40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのボディと塗装は硬い!多少ぶつけたくらいではなんともありません。

BMW NO IMAGE

BMWでよく言われるのが「ボディ剛性が高い」ということです。ボディ剛性が高いとどういいことがあるのかはいずれまた記事にしたいと思いますが、今回話題にしたいのは、そもそもボディに使われている鉄板と塗装が硬い、というお話です。

BMW乗りの方、ぶつけたり傷つけたりしたことありますか?

お恥ずかしながら私はあります。

その中でも一番印象に残っているのが、2件あります。一つはE90の時にリアバンパーをぶつけた時、もう一つはF30でフロントドアをガードレールにぶつけてしまった時です。

ケース1:E90のリアバンパーをぶつけたケース。

それは某ファミリーレストランの駐車場での出来事でした。よく、1階が駐車場になっていてその上が店舗になっているようなファミリーレストランってありますよね?ああいうところで、初めて訪れたところでした。

コンクリートの柱が駐車スペースを区切っている作りで、コンクリートの柱には黒と黄色のシマシマのゴムマットが巻いてあります。これはよほどぶつける人が多いんだなー、狭いし気をつけないとなーと思いながら、空きスペースを見つけてバックで入れようとしていた時です。

バコン!

一瞬で血の気が引きました。狭い駐車場なので難易度が高く歩くよりも遅いスピードでバックしていましたが、相当に強い衝撃でした。気づくとバックミラーに件の柱が写っています。

これはやってしまった・・・。なんでこんなど真ん中にある柱に気づかなかったんだろう・・・。考えても後の祭りです。

少し前に出して、損傷を確認するべく外に出てリアバンパーを見てみました。

うん?ぶつかったの、どこ?

全く痕跡すら残っていません。いやそんなはずはない、あれだけバコン!ってなったんだし、どこか塗装のハゲくらいはあるはず!と思って一生懸命探しましたが・・・名実ともにどこにも何もありません。バンパーの変形も全くなく、狐につままれたような気持ちになりました。

そこでハッと思い出したのが、カタログの一節。あまりアピールしていませんでしたので名称は忘れてしまいましたが、BMWのバンパーって5km/hまでの衝突の衝撃はバンパーがちょっと内側に動いて吸収し、自動で元に戻る、という機能があるんですよね。

確かに、この時の時速は5km/h以下だったと思います。そこでバンパーが自動的に元に戻ったんだな、柱にゴムが巻いてあるから傷も付かずに済んだのか、と納得しましたが、狐につままれたような気分です。

結局、後にお出かけ先で隣にE90が止まった時に見比べてみましたが、リアバンパーの変形は全くなかったです。

そして残ったのはど真ん前にある柱に気づかなかった自分に対する自己嫌悪のみでした(笑)。

ケース2:ガードレールにフロントドアをガツン!

これはF30の320iに乗っていた時のケースです。比較的広い一方通行路って、300円/hの路上駐車帯が両側にありますよね。そこの右側サイドに空きがあり、止めた時のことです。

よく確認しなかった私も悪いのですが、ドアを開けて時にガツン!と嫌な感触が。

またも一瞬にして血の気が引きました。うあーやってしまった・・・。そんなところにあったんだ、ガードレール。

慌てて外に出て損傷具合を確認します。運転席側フロントドアの後ろ寄りにガードレールの白い塗料が付いています。手で触ってみましたが、その部分がザラザラです。

これにはがっくり。一刻も早く家に帰ってコンパウンド入りのワックスで磨きたい気分にかられました。少しは目立たなくなるでしょうが、それでも多少の凹みは残るでしょう。

この時は私一人の用事で来ていたので、用事が済み次第家に帰って、早速磨きを入れてみました。

すると、まずガードレールの白い塗料はあっさりと取れました。それはそうですね。で、問題はここからです。どのくらい凹んでいるのか、塗装にはどのくらいの深さの傷が付いているのか。

そして矯めつ眇めつ眺め、手で触れたりしますが・・・あれ?どこぶつけたんだっけ?塗料がついてたのは・・・ここらへんだっけ?

そうです。まったく傷もついていなければ凹みもなかったんです。ボディカラーがアルピンホワイトだったことも幸いしたとは思いますが、もはやどこをぶつけたのか全くわかりません。

驚きました。どれだけ硬い鋼板を使っているんでしょう。車両価格が高いのも納得です。

日本車ですと指で強く押すとペコッと凹むクルマもあるくらいですので、相当いいものを使っているんでしょうね。

BMWはかなり頑丈です。

基本的には、私は駐車する時に駐車スペースを確認して、死角になりそうな位置に何か障害物がないかどうか確認しているのですが、両方のケース共それを怠ったがために起こった悲劇でした。

結果的にどちらのケースでも修復や板金といった事態にはなりませんでしたが、やはり気分は良くありませんよね。

それにしても、BMWのボディの硬さには驚きです。ちょっとくらいでしたら私のようにコンパウンドが入っているワックスで磨くことで綺麗に元どおりになりますので、万が一のことがあっても慌てないでいいですよ。

それにしても、ここまで剛性が高いと、相対的に剛性の低いクルマと衝突した時には、相手のクルマを粉砕してBMWだけ生き残ることになってしまうのではないでしょうか?

実際、古い話で恐縮ですが、東西ドイツが統一された際には、旧西ドイツの高性能車と、東ドイツの前近代的なクルマとが衝突した場合にこのようなことが起こるということが言われていた記憶があります。

今は探せなかったのですが、海外の動画で実際にBMWとトラバントがぶつかって、トラバントがバラバラになっているのに、BMWはほとんど何ともなっていないという動画をかつて見たこともあります。

これはBMWにとっては、安全性が高いということになり、一つのセールスポイントなのでしょうが、強者だけが生き残るというのも、いざ自分がその立場になったら夢見が悪いですよね。衝突安全性の高さを競うだけではなく、相対的な強度の差の基準について定めるように、自動車業界全体で取り組むべき課題なのかもしれません。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。