7シリーズに車種が追加される(もう既に追加されていますが)との記事が出ていたのでご紹介したいと思います。とはいえ、日本の話ではないのですが。
3L直列6気筒クアッドターボ
750d xDriveに搭載される予定のエンジンは、3L直列6気筒を4つのターボチャージャーで過給しているディーゼルエンジンです。
ディーゼルのマイナスイメージを払拭!BMWの素晴らしすぎる新型エンジン!!
2016/11/11 17:44
アメリカ人が懇願!!「ディーゼルが悪者との発言は撤回するから、このエンジンを導入してくれ!!」
5月上旬、BMWが4つのターボチャージャーで過給した新型ディーゼルエンジンを準備中であるとのニュースをキャッチしました。
このほどついに同社による公式な発表が行われ、そのエンジンの詳細が判明しました。
排気量は3.0リットルの直列6気筒で、同社のフラッグシップセダンである「750 xDrive」と「750Ld xDrive」(後者はボディーがロングヴァージョン)に搭載されるとのことです。
最高出力は400PSに設定され、最大トルクも759N・mをマークします。
4つあるターボのうち2つは低圧過給で、もう2つは高圧型になっています。
この構造によって、わずかエンジン回転数1000rpmにて450N・mもの図太いトルクを発揮することが可能となります。www.carbuzz.comwww.carbuzz.com
前述の759N・m最大トルクは、2000rpmから3000rpmの間で発揮され、最高出力は4000rpmで発生します。
0〜100km/h加速は4.6秒でこなしますが、これは従来型より0.3秒早くなっています。
より大型の750Ld xDriveでも4.7秒と、ほとんど変わらない数値です。
最高速度はリミッターで250km/hに抑制されています。
しかしこのクワッドターボ(4ターボ)エンジン、ただパワフルなだけではありません。
燃費についても特筆に値します。
旧型エンジンに対して11%向上し、ヨーロッパ方式で測定した場合の燃費は、17km/Lに若干満たないくらいであるとしています。
待望の導入は、ヨーロッパ市場が今年7月。
アメリカ市場へは、残念ながら昨年からのディーゼル排ガス問題によるイメージの低下で、まだ決まっていませんが、日本市場での発売も大いに期待したいところです!www.carbuzz.comwww.carbuzz.comwww.carbuzz.comwww.carbuzz.comhttp://www.carbuzz.com/news/2016/5/19/BMW-s-New-Quad-Turbo-Diesel-Engine-Will-Make-You-Forget-About-Dieselgate-7733610/https://ancar.jp/
まあ、アメリカ人が本当に懇願するかどうかはわかりませんが、心踊るエンジンであるのは確かですね。
完全な新型エンジンではない?
この記事のスペックを見て「うん?なんか見たことがあるぞ?」と思った方、私と同じくらいディーゼルモデルに興味がある方です(笑)。
このエンジン、ドイツ本国ではM550d xDriveやX5 M50d/ X6 M50dなどに搭載されて既に発表されていたエンジンですね。同じく3L6気筒直6ディーゼル+クアッドターボで、376ps、75.3kgmを発揮するモデルです。ここで発表されたエンジンはこれのブラッシュアップバージョンでしょうね。
クアッドターボ!と、せいぜいツインターボしか知らない私なんかは驚いてしまいますが、実はBMWは本国ではトリプルターボもあるんですね。しかも3シリーズに。
335d xDriveがそれです。こちらも同様に3L直6ディーゼルをトリプルターボで武装したエンジンを積んでいます。そして最大出力とトルクは230kw(313ps)と630Nmというモンスターエンジンのクセに、欧州複合燃費は5.5L/100km(18.2km/L)というとんでもない低燃費です。
そして余談ながら、この335d xDriveエンジンをベースに吸気系を手直しし、トリプルターボではなくツインターボ化したのがALPINA D3 BITURBOのエンジンです。最高出力とトルクは257kw(350ps)と700Nmという、さらにとんでもないパワーを誇り、JC08モード燃費で15.9〜17.0km/Lという低燃費です。
これは日本でも入手できますね。ものすごくお高いですが。
果たして「ラグジュアリーカーにディーゼル」を日本のユーザーは受け入れるのか?
メルセデスはSクラスに既にディーゼルを導入しています。S300hですね。そう、ディーゼルのハイブリッドです。これ、当ブログの過去記事でも触れましたが、現状では低燃費ぶりとパワーのバランスでは最強なんではないかと個人的には思っています。
ですが・・・私自身はあまり実物を実際に目撃したことがありません。中々走っていませんよね。
一部のクルマ好きには驚きと熱狂を持って迎えられたS300hも、やはりラグジュアリーカーにディーゼルエンジンというのが受け入れられないのでしょうか?
そういえば、今やポルシェ・カイエンにも本国ではディーゼルがラインアップされているにも関わらず、日本ではまだ購入できません。
その一方で、ジャガーやマセラーティは積極的にディーゼル導入に踏み切っていますよね。特にジャガーのディーゼルは中々評判も良いようです。
さて、BMWはどうするのか?
私は、320dや523dを始めとして、X3 xDrive20dやX5 xDrive35dのユーザーが「燃費がイイ!」と喜んでいるのを見て、「7シリーズにもディーゼルを設定してくれよ。7シリーズらしく、パワーもあって静かなんだけど燃費もいいやつを、さ。」と思っているユーザーが少なからずいらっしゃるのではないかと勝手に予想しています。もちろん、根拠はありません(笑)。
ですが、だいぶ前の記事でも申しげましたが、E65系の7シリーズがカー・インフォテインメントに革命をもたらしたiDriveと、奇抜な「バングル・バット」で登場した時にも大ヒットしましたよね。
BMWを買う「保守層」は意外と保守的ではなく、新しいモノ好きなんですよね。
これを考えると、750d xDrive、日本でも成功するような気がするんですが・・・。
本国でも7月導入されたばかりですので、まだまだ先ですね。
仮に最速で日本に入ってくるとしても、来年の9月とか10月とか、MYが変わるタイミングになってしまうんでしょうね。その頃に、忘れないようにBMWからの発表を楽しみにしたいものです。
そのくらいの時期ですと、東京モーターショーにも並ぶんですかね?でもディーゼルは止まっているクルマを眺めても良さはわかりませんよね。やっぱり運転してみないと。
驚異の低燃費を、誇るスーパー7シリーズ、日本でも見たいものです。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。