折角高いお金を払って手に入れたBMW、出来ることなら、というか絶対にキレイに乗っていきたいですよね。ここでは私がやってしまった失敗をご紹介します。すべて下回り関係です。
コンビニの車輪止めで。
ある日、コンビニの駐車場の頭から入り、前輪が車輪止めに当たるだろうからと無造作に前進していた時でした。
ちなみにこの時のクルマは初めてのBMW、E90の320iです。
M Sportじゃないからバンパーの下を擦る心配をしなくていいよね♪とのん気に構えていたのですが、もう少しで当たるかな?というところで何やら「ゴゴゴ」と何かを引きずるような音が。
もう、いっぺんに血の気が引きました。
悲惨な状況を思い描きながら慌てて外に飛び出して見てみても・・・なんともありません。
あれ?と思いながらゆっくりバックしてみると、やっぱり「ゴゴゴ」と引きずる音が。
そこでまた外に出て下を覗き込んで、ようやくわかりました。
前輪の前のバンパー下についている、ゴムのフラップのようなものを車輪止めで擦っていたのでした。
これ、知識としては知っていたんですよ。現代のクルマはボディ下を流れる空気をうまく使ってボディを路面に吸い付けるグランドエフェクトの考え方を取り入れていることを。また、その際に乱流を起こす原因となるタイヤへの空気の流れもコントロールしていることも。
ですが知識で知っているのと実際は大違いですね。そもそもクルマを購入してわざわざボディ下面を覗き込む人なんていないでしょうし。
このタイヤフラップ、今時のクルマはついているクルマは多いです。バンパーは車輪止めに当たらない高さでも、このフィンが当たりますのでご注意ください。
余談ですが、今ではタイヤ周りの整流はもっと考え方が進んでいて、3シリーズGTや4シリーズではフロントバンパーから取り込んだ空気のカーテンでタイヤを覆う、「エア・ ブリーザー」が付いています。フロントのホイールハウスの後ろにもスリットが付いていて、ホイールハウス内の空気を効果的に逃がすようにもなっています。コレはかなり燃費と高速安定性に効きそうですね。
ハイブリッド・スポーツを謳ったホンダのインサイトは後輪を覆っていましたが、大径ホイールが象徴であるBMWはあえて見せるためにこんな凝った機構を開発したんでしょうね。
タイヤフラップに話を戻しますと、実際には硬いゴムみたいな素材なので多少当たっても大丈夫ですが、余り擦ると形が歪んだり、最悪の場合取れたりしちゃうかもしれませんので、お気をつけを。外観に影響はないですが、こういうなんでもないパーツ一つで高速安定性とかがかなり違ってくるものですよ。
後もう一つ、前輪の前だけでなく、後輪の前にも付いていますのでますますご注意ください(笑)。
コインパーキングで。
これも知識としてはあったのですが、意識していなくてやってしまった事例です。
この時のクルマは前のクルマ、F30の320i。ある日、非常に狭いコインパーキングに駐車しようと悪戦苦闘していました。
すると今度は、「ゴッ」と1回だけ鈍い音が。またも真っ青になって出てみましたが・・・他のクルマにぶつかったわけではないみたいでした。というか、結構間が空いてましたし。
そして自分のクルマの外見にも変化なし。うーん、なんか踏んだのかなーくらいに考えて、気にしないことにしました(笑)。
そしてこれは大分後になって判明しました。ある時、なんでそんなことを調べていたのか忘れてしまったのですが、ジャッキアップってどうするんだろう?と思って取扱説明書で調べていたんですね。
それによると、左右の前後にジャッキアップポイントがあると。そしてそれは日本車的な切り欠きが目印になっているのではなく、プラスチックのパーツがあると。
ほほうと思い右フロントのポイントを探しましたが、そんなものありません。おかしいなと思いリアを見るとあります。
あれ?と見てみると、左側は前後共あり。で、何回見ても右フロントの、左フロントのポイントから考えてあるべき位置にありません。
おかしい。そんなはずは・・・あ!
とここで思い出したんです。あの「ゴッ」はコレをもぎ取った音だったのか!
たしかに、結構ギリギリであの車輪止めの高くなっている部分をクリアした・・・はずだったんですが、クリアできていなかったんですね。
結局自分でジャッキアップする機会はなかったものの、気付いた時はショックでした。
まとめ
というわけで、今時のクルマは、車高を下げている仕様ではなくても、このようにボディ下面に空力付加物や、BMWではジャッキアップポイントまでついているので、場所によっては余りグランドクリアランスがありません。
私のように油断しているとこのように引っ掛けてしまうので、ご購入後早い段階で一度ボディ下面をじっくりと覗き込んで見るといいでしょう。
繰り返しますが、特にタイヤフラップは甘く見ないほうがいいです。本当にちょっとしたものですが、きっとあるとないとでは大違いですよ。
私も経験したことはありませんが、例えば、トヨタのクルマに積極的に採用されているエアロ・スタビライジング・フィン、たったこれだけのものでも、コレがないとてきめんに高速安定性が落ちるそうですから。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。