「『自動運転』は怖くて使えない」という方へ。わかりますよ、その気持ち。

今日は久しぶりに昔の友人と会って話していたのですが、その友人はいわゆる「自動運転」デバイスが自分の車にはついているにも関わらず、使っていないそうです。その理由が容易に想像できたのですが、言ってみるとやはり当たっていました。

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「このクルマ、自動運転みたいなのついているの?」

彼を送って帰る最中に、クルマの中でこう聞かれました。

もちろん、320dツーリングにはついていますよね。ドライバー・アシスト・プラスに含まれる内容とACCです。私がそう答えて、ACCをオンにして見せると、彼が言いました。

「怖くない?」

来ました。実は私、その気持ちよーくわかります。

彼のクルマにはステアリングを修正する機能もついているようです。要するに、車線内を走行するようにステアリングを自動で修正する機能ですね。

彼にとっては、ステアリングがいきなり動くので、怖いのだと言います。

自分の意思通りに動くから怖くない、意思通りに動かない時が怖い。

例えば雪道。

雪道を運転したことはあるでしょうか?雪国の方や、ウィンタースポーツを嗜む方ならともかく、雪の少ない地方に住む方が雪道を運転するのって、怖いですよね。ところで、なんで怖いのでしょうか?

スタッドレスタイヤを履いているにも関わらず、ブレーキを踏んでも思い通りに止まらない、轍でクルマがスリップする・・・色々理由はあるでしょう。

こうした「雪道の恐怖」を一言で言い表すと、「自分が普段運転している感覚ではあり得ないことが起こり、クルマを自分の意思通りに制御できない」ことが原因かと思います。

かく言う私自身、雪道を運転すると非常に怖いです。BMWでは運転したことがありませんが、かつてスバルインプレッサWRXに乗っていた時はスタッドレスタイヤにチェーンを用意してスキーに行ったりしたものでした。スバルの4WDと言えば定評はありますが、過去の記事でもお話ししたことがあります通り、トラクションがいいのが強みなだけであるので発進はいいのですが、カーブを曲がるときや、停止の時はFWD/ RWDの時と同じです。下り坂なんて恐怖以外の何者でもなかったので、後続車がいないことを確認した上でできるだけそろそろと降っていました(笑)。

何が起こるかはわからないのですが、自分が意図していないことが起こるのが怖いんですよね。そして、それに備えるために常に緊張状態を保つので、非常に疲れます。

まあ、雪道に慣れていないドライバーの典型ですね。

私は、人の運転も怖い時があります。

私は、人の運転に乗っても怖くて足を踏ん張ってしまうことがあります。

もちろん誰でもではありませんが、例えば、前方が赤信号で車列が停止している時に、自分だったらここでブレーキを踏むのに、と言うところでブレーキを踏まれないと、運転者に気づかれないように、助手席で足を踏ん張っています(笑)。

一番最近では、当ブログでもご紹介した、レーシングタクシーですね。Toto BMWさんのイベントで、現役レーサーの運転するBMWに同乗させていただいた体験です。この時も、コーナー進入時のブレーキングが、私が思うよりも遥かに遅かったため、最初の1回はものすごく足を踏ん張ってしまいました。ただ、現役レーサーがドライブしていて、かつサーキットでしたのですぐに慣れましたが。

BMW3シリーズツーリングでサーキット同乗走行!現役レーサーはやっぱりすごいです。

もしかしたら自動運転も同じ?!

現状では自動運転ってそこまで信頼性のあるものではありません。現に私もACCの弱点を把握して、それを念頭に置いた上で使用しています。と言っても、前走車を認識しないことにより減速しない時にブレーキを踏む、という単純なことですが。

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そして、BMWは時々ドイツ的基準のブレーキングをすることがあります。端的にいうと、ブレーキングが遅い時があります。

この時の私の心情としては、

「自分が運転していたらもうこの辺でアクセルをオフにしてしばらく空走してブレーキングに備えるな。でも減速の気配なし。前走車を認識していれば出るはずのマークも出ていない。じゃあもうブレーキ踏んじゃおう!」

