最近発表される新車のデザインスタディなどでは、バックミラーがるべき場所にバックミラーがない車が多くなっています。これは遠い未来のことではなく、日本でも既に認可がおりました。
意外に早かった。
まずは以下の記事をご覧ください。
ミラーレス車を解禁へ、国交省が基準を整備
レスポンス 6月20日(月)14時10分配信
カメラモニタリングシステムの参考画像
国土交通省は、道路運送車両の保安基準を一部改正しバックミラーに代わる電子ミラーを認可するため「カメラモニタリングシステム」の基準を整備すると発表した。ミラーレス車を解禁する。
自動車局では、自動車の安全基準について国際的な整合を図りながら安全性を向上させるため、順次、拡充・強化を進めている。今回、バックミラー(後写鏡)などに関する国際基準が改正され、バックミラーの代わりに、「カメラモニタリングシステム」を使用することが可能となったため、道路運送車両の保安基準を改正し、これを国内基準として採用する。
この結果、自動車メーカーは、国際基準に適合する電子ミラーなどのカメラモニタリングシステムを備えることで、バックミラーがない自動車を設計・製造することが可能となる。
6月18日に施行した。
また、間接視界基準に係る協定規則の採用に伴って、間接視界に係る協定規則に定める範囲を新たに規定する。これまで、ミラーごとの視界範囲が規定されていたが、保安基準では、いずれかのミラーにより定められた視界範囲が確認できれば良いこととする。日本独自に定めている車両の直前直左基準は、引き続き、規定する。
さらに、歩行者や他の交通との衝突時の衝撃を緩和するため、後写鏡の衝撃緩和試験(動的試験)を規定する。
適用時期は新型車は2019年6月18日、継続生産車が2021年6月18日。
《レスポンス レスポンス編集部》
まあ、必然の流れでしょう。
SUV乗りの方にとっては特に珍しくもないのかもしれませんね。
というのは、SUVって視点が高いことから発生する死角を見るために、左フロントにミラーをつけるのが日本では義務だったんですよね。「だった」というか今もですが。
ですが今は左側ミラーにカメラを仕込んでいればOK、ということに変わっています。
そう考えると新機軸でもなんでもなく、あるべき流れということもいえるでしょう。
もう一つ、必然といえる理由があります。これは簡単ですね。自動運転です。
運転者がほぼ何もしなくて良くなる自動運転、レベル3と言いますが、これを実現するためには当然のことながら側方の後方を確認する必要があります。左折時の巻き込み確認、車線変更といった、今までドライバーが行っていたことを人工知能がやるわけですから。
この画像をAIが見て安全かどうかの判断を行うためには、やはりミラーに写った画像では都合が悪いですよね。カメラで写した画像を解析してやるのが自然ですから、こういう面からも必然の流れといえると思います。
ところで、ミラーよりもカメラで撮影した画像を解析する方が死角も少なくなるんでしょうかね?SUV乗りの方はこの辺に関して色々と識見があるかと思いますが、私はあいにくSUVには乗ったこともないので、なんとも言えません。
第1号車は・・・
これ、流れるウィンカーもそうでしたけど、具体的にどこかのメーカーが作ろうとしているってことですよね?
どこのメーカーかと思いますが・・・これは輸入車メーカーではなく国産車メーカーではないでしょうか?
というのは、解禁時期です。新車は2019年・・・2020年の東京オリンピックに向けて、ではないでしょうか?
このあいだの伊勢志摩サミットでも自動運転車のデモを行ったくらいですから、オリンピックという国家の1大イベントにおいて、デモではなく実用化されていることをアピールしたいであろうことは想像に難くありません。
まずはオリンピック会場を周遊する電動バスに搭載されることは確定でしょうが、これが自動運転なんでしょうね。そして、その時期に合わせて訪れる観光客に向けたレンタカー。レンタカーは99%国産車ですので、この時期に向けて国産メーカーは一斉にミラーレスの「ほぼ」自動運転車をラインナップすることでしょう。
輸入車はどうでしょう?最近出回っている写真でも、新型5シリーズや開発中の次期3シリーズの写真ではまだドアミラーが確認できます。もっとも、公道テストを行う関係上、現行法規に合わせたクルマでないと走れないのであまり参考にはならないかもしれませんが、1年くらいのズレがあるとはいえ、ほぼ同時期なのではないかと思います。
もしかしたら海外で先行して、日本仕様はモデルライフの途中からミラーレスになるかもしれませんね。そうすると次期3シリーズのLCI後からはミラーレスとなることも考えられます。
まとめ
今や自動運転への流れは全世界的に急加速しており、私のような中年世代が小さい頃見て心をときめかした未来のクルマが走り出すのが目に見えてきましたね。
個人的には、次はクルマは浮かぶ方向に行くのではないかと思っていますが・・・それはまだまだ先、私の子供あるいは孫世代になりそうですね。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。