40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

Primacy3を適正空気圧にしたら、さらに乗り心地まろやか!

BMW

一年点検でPrimacy3の空気圧を適正値に戻してもらったご報告をするのを忘れていました。ご想像通り、乗り心地はさらにまろやかで、これぞミシュランのコンフォートタイヤの本領発揮です。

ご報告が遅くなりましてすみません。

すっかり私の体と、愛車の320dツーリングに馴染んできたPrimacy3ですが、昨日の「遠回りドライブ」で一つ改めて感じ取ったことがありました。

それが、本領を発揮したPrimacy3の乗り心地です。

慣らしが終わったとか、そういう小難しい話ではなく、単純にタイヤ交換時のセオリーとして空気圧が高めになっていたのを、適正値に戻してもらっただけなのですが、これがもう・・・さらにどこまでも走って行きたくなる乗り心地です。

もっと具体的にお話ししましょう。

乗り心地面

極控えめに表現して、「ランフラットとは俄かに信じがたい柔らかさ」です。

よく、ランフラットタイヤの乗り心地に関して「非ランフラットタイヤと同等」という表現が使われますよね。ですが、それを超えているんですよ。

昨今のエコタイヤの非ランフラットを履いたクルマよりも遥かに乗り心地がいいです。

これはどういうことなんでしょう?ランフラットタイヤはその構造上、サイドウォールを厚く、硬くしてあります。もちろん、空気圧がゼロの状態でも走り続けるためですが、実はミシュランのお家芸といえば、柔らかいサイドウォールで衝撃を吸収してまろやかな乗り心地に仕上げるというもの。

この得意技は、どう考えてもランフラットタイヤの構造と矛盾しているはずです。

なのにこの柔らかさ。私が大げさに言っているのではない証拠に、まだ疑ってらっしゃる方を乗せてあげたいくらいです。まあ、最近は5シリーズにPrimacy3がライン装着されているので、そのクルマを試乗することでもその一端に触れることができます。

たとえば、自走式の駐車場内に、時々スピード抑制のための段差があったりしますよね?こうした段差はランフラットタイヤが最も苦手とする場面で、いかにドライ路面での当たりが柔らかいPOTENZA S001でも、どうしても硬質なショックを伝えることは何回も当ブログでお伝えしてある通りです。

ところが、Primacy3を適正空気圧にして通り過ぎると、ふんわりとやり過ごしてくれます。この時が一番驚異的です。だって、あるはずのない、「サイドウォールの柔らかさ」を感じるんですよ?

正にミシュランマジックです。

騒音面

タイヤの空気圧がタイヤノイズに影響があるというのは、個人的にはあまり聞いたことはありません。確かに、高い空気圧の下であれば、なんだか音が伝わりやすく、かつ減衰しにくそうだというのは感覚的にはわかりますが。

ですが・・・こんなに違うものなんですね。

おかげで風切音とエンジン音が聞こえてしまうほどです(笑)。ここで「エンジン音」と聞いて「やっぱりディーゼルはうるさいんだ!」と思わないでくださいね。風切音が聞こえる、と言っているくらいですので、エンジンのノイズレベルはその程度の低さである、ということです。

上質感+

クルマにおける「上質感」というのは、便利なようで厄介です。人によって何を以って上質と考えるか、ということもあり、非常に主観的な表現であることは承知の上ですが、これ以外言いようがありません。

例えていうなら、私が以前E90の320iから323iに乗り換えた時を例に出しましょう。

320iは、エンジンは静かで極上のスムーズネスを持っていましたが、いかんせんランフラットタイヤの黎明期ということもあって、乗り心地と騒音は全く褒められたものではありませんでした。

それが、E90前期型の最終モデルイヤーで323iに乗り換えた時、そうしたランフラットのネガの面は見事なまでに克服されていました。私も驚いたものです。たった数年でここまで変わるものか、と。

掛け値無しに、POTENZA S001と比較してもなお、こ320iから323iへ乗り換えた時くらいのギャップがあります。つまり、「改善幅が非常に大きい」ということです。

前回記事で書いた、フロントが、キュキュッと内側に巻き込まれる感触を夢中で試していましたが、ハッと気付くと、「タイヤの存在が気にならない」事に気付いたんですよね。クルマに上質感をもたらすタイヤって、この様なタイヤではないかと思います。タイヤが気になるということは、なんらかのネガを感じているということですもんね。

Primacy3の紹介ページに、BMWのインストラクターの菰田さんがインプレッションを記してらっしゃいます。ここで、菰田さんは「出しゃばらない」という表現をされていますが、当初読んだ時はどういうことなのか、今ひとつリアルに想像できませんでした。

ですが今ならよーくわかります。

幸運にも新型5シリーズをご購入された方で、M SportなのにPrimacy3がライン装着されてきて、「スポーツタイヤじゃない・・・」とがっかりされる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ喜んで頂きたいと思います。

関連記事

Toto BMW 高速試乗会体験記、今回は530eの試乗の感想をご報告します。 待ち望まれていたモデル F10の5シリーズではPHVがないことに寂しさを覚えていた5シリーズオーナー様や、オーナー予備軍様は多いかと思います。 満を持[…]

また、他のシリーズでもタイヤ交換時期を迎えられている方は、候補の中に入れてみてください。特に、脱ランフラットを考えられていらっしゃる方。「ランフラットタイヤを超えた快適な乗り心地と静かさによる上質感」がプラスされ、でもランフラットタイヤとして使えるという、高い付加価値を提供してくれますよ。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。