という感じですね。ですので、システムが認識するのを待ってギリギリまでひっぱることはしません。

そう、正にこのように「自分だったらこうするのにそうしない」ことがドライバーに恐怖を抱かせるんでしょうね。人によっては「全然だめ。自動運転なんか使えない!」という烙印をその場で押される方もいるかと思います。

現状ではあくまでドライバーをアシストする以上のものではない。

私が声を大にして言いたいのはこのことです。

一時期、テスラの自動運転中に重大事故が起こりましたが、その時、私には冷静な報道をしているメディアがないように見えました。もちろん、それなりもクルマの専門誌やジャーナリストさん達はこの章のタイトルのようなことを訴えていましたが、一般メディアは、自動運転はだめだ!と言わんばかりの論調で、新興のテスラを叩いているようにしか見えず、思わず嘆息した覚えがあります。

なんども言いますが、BMWはドライバーを主役にしているクルマです。だからドライバーが最後は操作しなければいけない、というのではなく、BMW以外のクルマだってそうなんです。

よく、自動運転で事故を起こした時に責任を取るのはドライバーなのかメーカーなのかというようなタイトルの記事をネット上で見かけますが、私に言わせれば議論の余地もなく、ドライバーの責任なんですよ。

自動運転中だろうと、事故に至る可能性がある状況を予見した段階で積極的に介入して自ら回避行動を取るからこそドライバーが必要なんだと思っています。

もちろん、AIを搭載した自動運転車でなければできないことだってあります。例えば、自動車間コミュニケーションを生かして交差点での出会い頭の衝突を防ぐですとか、通行止の情報をキャッチしたら自動的に最適な迂回路に向かうとか、あるいは渋滞を極少化するように高速道路のサグで速度低下が落ちないようにするとか。

でも、最後に防ぐのは人なんだと思っています。そして、誤解を受けないように申し上げておきますと、「最後に」と言ってもギリギリまでシステムが働くのを待つのではなく、余裕を持って積極的に介入することが必要だと思っています。

ですので、私は実は現段階で装備されている各種「自動運転」デバイスを「自動運転」と呼ぶことに若干抵抗があるんですよ。簡単に言い表すいい言葉が思い浮かばないので使用していますが。

そして私が彼にしたアドバイス。

現在装備されているデバイスは、自動運転なんて呼ぶのもおこがましいものであると思った方がいいよ、でもちゃんと機能と限界を理解してうまく使うと非常に便利なもので、長距離運転の疲労を軽減してくれるからどこまででもクルマで行けるようになる。でも、自分の意思通りに動かないと感じたら自分で運転するようにして、また安定的に走れそうな場所でオンにすればいいよ。

とアドバイスしました。

もちろん、もっと細かく話しましたが、一応彼は「そうかー、オレも使ってみようかなー」と言っていました。

伝わった・・・んだと思います。

まとめ

BMWは4方向にセンサーを設けて完全停止する試作車を作り上げています。そして2021年には「ドライバー不要」なレベルの自動運転を実現するとしていますが、じゃあそのクルマには運転席がないのかというと、そんなわけはないですよね。全自動運転になったからと言って、運転免許が不要になるかと言ったら、内容は変わるかもしれませんが、そんなことはないと思います。

繰り返しになりますが、つまり、「自動運転」はあくまでドライバーたる人の管理下で使用されるべきものだと思うんです。本当に乗るだけの自動車になるとしたら、現状では、東京のお台場を走る「ゆりかもめ」のように集中管理されているような運行方式の場合、もっというと、AIによる自動車間コミュニケーションが発達して、予見と判断を行えるようになった時ではないかと思っています。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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6 件のコメント

  • 試乗好きが高じて、1日試乗が当選して、ボルボ、ゴルフ、アウトランダーPHEVのACCを試す機会があり意外と使えるという事がわかり、次買う車には、絶対ACCだ!と思っていました。そういう流れから、BMWはACCがついているのが条件で、さらに、全車速対応!!というのを重視していました。今でも、次購入する車にも、その条件は譲れません。実際、ACCを使うのは、高速が中心になりますから、渋滞にならない限り、全車速は必要ないというのが、使ってみての本音の所です。(しかし、全車速じゃないとものたりないと思う自分がいますが!)

