40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

M2高速試乗!直列6気筒エンジンを高回転で回してきました!〜Toto BMW高速試乗会3

BMW

さて、いよいよToto BMWさん主催の高速試乗会最後の試乗はM2です。以前試乗した時は一般道、しかも比較的狭い道ばかりでしたので瞬間芸しか楽しめませんでしたが、今回は思う存分高回転で回してきました!

M2 ロングビーチブルー

今回試乗したのはロングビーチブルーのM2(M-DCT Drivelogic)です。

これはナンバーといい、以前試乗した個体と一緒ですね。以前試乗した時はほぼ一番乗りでしたのでまだ走行距離も浅かったです。

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これ、前回試乗の写真ですが、まだ走行距離215kmですよ!それが今回は・・・

あ・・・エンジン切った状態でしたので表示されていませんでした・・・。ですが、11,000kmを超えていました。

というわけで、きっとその間酷使されていたのでしょうが(笑)、一応ドイツ車的には一番オイシイ所と言われる10,000km以降ということで、その辺の変化も感じ取りたいですね。

いざ、運転席へ乗り込んで出発!

先ほど試乗したのが7シリーズでしたので、運転席に乗り込むと相当に室内がタイトに感じます。まあ、実際左右幅も少ないですしタイトなんだと思いますが、カーボンで覆われたパネル類とスポーツシートが気分を盛り上げます。

ポジションを合わせようとしたのですが・・・あれ?こんなに高めのドライビングポジションだっけ?と思ってしまいました。気分的にはもっと下に下げたいんですが、一番下にやっても結構高いです。

今回は室内の写真は撮っておりませんので、詳しくは上で紹介している前回の試乗記事をご覧ください。

さて、勝手知ったる(?)クルマですので、早速出発です。実は息子が一番期待していたのが、このM2だったんです。って、最初から乗る気満々だったのがバレてしまいますね(笑)。息子の場合は、青が好きなので単にボディカラーが好きだというのもありますが、前回試乗での鮮烈な加速を覚えているのでしょう。

エンジンをスタートしましたが、ここからもう早速、距離を重ねて色々な所に「アタリ」がついたのが感じられます。前回ピカピカの新車に試乗した時は、アイドリングからビリビリと振動が伝わってきましたが、今回は一切振動がありません。もちろん、戦闘的な排気音は耳に届くのですが、エンジンのスムーズさといったら、正に今が味わいどきといった感じになっています。さて、M-DCT Drivelogicを手前側に倒して静々と動きながらステアリングを切り込んでいくと・・・

お、重っ!!

フリクションは感じないなめらかな感触ながら、パワーアシストがついていないのかと思うほどのステアリングの重さを感じました。直前に試乗したのが7シリーズのしかも超快適仕様、しかもPHVたる740eでしたので、330e同様、きっと他の7シリーズよりもステアリングが軽いと思われます。それに慣れてしまっていたんですね。ですがステアリングインフォメーションの豊富さは、正直ちょっと雄弁すぎるほどにステアリングから伝わってきます。Mと一般のラインの車種が一番違うのはまずこのステアリングの感触でしょうね。

それにしても重いです。幹線道路に出て所沢ICに向かう方面に左折するときも「重っ!」といいながら操作してしまいました。でも、こんなところまでが、話に聞くあの憧れのE30型M3に似ていますよね。「重くてスローなステアリング」です。M2はさほどスローではありませんが、スポーツモデルにしてはクイックではないと思います。

さて、いよいよ関越に到着です。本線への合流でまずは思いっきり高回転まで回すチャンスですよね。これを予定して、あらかじめM-DCT Drivelogicはマニュアルモードに設定しています。

その前に、IC特有の、曲率が変わる長いコーナーが待ち受けていますが、そんなにクイックではないながらも重いステアリングを操作すると間髪を入れずノーズが向きを変えます。締め上げられたサスペンションのおかげで、この程度のスピードとコーナーなら全くロールもしません。これは相当に限界が高そうですね。もちろん、私のような素人ドライバーがその限界をうかがい知ることなどできません。が、ここでまた想像させられたのが、E30型M3ですね。操るのに体力が必要だったM3、現代のM2でも相当に横Gに耐えられる体幹と首の強さと、腕力が必要になりそうです。M2オーナー予備軍の方は今からでも筋力トレーニングを始めることをお勧めします(笑)。

合流車線にやってまいりました。では。

いきまーす!

