3のディーゼルの購入も考えていました。ですが、ショールームの展示車に乗った息子が、降りるときに転げ落ちるようにして出てきたのをみて「ああこれはまだ息子が小さいうちは危ないかな?」と思ってやめたんです。

今時のSUVは、BMWに限らず、オンロードでの走破性に重きを置いているので、きっと私の要求水準も満たすでしょう。むしろ、背の高いSUVの方が速度域の低い日本では何かと有利な点が多いです。背が高いが故の高速での不安定さや空気抵抗の大きさという不利な点があまり出ませんからね。

ですので、かつてのSUVへの一種の偏見は何処へやら、今ではX3 xDrive20dなんかは結構理想的なのかもしれない、と思うようになっています。

価格帯の低いクルマに設定したところに意味がある。

そこで218d xDriveの登場です。

いわゆる4WDは、その機構が故に車重が重くなりますし、もちろんコストも上がります。車重が重くなるということは燃費や運送性能に影響を与えますし、わざわざ普段恩恵を感じない4WDに高いお金を払う人もいないでしょう。

ですが、ディーゼルの太いトルクは、多少車重が重くても燃費の落ち込みはそうひどくはありません。X3が重いのはそのボディサイズが故であって、xDriveが全ての原因ではないことはご高承のことと思いますが、そのX3だってxDrive20dのカタログ燃費は18.6km/Lと、同じエンジンの私のクルマとそう大きくは変わりません。

そしてコストですが、218dアクティブツアラーで比べてみると、xDrive付きは12万円高なだけ。これはメタリックカラーを我慢してでもこちらを選んだ方がいいと思うくらいの値段設定ですね。いや、よくぞやってくれました。

背景としては、恐らく2シリーズアクティブ/ グランツアラーの購入層と想定している比較的若めの家族、日本のミニバンからの乗り換えが多い顧客層から、日本車では当たり前にある4WDがなぜないのか?という声があったんだと思います。こうした方々は海に山に、アクティブに遊びに行きますからね。

それに答えたかのような限定車が「218d xCountry」です。

「BMW 2シリーズ グランツアラー」に装備充実の限定車

2017.01.18 自動車ニュース

BMWジャパンは2017年1月18日、「BMW 2シリーズ グランツアラー」に、特別仕様車「218dクロスカントリー」を設定し、同年1月28日より200台限定で販売すると発表した。価格は492万円。

シリアルナンバー入りのインテリアバッジを装着

今回の特別仕様車は、2リッターディーゼルターボエンジンに4WDを組み合わせた「218d xDriveグランツアラー」の導入を記念して設定されたモデル。同車をベースに、さまざまな特別装備が追加されている。

エクステリアでは、ルーフレールを標準装備としたほか、専用デザインの17インチアロイホイールを採用。ボディーカラーはアルピンホワイトと、専用色のインペリアルブルーの全2色が用意される。

インテリアでは、ブラックのSensatecレザーシートに、フロントシートヒーティングが組み合わされる。また、専用のハイグロスブラックインテリアトリム/パールクロームハイライトには、シリアルナンバー入りのインテリアバッジが装着される。

装備面では、車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行うアクティブクルーズコントロールに加え、後席の乗員が食事をとるときに便利なフロントシートバックテーブルや、荷物で両手がふさがった状態でも、足元の操作でテールゲートの開閉ができるオートマチックテールゲートオペレーションなどが備わる。BMW 2シリーズ グランツアラーの機能性と快適性を高めることにより、「アウトドア志向のファミリーに最適な仕様」(プレスリリース)にしたという。

これらを含む特別装備は以下の通り。

  • ボディーカラー:アルピンホワイト、またはインペリアルブルー(専用色)
  • ルーフレール:ブラック
  • 専用17インチ ダブルスポークスタイリング385アロイホイール
  • 専用Sensatecレザーシート(合成皮革):ブラック
  • フロントシートヒーティング
  • 専用ハイグロスブラックトリム/パールクロームハイライト
  • 専用シリアル番号入りインテリアバッジ
  • 専用シリアル番号入りキーケース
  • アドバンスドパーキングサポートパッケージ(PDC/パークディスタンスコントロール<フロント>+パーキングアシスト)
  • ACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)
  • プラスパッケージ(ITSスポット対応DSRC車載器<ルームミラー内蔵、ETC機能付き>+フロントフォグランプ+オートマチックエアコンディショナー<AUC[オートマチックリサーキュレーティングエアコントロール]+マイクロフィルター[花粉除去機能付き]+左右独立温度調節機能+後席用エアアウトレット[風量・温度調節機能付き]+パーキングベンチレーション>]
  • 電子油圧制御式8段スポーツオートマチックトランスミッション(ステップトロニック付き)
  • マルチファンクションスポーツレザーステアリングホイール(シフトパドル付き)
  • 専用フロントシートバックテーブル
  • コンフォートパッケージ(オートマチックテールゲートオペレーション+コンフォートアクセス+ライトパッケージ)
  • 専用HiFiサウンドシステム

(webCG)