    先日、たまたま、みた中古車ですが、グレードは最上級で、ほとんど走っていない車がありました。ナビなども純正の良いのがついていて、価格もかなり安くこれいいな~!と思っていました。いろいろ、聞いていると、プリクラッシュがついていなく、もちろん、レーダークルーズもついていないとのこと!!

    妥協しても買いたいという気持ちにはなりませんでした。笑
    自動運転ではありませんが、ACCはあると、便利なのは、間違いありません。ハンドルを補正するぐらいも、事故もすくなくなることもありますので、問題ありません。ただ、人間が何もしなくていいのか??寝ていてもいいのかとなると、それは、無理な話!これぐらいの自動が一番いいのかもしれませんね。

    • bmwpopo様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      「次は必ず○○をつけよう!」という気持ち、すごーくわかります。私の装備選択もそういうことが基準になっていますので。
      これってつまり、自動車ディーラーにとって、新装備をつけて欲しいのであれば、体験させるといいということですよね。ですから試乗車って「全部のせ」状態になってるんですよね。

      全車速対応というと、どうでしょう?実際、過去の記事にも書いてありますが、BMWのACCは前走車がいる限りは30km/h以下でも設定できるので、私はあまり全車速にこだわりはないんです。ですが、信号待ちで先頭になってブレーキで停止してから再発進、という状況では30km/hに達しないとACCを再度オンにできないのはちょっと不便な気がします。もう少し低い速度から設定できるといいですよね。どうやら、こう思う人が多かったらしくて、新型5シリーズでは15km/hから設定できるようになっているようですよ。

      最近の自動車の技術は日進月歩ですので、ちょっと昔のモデルというだけで現在の基準で測ると装備内容に不満があるクルマが多いかもしれません。これからはこうした状況に拍車がかかることでしょう。私自身、現在の愛車を選ぶときに「10年後も戦えるか」ということを重視しました。10年後の車がどうなっているかはわかりませんでしたが、少なくとも現在の状況を見る限りではまだ第1級の燃費の良さと装備の充実度合といえますので、ここまではあっていたと言えるでしょう。

      自動運転って、本当に難しい話だと思います。ターミネーターの世界のように、人工知能が人間に背くことだって十分にありえますし、そうならずともハッキングも考慮しなければいけませんし。今はどのようにして実現するかばかりが注目されていますが、いかに運転者の管理下に置くか、という議論も同時に考えておかないと大変なことになりそうな気がします。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしておりますね。

  •  自動運転というか、運転支援というか、BMWでいうACC、Mercedesのディストロニック・プラスですが、ようやく小生も街中での使用になじみつつあります。ようやくというのは、前走車が停止したときに、本当に停止するのか、ブレーキングのタイミングが自分の運転より遅いため、ビクビクしながら走っていたのです。
     ただ、街中での使用についてうむ? と思うのが、前走車が信号が青になって走り始めたとき、急発進気味になることです。まだ高速での使用がないので、本格的な感想はそれからにいたします。

     なお、こわいといえば、土日で福島に出掛け、レンタカーでT社のハイブリッドのAに乗りました。磐梯吾妻スカイラインのワインディングを走ったのですが、カーブでフワッと浮く感じがして、メッチャ怖かったです。やはり足回りが・・・です。

    • 桂様

      いつもコメント頂きありがとうございます!

      やっぱりそうですよねー。止まるかどうか不安になりますよね。そして大丈夫な時と大丈夫じゃない時があるので、私も一概に絶対大丈夫と言い切れません。
      ディストロニック・プラスでもそうですか。レーダーの精度以上に、カメラで捉えた映像の解析の技術がまだ十分に発展していないんでしょうね。

      再発進時は・・・それはBMWではないかもしれませんね。ECO PROモードでは結構緩慢な発信をします。これで休日の都内の流れと同調するくらいですが、COMFORTですともう少し元気よく発進しますね。
      あくまで個人の捉え方なのでご参考にならないかもしれませんが、私はむしろ、日本の発進の仕方は遅すぎると思っています。新婚旅行でドイツに行った時は、そう思っている私ですら、発進が遅いとクラクションを鳴らされましたよ(笑)。こういう基準で考えると、メルセデスの発進は「ドイツ基準」となっているのだと思います。

