40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのACCって、もしかして学習している?それとも、ただの慣れ?

以前、当ブログでもアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)のことは色々な記事でお伝えしましたが、その中で、「今まで認識していた前車を突然認識しなくなり、飛び出す時がある」とお伝えしました。ところが、最近ではめっきりそうしたことがないんです。もしかして、学習していっているのでしょうか?

最近ACCを使うたびに感じていたこと。

ACCの弱点に関しては以前も記事にしていますが、最近感じていたことがあるんです。

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この記事では、停止中にバイクなどが動き出しても、さらにその前車を認識せずに加速する現象をお話ししていますが、停止中に限らず、この現象って結構ありました。

例えば、ACC使用中に、直前のクルマが車線変更していなくなったものの、さらにその前には別の車が走っているケースなどです。こうしたケースでは、以前では前車がいなくなった途端に加速を始めて、みるみるうちにそのさらに前のクルマに近づいていって、ブレーキを踏むことが多かったんですよ。

それが、最近では高速道路走行中に、追い越し車線を走行中に同じような状況に遭遇しても、ちゃんとさらに前のクルマを認識して、加速しないんです。それも「一拍おいて」とかではなく、直前のクルマが車線変更しても前車認識マークが消えないまま、次に追従するクルマ、つまりさらに前のクルマを認識し続けてくれているんです。

薄々感づいてはいたのですが、この週末の八景島ドライブで確信に変わりました。

以前とは明らかに挙動が違っています。

もしかして学習している?

ガンダムのコンピューターじゃあるまいし、この時代のクルマでそんなことはあるまいと思っていたのが、薄々感づきながらも意識の俎上に強く上がってこなかった理由です。

これはまだディーラーさんにも確認していませんので確かなことは申し上げられないんですが、そうは言ってもATだって「学習する(といってもアクセルを深く踏む人がドライバーなら高回転まで引っ張るようになる)」ので、ACCも学習しても・・・まあ、おかしくはないのかな、と。例えば、私は上記のような状況で加速し出した際にはいつもすぐにブレーキを踏んでいました。そこで、「あ、この人は直前のクルマが車線変更していなくなってもすぐには加速しない人なんだな」と学んで、しばらく加速せずに待っている間に、さらに前のクルマを認識し・・・というパターンしかないと思うのですが、こうして文字にしてみると、「そこまで高度な制御してるんだっけ?」と思うのも確かです。

ですが実感として、確かにACCが期待しない動きをすることは、「ほぼ」なくなっていると感じています。ただ単に私がコツをつかんだのか、あるいは慣れただけなのか・・・いえ、慣れただけというのはないでしょうね。実際に「そうならない」のですから。

でも相変わらず「曲がっていっていなくなったクルマ」がいなくなったのを認識するのはワンテンポ遅い。

Toto BMWさんに行く時などに、「ラーメン街道」の異名をとる新小金井街道を走っていると、横道がたくさんある住宅街であるために、頻繁に右左折クルマに出会います。このような時も私はずぼらでACCをオンにしていることがあるのですが、左折していなくなって、前にもクルマがいない、ようし加速!・・・と思ってもそのタイミングで加速した試しがありません。

これは別に悪いことではないのですが、結構横の方まで認識しているようです。感覚的には、認識の横幅は、自車+クルマ半分くらいは余裕がるように感じます。ですので、前車に追従して止まるときも、真後ろではなく、そのくらいオフセットして追従してもちゃんと停止してくれます。

もし学習してくれていたらすごいことですが・・・

誰でも、新しい機能を使い始めた当初は違和感を感じるものです。私だって、ACC使い始めの頃は、わかっているはずなのに「自分がアクセル操作から『完全に』解放された」気になって、先頭を走っていて赤信号になった時に止まらないので焦ったものでした。

今ではそういう場面では必ず自然とブレーキを踏みますし、むしろ「ACCをすぐ解除する」操作に慣れてきているように思います。ということは・・・ACCが学習しているのではなく、私が学習していることになるのですが、あまり自覚がありません。

もし、多少なりともACCが走行パターンを学習していたらすごいことですよね。AIが搭載されるはずの自律運転車ではもっと学習するでしょうから、完全自律運転にしても、あたかも自らが走行しているのと同じような走行パターンで走ってくれることが可能になるわけです。

実は、個人的には自律運転で一番大切なのはここなのではないかと思っています。つまり、今までゆっくり目の運転をしていた方が突然キビキビ運転する自律運転車に載せられたらリラックスして乗って入られませんし、逆に今まで流れをリードするような走行パターンだった方が、一般的な運転をする自律運転車に乗せられても、ストレスが溜まるだけです。

そして両者とも、行き着くところは「自律運転って言ってもこんなものか。これだったら自分で運転した方が気楽でいいや。」となることです。これではせっかく自律運転で事故の大幅な提言を図ると言っても、結局は人が運転しているので一向に減らない、ということにもなりかねませんよね。

その一方で、学習させるためには自分の運転の好みを教えなければいけない=好みの自律運転車に仕上げるためには、しばらくは自律運転を封印して自分で運転しなければいけないというジレンマはあるような気がします。

何れにしても、ACCにはもっと成長してほしい。

もし、もしですよ、本当にACCが学習して言ってくれているのなら、これからもさらに色々な走行パターンでACCを使用することによって、よりACCの弱点が潰していけるということですよね?本当にそうなのかどうか、確信が持てませんが、今度ディーラーを訪れた時にでも聞いて確認してみようかと思っています。

それまでは、一応「学習している」と信じて色々な走行パターンを覚えさせる努力だけでもしておきましょうか。と言っても、要するに状況が許す限りACCをオンにして、ドライバーたる私が楽をするということですけど(笑)。

あなたはどちらだと思いますか?自分が慣れただけ?それともACCが学習している?

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。