シフトパドルまで装備されています。これはかなり魅力的ですね。

そしてそれ以上に、218d xDriveは高すぎないのがいいですね。「素」のモデルですとアクティブツアラーなら400万円を切って398万円、グランツアラーでも424万円と、頑張ればなんとか買えそうなお値段な所に大きな意味があります。

BMWが、日本で本気でxDriveを普及させるつもりなのが伝わってきますよね。そして、この後もxDriveの導入が続くのではないかという期待も持たせてくれます。だとすれば、5シリーズにも、次期3シリーズにも設定されるかもしれないという期待が持てますよね。

3シリーズにもxDriveがあるじゃん!と突っ込まれそうですが。

もちろん、非常に魅力的なクルマです。X3じゃなかったら320iツーリング xDriveもいいなあと実は思っていました(笑)。クルマ好きの常で、あれもいいこれもいいと思ってしまうんですよね。

ではなぜ選ばなかったのか?「ディーゼルじゃなかったから」です。上でも申し上げたように、車重かかさむ4WDこそディーゼルであるべきだというのが偏狭な私の持論でして、そういう意味ではかつてのクロカン4WDというのは非常に理にかなっていると考えていました。

ですので、「320dツーリング xDrive」が日本仕様で存在していたらもう迷いはなかったわけですよ。

でも雪道に行かないからxDriveなんて必要ない!・・・本当に?

確かに、4WDは雪道で非常に威力を発揮します。いえ、正確にいうと雪だからメリットがあるのではなく、スリッパリーな路面では2WDに比べて明らかなアドバンテージを誇ります。

誤解のないように申し上げておきますが、4WDが強みとするのは「トラクション」、前に進むために路面を蹴る力とでもいいましょうか、これが一番というか全てです。

4輪にトラクションがかかるので多少スリッパリーな路面でも安定して発進できますし、走行中も同様に4輪のどこにでもトラクションがかかるので安定して前に進む力が得られるので、ぐんぐん前に進めます。

一番誤解していただきたくないのが、4WDだから雪道を「早く」走れる、ということです。先日雪道ドライブをした時も、すでに圧雪路面なのにビュンビュン飛ばして抜いていく4WDの多いこと多いこと多いこと。昔のクロカン4WDの時だけの誤解かと思っていたら、まだ4WD=雪道で早いと勘違いしている方がいることに衝撃を受けました。確かに走っている間は安定しているかもしれませんが、曲がる・止まるに関しては2WDと同じか、むしろ車重が重いため不利ですので、念のため申し上げておきます。

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そして、4WDが威力を発揮する状況ですが、実は高速走行なんです。結論から言うと、2WDより直進安定性に優れます。

xDriveの制御は車種によって違いますが、いわゆるフルタイム4WDではありません。普段はFRベースであれば後輪、今回の2シリーズであれば前輪に駆動力多めに振っており、スリップを検知すると前輪(2シリーズは後輪)にも駆動力を一定程度まで振り分けるオンディマンドの4WDです。最近はこうしたオンディマンド4WDの方が多いですよね。

このように、常に4輪に均等にトラクションをかけようとすることから直進安定性の良さが生まれるんですね。

4WDといえばドイツはアウディ、日本はスバルが有名ですが。両メーカーとも車種によって駆動力配分の考え方が違います。よりスリッパリーな路面、つまりオフロードや雪道走行の機会が多いであろう車は前後の駆動力配分において、ベースとなる駆動輪以外にも少しだけ配分しておくフルタイム4WDに似たシステムを採用しており、そうでなくオンロードが基本のクルマでは、ベースとなる駆動輪、例えば後輪にのみ駆動力を配分して、前輪には全く駆動力を配分していなかったりします。

わかりやすいのはアウディA4ですかね。A4クアトロとA4オールロード、どちらもアウディ得意の4輪駆動システム「クアトロ」を組み合わせていますが、駆動力配分が全然違うそうです。A4クアトロはハルデックスカップリングによるオンディマンド型、オールロードはよりフルタイム4WDに近い駆動力配分になっていて常に4輪に駆動力がかかっています。

ちょっと長くなりましたが、このように4WDというのは4輪への駆動力配分により、強大なトラクション性能と、直進安定性を誇るわけです。

結論:218d xDriveは季節を問わない長距離ツアラーとして優秀!(多分)

ディーゼルの燃費の良さに高速の直進安定性が加われば、例えば私の使用パターンですと夏休みの長距離旅行では大きなアドバンテージになります。

さらに4WDですので、もちろん雪道も大丈夫。雨だろうと何だろうとドンと来い!という感じでしょうか?

さらにいえば、特にグランツアラーですと、荷物もたくさん詰めますのでキャンプにもうってつけですね。

あれ?・・・何だか私の用途にぴったりな気が・・・。というか、現時点では私の中で最強です。

だから私は当ブログでずーっと申し上げていたんです。5シリーズの時も、530d xDriveが入ってくるといいなーって、3シリーズだって320d xDriveとか335d xDriveが入ってくればいいのに、と。

このままですと、まだだいぶ先ではありますが、次期愛車候補として218d xDriveはありですね。って次期愛車候補がたくさんありすぎて収束仕切れていない気もしますが・・・。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。