      桂様が借りられた車は・・・あああの、カタログ燃費と実燃費がかけ離れていると一時期問題なった、あのHV車ですね?トヨタの(あっ、言っちゃいました)クルマは、私には全般的に初期ロールが早いように感じます。スバルもちょっと似た傾向にあるのですが、トヨタほどのスピードでグラッとはいかない印象です。日本車では日産の足回りはさすがにいいですよね。ホンダは・・・乗ったことがないのでわかりません。

      一度輸入車に乗ると、日本よりもはるかに高速域のことを感上げられていますし、場合によっては道路の舗装状態だって日本より悪いので、とにかくしっかりしていることに感心しますよね。やたらとコストをかけてボディと足回りを作り込んでいる気がします。
      それにしても秋の磐梯吾妻スカイライン、綺麗だったでしょうねー。紅葉の具合もかなり良かったのではないでしょうか?気持ちの良いドライブだったでしょうね。

      では、またのコメント、楽しみにお待ちしております!

  • 自動運転機能(運転支援機能と呼んだ方が正しいのかな?)、便利ですよね。

    弊員のAH3には、残念ながらそのオプションは付いていませんでしたが、
    後に、友人の320dにて、高速道から一般道までACCを試させて頂きました。
    正直言って、現段階でも便利過ぎる、という一語に尽きました。

    メルセデスのディストロニックも、友人の車で試させて頂きました。
    若干、メルセデスの方が制御が良い、と、元320d乗りの友人が仰ってました。
    私には、それほどの差は感じませんでした(どちらも便利だという意味です)

    常にハンドルを握っていれば、誰しもヒヤリハットはありますから、
    ブレーキ支援システムは、可能な限り標準装備で良いかと思いますし、
    この自動運転システムも、高速道を運転しているドライバーの多数が使うようになれば
    渋滞も、今以上にスムースになるのは確実、と言える代物ですね。
    (うっかりの追突事故が防げるという意味でも)

    国産ですと、再スタート時にレバー操作が必要、というのが多いように思いますが、
    これ自身も、正直要らないなぁ、というのが体験してみた感想です。

    次期車の購入は2020年頃に定めている私ですが、
    その頃には、高速道なら自動運転は当然、という車種が相当増えているでしょうね。

    運転するのが大好きな私ですが、
    自動運転システムもまた、大好き、というのは矛盾なんでしょうかね?笑

    • CMO様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      そうなんですね。私はてっきり3シリーズのフラッグシップたるAH3にはACCが標準装備されているものと思い込んでいました。

      メルセデスのディストロニック・プラスは私も試したことがないのですが、これも評判がいいようですね。

      おっしゃる通り、ブレーキ支援のシステム(あえて「自動ブレーキ」とは言いたくありませんよね)は、現状では恐らく番人が期待するほどの機能ではないとは思いますが、役に立つことは確かです。実際、装備しているクルマと装備されていないクルマでは事故に確率が30%ほど減るということで、損保各社は保険料を減額する方向で監督官庁と交渉中のようです。

      2020年といえば東京オリンピックですね。その頃には自動運転は相当進歩していることでしょう。何せ、オリンピック会場までのバスを電気かつ自動運転にしようといっているくらいですから。もう1年待てば、完全EV化されたX3や、FCVもBMWから発売されているかもしれません。当然、自動運転機能はレベル3くらいにはなっているでしょう。

      運転大好きでも、自動運転はやっぱり便利ですよ(笑)。私が思うに、自動運転というものは単調なクルージングにおける疲労を軽減してくれます。そうすると、より長距離を運転できるようになりますし、移動の楽しみを味わいつつ、時には自らの手で運転して楽しむ、という一挙両得のような事態になるわけです。最高じゃないですか。

      私も自動運転システムは大好きですよ。かつて、BMWにクルーズコントロールが中々つかないので、なぜですか?とでぃーらーで聞いた時に、運転が好きな人が多いから、と言われた時に、私もCMO様と同じように、わt氏は異端児なのかと思いました(笑)。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております。

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