これは驚きました。3シリーズでフルEVがもう出るとは・・・。その様な報道があった様なのですが、真偽の程はどうなのでしょうか?
は、早くないですか?!
私が見たのは以下の記事です。
BMW、「3シリーズ」の電気自動車版でテスラに対抗へ=報道
6/29(木) 14:28配信
6月28日、経済紙ハンデルスブラットによると、独高級自動車メーカーBMWは、人気小型車「3シリーズ」の電気自動車版を9月に発表する計画だ。写真はBMWのロゴ。ウィーンで5月撮影(2017年 ロイター/Heinz-Peter Bader)
[フランクフルト 28日 ロイター] – 独高級自動車メーカーBMW<BMWG.DE>は、人気小型車「3シリーズ」の電気自動車(EV)版を9月に発表する計画だ。経済紙ハンデルスブラットが28日伝えた。
同紙によると、9月に開催されるフランクフルトモーターショーでお披露目される見込み。ライバルのテスラ<TSLA.O>が成功を収めている「モデル3」に対抗する狙いとみられている。
BMWはコメントを控えた。
最終更新:6/29(木) 14:28
ロイター
思わず「えーっ?」と仰け反ってしまいました。この記事の内容が本当だとすると、
- モデル末期のF30ベースでEVを作るのか?
- 既に来年発表と言われている新型3シリーズと並行して売るのか?
- 以前発表していたX3とMINIベースのフルEVはどうなった?
BMWがMINIとX3をEV化することを発表しました。MINIはともかく、X3とはまた随分ハードルが高い車種を選んだものだと思いますが・・・。ただ、記事のタイトルも気になったのでご紹介します。 目処は2020年までに発売。 記事はこちら[…]
- そもそも、満足な航続距離を持っているのか?トランクにぎっしりバッテリーを積むことにはならないか?
などなど、疑問が一気に浮かんできますよね。
テスラの新型、モデル3への対抗馬か?
サイズから言って、間違いなくそうでしょう。アメリカでは予約が殺到している、Dセグメントに属するボディサイズのEVですね。
日本でも150,000円払えば予約できます。
航続距離は350km弱。EV専用設計のi3の航続距離が390kmですので、それよりは少ないとはいえ、i3はフルカーボンボディを奢られ、軽量化されたクルマです。9月に発表という事はF30ベースである事は間違いないと思われますが、次世代プラットフォームのCLARは採用していないF30では、軽量化にも限界があるでしょう。果たして、対抗できる航続距離を確保できるのでしょうか?
さらに言えば、来年発表となる新型を控えてこのタイミングで発表する意図はなんでしょう?確かに、市場へのインパクトは非常に大きいものがありますが、若干「時期尚早」な感が否めません。
これは私の勝手な想像ですが。
BMWの中で、既にフルEVとして発表できるだけの素地は整っているんだと思います。
以前、当ブログでご紹介しましたが、5シリーズに試乗した時にセールスさんから聞いた話として、いわゆる「自動運転技術」は、BMWでももっと進んだところまで実装できるレベルにあるということをご紹介しました。
前回記事で予告した通り、新型5シリーズを高速道路で運転してまいりました!ステアリング・アシストも試せた満足な試乗でした。そして、高速で際立つ快適性に感心しました。 関越はがら空き! Toto BMWの高速試乗会は、同社の板金工場(ボ[…]
これが本当だとすると、EV技術についても同じようなことが起こっているのではないか、と思うんです。つまり、i3のようなスペシャルなモデルだけではなく、通常のBMWのラインの車でも十分にEVとして販売できる技術が出来上がっているのではないか?と。
こうした状況の中、常にメルセデスなどの他メーカーの後塵を拝していることを快く思わないBMW社内の人たちがいてもおかしくはありません。派閥争いという低レベルなものではなく、自分たちが汗水垂らして開発した最新技術、世のためになると思って懸命に開発した技術を一刻も早く世に出したいと。
そうした方々がこっそりリークしたのではないでしょうか?つまり、報道されることで、早くEVを発表しないといけない状況に追い込む目的で。最後の一文、「BMWはコメントを控えた」が気になるのですが・・・考えすぎでしょうか?
すごい速さの技術進展
ついこの間i3が出て、そして最近になって航続距離が伸びて実用性が高まったばかりなのに、まさか3シリーズで早くもフルEVが出てくるとは、個人的にはにわかには信じがたいです。ですが、私以上に心穏やかでないのは330eオーナー様だったりするのでしょうか?とはいえ、PHVには「充電が切れても内燃機関で走れる」という大きなメリットがあるので、私は実質的には330eの地位が脅かされることはないと思っていますが・・・。
そもそも、当ブログでは以前こんなこともご紹介していました。
開発の状況がスパイショットなどで伝えられる次期3シリーズですが、ちょっと衝撃的なニュースを発見しましたのでご紹介したいと思います。なんとPHVどころか、3シリーズにEVモデルが導入されるらしいんです。 航続可能距離は500km まずは以下の[…]
次期3シリーズでしたら、なんとなく航続距離500kmを実現したフルEVが出てきても違和感はありません。ビジネス的にも、新型3シリーズの一つの目玉として売り出していけるでしょうし、環境性能に優れた車を作る会社という名声を得ることもたやすいでしょう。しかも、CLARプラットフォームの採用や、さらなるバッテリー技術の進展や、省電力技術の進展で、航続距離だって500kmの実現は可能に思えます。
これは・・・どうなんでしょう?なんだか夏休みをすっ飛ばして早く9月にならないかなと、不謹慎なことまで考えてしまいます。
私は、個人的にはこの報道は3割の真実と、7割の憶測からなっていると思っています。どこが憶測でどこが真実なのかというと、確かにフルEVの技術は出来上がっているが、現行F30型3シリーズベースでは出ないのではないか、と思っています。
あなたはいかがでしょう?どう思われますでしょうか?
ただ、こうした記事が出てくること自体、BMWが既にその技術があるのなら出して欲しい!テスラに対抗できるドイツ者として頑張って欲しい!という期待の表れでもあるのでしょうね。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。