クオオオオオン!という快音を発して強烈な加速を開始し・・・あっという間に法定速度到達です。本当にこんなにコンパクトなボディにとんでもないエンジンを積んでいますね。スペック上はどうしてもM3/M4やM5/M6といった上級車種に見劣りしますが、このクルマにこれ以上のエンジンを積んだらとんでもないことになるでしょう。M2 CSとか、どうなるんでしょうね?少なくとも、もはやストリートカーの範疇ではなくなるであろうことは容易に想像できます。

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高速巡航は・・・得意?

まずは巡航状態をチェックしますが・・・サスペンションがハード(笑)。以前、同じコースでM3とM6にも試乗させていただきましたが、その時を上回るハードさです。

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視界の端でAピラーが忙しくあっちこっちに揺れています。私が揺れているのか、私は慣性の法則でその場に留まってクルマが揺れているのか、もうどっちだかわかりません(笑)。これまた、当たり自体はそこまでガツンとは来ないのですが、そのあとです。路面の小さなうねりすら逃さず、忠実にトレースします。そういう意味では、ロードホールディングと安定性は抜群です。特に高速安定性に関しては7シリーズですら比べ物になりませんね。

そして、容赦なく耳に届くエキゾースト・ノート。「もっと踏め!」と催促されているかのようです。これがまた、あたりがついた効果でしょう、吹け上がりのスムーズさに輪がかかっています。ここで、徐々にスピードを落としながら前後にクルマがいなくなったのを見計らって、マニュアルでシフトダウン!一気に2段くらい落として、同時にアクセルを踏み込んで加速すると・・・おおおお、なんといいう伸びの良さでしょう!そして相変わらず巌のように安定して直進します。

これは相当に気持ちいいです。M2の真価はこんなところにあるのではなく、タイトでツイスティな山道を素早く駆け抜けていくといった状況や、ショートサーキットあるいはタイトなコーナーの多いサーキットでボディの軽量さを生かしてどの車よりも早く走るのが真骨頂ですよね。実際、こういう話をしていると、同乗しているセールス氏が、

「本庄サーキットのイベントで、M2/M3/M4のレースをやったんです。もちろん、ドライバーは現役のレーシングドライバーですが、優勝したのはM2なんですよ。」

あ・・・そんなイベントがあったんですね。そういえばToto BMWさんの動画でそんなシーンがあったような・・・私、その前に帰ってしまって、その頃は多分温泉でゆったりとしていました(笑)。

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ですが、この結果はさもありなんですね。M3も相当に軽快なクルマで、かつパワフルでしたが本庄サーキットのようなショートコースではM2のコマネズミのようなすばしっこさの方が有利だと思います。本格的なサーキットですと、やはりストレート勝負で負けてしまいそうですけどね。

ですが、そうしたツイスティなコースでコマネズミのように動き回ることを考えて設計され締め上げられたサスペンションは、先にも申し上げた通り、直進安定性にも優れています。ステアリングが重いのがまた直進性の良さに貢献していますし、これは別の意味で高速巡航はM2の得意科目、と言えるでしょう。

なんだか一般道の方が乗り心地がいい?!

一旦折り返しの川越ICで降りて、少しだけ一般道を走ります。ここの路面、非常に荒れているのですが、先ほどの高速巡航時ほどは揺すられません。なんだか低速で柔らかく、高速で硬くなるサスペンションって・・・理想的じゃないですか?

タイヤが非ランフラットのミシュラン・パイロットSuperSportなのも関係しているのかもしれませんが、これであれば後席住人からも問題は出ないでしょう。

そう、助手席にはセールス氏が乗っているので、息子は後席に持ち込んだチャイルドシートに座っています。そして盛んに「これ、乗り心地いいよ!」と連呼していました。彼のいう乗り心地とはなんぞやという疑問は残りますが(笑)、確かに後席の居住性は実用に足ります。大人の男性は苦しいかもしれませんが、それでもまあ、必要最低限ではない、+アルファの広さを持つ空間が確保されています。

M2に乗ると乗って見たくなるクルマ

帰路も同様に会えて低いギアで巡航し、クルマがいなくなったのを見計らってさらにシフトダウンして加速というのを繰り返してきました。したがって、高速道路を走っていたのに2速と3速の使用頻度が異常に高いという結果に(笑)。まあでも、こんな機会は滅多にないですからね。遠慮なく回させていただきました。

踏んでいくとどこまでも加速していきそうなクルマ。路面のちょっとしたうねりすら忠実にトレースし、抜群のロードホールディングを誇る足回り。そしてインフォメーションのフィードバックに優れるステアリング。これは正に「古典的なスポーツカーの楽しみ」そのものではないでしょうか?

