40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

ランフラットタイヤはマメに空気圧チェックを!

BMW NO IMAGE

タイヤの空気圧、定期的にチェックしていらっしゃいますか?窒素を充填されている方ならいいのですが、季節の変わり目は空気圧を調整した方がいいですよ。

空気圧チェックの重要性:ランフラットタイヤの場合

そんなの知っているよ、と言う方がほとんどでしょう(笑)。ですが、ちょっとだけ聞いてください。

まず前提として、当ブログでは、ランフラットタイヤをオススメしております。

ランフラットタイヤのススメ

このランフラットタイヤですが、もう一度構造をおさらいしておきますと、「パンクした際に強化されたサイドウォールでタイヤを支えてホイールリムが直接接地しないようにする」ものです。

ここで、空気圧が低い場合を考えましょう。空気圧が低いと若干タイヤが潰れますよね、そうすると、サイドウォールは少なからず常にタイヤを支えていることになります。

ところで、ランフラットタイヤは空気圧が0の状態でも80km/hで80km走行できるのがBMWの基準です。つまり、サイドウォールはでタイヤを支えるといっても、そんなに長い距離を走るほど持つものではないんですね。

ですので、空気圧が低い状態で走り続けていると、いざというときに80km/hで80kmも持たないですよね。だって普段からサイドウォールに負担がかかっていたわけですから。

ランフラットタイヤの性能が、いざというときにきちんと発揮されるよう、普段から空気圧が低下しないようにチェックすることが大切です。

そのほかにも理由があります。

構造上サイドウォールがむちゃくちゃ固いランフラットタイヤは、空気圧が低い状態で走っていると、その固いサイドウォールが設置するので乗り心地が悪くなります。これは通常の非ランフラットタイヤと常識が違う部分で、中々意識しにくいところですのでお気を付けください。

この季節の空気圧調整の意味

普通、タイヤの空気圧調整というと、自然と抜けていった空気を補充するという意味合いでとらえている方が多いと思います。また、失礼を承知で直言しますと、ちょっとクルマに詳しいと自負する方ほど、最近のクルマはそんなに空気が抜けるものではないことを理由に、春~夏にかけての空気圧チェックを行わない方が多いようです。少なくとも、私の話した範囲ではそうでした。

ですがちょっとお待ちください。おっしゃっていることは正しいです。最近のクルマって、タイヤの空気はそんなに抜けていくものではありません。ですが、だからこそ暖かくなっていく時期には空気圧が高くなりすぎることが起こるんです。

暖かくなって膨張した空気が抜けていかないんですね。

空気圧が高い状態ですと、さすがのランフラットタイヤと言えども、トレッド面(道路に接地している面です)の構造は非ランフラットタイヤと変わりませんので、真ん中だけが減っていくということが起こります。

最近のタイヤは、タイヤの外側・真ん中・内側で役割分担をしています。例えば外側はブロック剛性を高くしてカーブで踏ん張るグリップを稼ぐ、内側は排水性を高める、といった感じです。

メーカーによってこの特徴は違いますが、タイヤが真ん中だけ減るということは(偏摩耗といいます)、タイヤがその性能を発揮できなくなり、早く寿命を迎えることにつながります。これはコストが高いランフラットタイヤを履いている身としては由々しき事態です(笑)。ですので、暖かくなっていく時期には、気温に合わせて膨張していく空気を多少抜いて調整してあげることをしなければいけないわけです。もちろん、空気圧が高くてもランフラットタイヤは非ランフラットタイヤ同様、乗り心地が悪くなりますので、程ほどの高さで止めておきましょう。

ランフラットタイヤは空気圧にシビア!

上で述べましたとおり、空気圧が低すぎても高すぎてもランフラットタイヤはいけないんです。ですので、一度非ランフラットタイヤ時代の常識を捨てて、マメにチェックされることをオススメします。

GSで給油する際に、3回に1回くらいでも十分でしょう、空気圧を見てもらうといいです。私もさすがに教科書的に乗車前点検で空気圧を計る!ということはやっておりませんが、クルマのバルブは一般的な米式バルブというものですので、もしもマウンテンバイクにお乗りの方で空気圧計をお持ちの方はそれで計れますよ。空気入れがあればそれで入れられます。だって、クルマのタイヤの空気圧なんて、マウンテンバイクに比べたら低いもんですから。

ちなみに空気圧計なんて持っていないよ、という方も、探せばいくらでも売っています。特別な機器でも有りませんので、お値段は非常にフレンドリーですよ。

それが面倒な方には窒素ガス充填をオススメします。

窒素は温度による変化が少なく、また抜けにくいので、空気圧管理のシビアなランフラットタイヤにぴったりです。1本当たり1,000円くらいかかってしまいますが、こういう選択もありだと思います。

どのくらい入れればいいの?

運転席側のドアに書いてあるんですが、もう、条件細かく指定しすぎです(笑)。私もいつも迷いますが、我が家では基本的に

  • 殆ど家族3人でしか乗らない。
  • 3人の内訳は一人がメタボ、一人が標準、一人は子供
  • 高速での移動は比較的多い
  • 時々オートキャンプに行くので荷物を満載する

という諸事情を考えて、3人乗車時の1割高くらいに設定しています。

これで今まで偏摩耗や乗り心地の悪化等は見られませんので、ご参考まで。

まとめ

ものの本で、「空気圧に気を配れるようになれば、ドライバーとしては一流の部類に入る」と書いてあるのを昔見た時は、なんとも極端なことを言うと思いました。ですが、ランフラットタイヤのBMWに乗り始めてからというもの、特に初期のランフラットタイヤを履いていたE90の320iなどは、空気圧で如実に乗り心地が変化するのを感じました。今のPOTENZA S001はそんなことはありませんが、ランフラットタイヤをわざわざ購入している意味を考え、万一に備えて空気圧調整をまめにするように心がけています。といってもGSで頼むだけですが・・・。

では、今回はこの辺で失礼します。