40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

5シリーズ最終章!M Sportベースの特別仕様車「THE PEAK」が発表されました。

BMW

新型5シリーズのワールドプレミアも終わり、モデルの内容が漏れ伝えられてきておりますが、一方で現行5シリーズはいよいよ最終章です。BMWジャパン、中々粋なことをしてきました。その名も「THE PEAK」、F10の熟成の極みをアピールする限定車が登場です。

限定260台の「THE PEAK」

ベース車は523iと523dのセダンとツーリングです。セダンは180台、ツーリングは80台の限定ということですが、レザーシートとシートヒーターなどが装備されつつもお得感のある価格設定となっています。

BMW 5SIRIES THE PEAK

売れに売れたF10のフィナーレを飾る限定モデルとして出してきたと思われますが・・・正直申し上げて私は不満です。

何が不満なの?

まず最大の不満はボディ・カラー。

正にこれ、私が過去に当ブログで書いた記事通りの色使いです。

BMW3シリーズのボディカラー雑感。今日のドライブは近場でクルマウォッチング。

この記事のまとめに書いてありますが、「日本で特別仕様車を出すときは白・黒・シルバー」の法則に当てはまってしまっています。

100周年記念車の「BARON」はミネラル・グレーとメディテレーニアン・ブルーという魅力的な色使いだったのに・・・写真を見る限り、内装もブラック一色ですね。

最終モデルということで、売れ残りがないように無難な色使いにしたのかもしれませんが、個人的には購買意欲が湧きません。せめてホワイトはアルピンホワイトではなくメタリックカラーのミネラル・ホワイトにするとか、ブラック系はM Sport専用色のカーボン・ブラックにするとか、やりようはあったはずですよね。

個人的には、カシミア・シルバーと、手前味噌ながら我が愛車と同色のインペリアルブルー・ブリリアント・エフェクトを設定すればよかったのに、と思ってしまっています。

そして次に内装色

内装も最終モデルにふさわしく、明るい色にした方が良かったと思います。具体的にはオイスター。このシャキッとした清涼感のある色、上品で5シリーズに非常にあっていると思うのですが・・・。

要するに「無難すぎ」なんです。

特にインペリアルブルー・ブリリアント・エフェクトとオイスターの組み合わせはオシャレですよね。でもこの組み合わせだと、「BARON」とまんま被ってしまいます。

そこで、アレの出番ですよ。

いっそのこと「BMW Individualの外装色と内装色+何か」にすれば良かったのに。

「THE PEAK」の内外装色の組み合わせは、きっとF10シリーズで一番売れた人気の組み合わせだと思うのですが、この限定モデルを購入しようとする方って、ある意味すごく現行5シリーズが好きな方だと思います。

そういう方に無難な色の組み合わせを提示するよりも、今までの5シリーズになかったスペシャル感を出して欲しかったです。そう、今まで待っていて良かった、と思えるような。

となると、新車時にオーダーすると必ず本国発注となってとなって納車まで何ヶ月も待たなければいけなかった、BMW Individualの出番だと思うんです。

私なんか、この特別仕様車の内容を見たときに、「BMW Individual、今使わなくていつ使う!」と心の中で突っ込んでしまいました。

そして、それだけでない「何か」も欲しかったところです。例えばオーディオですとか、そう言った快適装備系がいいですよね。

単なる希望ですが・・・

正直申し上げて、上記は私の勝手な意見です。

末期モデルということで、特に昨今進化の早い自動車の世界においては、最大のライバルたるメルセデスのEクラスと比べても商品力は正直見劣りすると思います。

しかも新型が発表されてまで敢えて購入する、という方も中々いないかもしれませんので、ビジネス的には厳しいかもしれません。

でも、BMWとしては環境対応以外の提案も行って欲しいんです。若者のクルマ離れが叫ばれて久しいですが、純粋に「カッコいい!」と思わせるセンスをみせて欲しかったです。乗って運転したら必ず満足するんですから。

最近考えるのですが、これからの売れる自動車の条件って、ランニングコストの安さ(環境対応)と自動運転と見た目のかっこよさだと思っています。要するに、「At a glanceでのわかりやすさ」ですね。

BMWの一番の得意とする、操って楽しいクルマというのは、私ももちろん条件に入れたいのですが、そろそろ飽和状態になろうかという市場を見据えると、自動車メーカーとして成長していくためには「クルマに興味がない人にも購入してもらう」という戦略も必要になってくると思うんです。

ですけど、見るだけでは「駆け抜ける喜び」は中々伝わりませんよね。そうすると、クルマ好きの人以外には訴求力はないわけです。

確かに、BMWのスタイリングはそのままでもかっこいいです。ですが、このようにメーカー主導で準備する限定車はもっと磨きをかけて、着飾って欲しいですよね。普段着のままでは、振り返ってもらうべき人に振り返ってもらえませんから。

そして振り返ってもらえて、実は運転するとこんなに面白いんだよ、とアピールすればいいわけです。これはそのまま付加価値となって、リピーターを増やすことにも繋がると思うのですが。

熟成の極みの末期モデル、欲しい方はお早めに!

ここまで文句ばかり言ってきましたが、そうは言ってもこのモデル、結構売れると思います。特にツーリングを狙っている方はちょっと急いだ方がいいかもしれませんね。たったの80台ですから。

しかもF10を極めた末期モデル、デビュー当時とはほとんど別物だと思った方がいいです。MYごとの改良が進んで徹底的にネガが潰されているでしょうから、信頼性の点でも、快適性や運動性能の点でも、クオリティはかなり高いレベルにあるでしょう。

しかも、新型ではまだガソリンの520iはアナウンスされていないのもポイントです。

この時点でまだアナウンスがないということは、いずれは追加されると思われるものの、追加されるのはちょっと遅くなりそうですよね。318iだって最近ようやく追加されたぐらいですから。

ですので、それまで待てない方はここで523iベースの方を購入するというのもいい選択肢だと思います。

でも、私が購入するならやっぱりディーゼルのツーリングです。もちろんそんな予算は全くありませんが(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。