これでも十分楽しいのですが・・・ちょっと私にはなんというのでしょう、Too muchな感じがしています。そこまでのスキルもないですし、もちろん購入だってできません。となると・・・M240i、いえ、やはり4ドアハッチバックの実用性を買って、M140iが私が選択するとしたら妥当なところだと思います。聞くところによると、乗り心地ももっと文化的らしいですし、何より私のお気に入りエンジンの一つ、B型ユニットの直列6気筒を搭載しています。

M140iで、キャンプ道具はルーフボックスにでも積めばいいか、コンパクトだから駐車場は問題ないし・・・と、そんな予算もないのに皮算用を始めてしまいました(笑)。こうした話をセールス氏としていると、

「私も自分で選択するとしたらM140iです。実用性とスポーツ性を兼ね備えたFRコンパクトって、実は他にあまりないですしね。あれだって、M2ほどではないにしろ、目が回るほど早いですよ。」

とおっしゃっていました。

うーむ。是非とも試乗して見たいものです。

エピローグ

興奮冷めやらぬままM2試乗を終えて起点であるボディショップに戻ってまいりました。

降りてからも「すげー、ほんとすげー」しか出てきません。M140iを夢想したとはいえ、やはりM2は別格のクルマですからね。

ここで、息子に今回の試乗会の総括をお願いしました。どのクルマが一番良かった?

「うーんとね、2番目に乗ったの。」

そうか、2番目ね。・・・って7シリーズか!小学校低学年でもわかる7シリーズのわかりやすい素晴らしさ。M2とは対照的に、路面のうねりを柳に風と受け流して突き進むフラットで安定した高速巡航と、リアのエンターテインメント・システムが息子の気持ちを引いたのでしょう。

でも、M2が一番好きなんじゃないの?と聞いてみると、

「うん、一番楽しかったのはM2だよ。」

とのこと。うーん、今回はメインディッシュは新型5シリーズだったんだけどな。一番最初のはどうだった?

「よくわかんない。」

息子の言葉で代弁させていただきましたが、実は私の感想も全く同じであることを告白しておきましょう。やはりM Sportであることが響いて新型5シリーズの印象が今ひとつ上がりきりませんでした。最初の「フライング」試乗ではそのあたりの柔らかさから、新型5シリーズに限ってはM Sportもありかな?と思いましたが、高速道路ではちょっと落ち着きのなさが気になりました。きっと、ノーマルサスだったら気にいると思います。

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そして740eとM2は対照的なクルマですが、どちらも「圧倒的」なものを持っています。740eはその磨き抜かれた快適性とスポーティさの調和、M2はコンパクトボディにパワフルなエンジンと、よく動くノーズであるのに高速巡航も安定してイケる運動性能。

好みですので主観的な判断になりますが、私はまず一つクルマでは突出したところが欲しいと思っています。そしてそこを中心に高次元でまとめてあると言うことなしです。特徴のないクルマというのは、印象に残らないんですよね。誤解を真泣くかもしれませんが、決して新型5シリーズがそうだと言っているわけではありません。スポーティさと快適性はかなり高次元でバランスされた、BMWらしいサルーンだと思っていますし、好きです。

そして、ここまで突出したクルマにばかり乗ってしまったら、帰りに320dツーリングに乗ると、今回こそはがっかりするかも・・・という心配が杞憂に終わったのはいつもの試乗の通りでした。

7シリーズの後なのにあたりのやわらかい乗り心地は快適ですし、M2の後なのにハンドリングにダルなところもない。エンジンだって、7シリーズの後なのにうるさく感じないですし、M2の後なのにパワーが足りない感じもしない。

我が愛車ながらなんというクルマなんでしょう、320dって。つくづくすごいクルマですね。そして、突出していることがあるとすれば・・・燃費!ではありません。ディーゼルの息の長い加速とハンドリングですよ。キックダウンしていないのに、その場合と同等のダッシュを見せて、同一ギアで延々と加速していく様は何度やっても気持ちがいいですし、わずかな操作にもM2ほどではないですが適度な鋭さで反応します。非M Sportであれば、3と7はもちろんシリーズごとの違いがあるものの、共通する軸の部分が太い、つまり通じるものが多い気がします。

これはM Sport/M系のモデルでも同様ですね。もちろんM2の方がはるかにハードですが、523d M SportとM2の乗り味には共通点がありますし、シリーズなりの違いはあるものの、ここにも一本太い幹が通っています。

この「幹」こそがBMWのフィロソフィーを体現しているものなのでしょうね。今回の試乗体験で、今までの試乗体験と合わせて考えることにより、これを体感できるようになった気がします。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。