40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

新型5シリーズ正式発表!数々の新技術で益々ワクワクするアッパーミドルクラスに進化!

BMW

いよいよ新型5シリーズ、G30が正式発表になりました!いやー、長かったですね。私の感想としては、「隙のない全方位進化を遂げた」というものですが、なぜそう思ったのか、詳しくご説明します。

まずは外観。

デザイン

bmw-5series-sedan-imagesandvideos-1920x1200-02-jpg-resource-1475844158839 bmw-5series-sedan-imagesandvideos-1920x1200-01-jpg-resource-1475844164868

いきなりですが写真を載せてみました。百万言を費やすよりももっとも雄弁ですからね。

フロントマスクは完全に7シリーズとイメージがかぶりますね。そして、私にはエンジェルライトの具合ですとか、キドニーグリルとつながるラインあたり、デザインのモチーフとしてはF30系の後期型に通じるものがあると思います。

bmw-5series-sedan-imagesandvideos-1920x1200-08-jpg-resource-1475844170210

どうでしょう?

そして、大きく変わったのがテールライトのイメージですね。かなりボディサイドまで回り込んでいて大型化しつつも、下品にならないギリギリのところで止まっていると思います。形状もF10よりもシャープさを増して、後ろ姿もかっこよくなりましたね。

F10ではボディサイズ比でいうとF30よりもテールライトが小さめに見えましたが、今回のG30では、これまたF30のイメージに近づいているように見えます。形状も含めて考えると、4シリーズが一番近いですね。

そして個人的にちょっとうるさく感じていた、テールライトのLEDのラインも3本から2本になってすっきりしました。

そしてウィンカーですが・・・形状からするとどうも流れるウィンカーっぽくないですね。流れるウィンカーですと、ウィンカー部分はもっと直線的なラインであってしかるべきですが、BMWのデザインアイコンたる、L字型テールライトが受け継がれている上に、造形は柔らかい曲線となっています。

ちょっと残念ではありますが、しょうがありませんね。

BMWのデザインアイコン

ボディサイズ

ボディサイズは全長4,935mm、全幅1,868mm、全高1,466mmと、F10比で全長は+36mm、全幅は+6mm、全高は+2mmに抑えてきました。

このまま際限なく大きくなっていくとそれはそれでたまりませんが、今回はよくここまでで抑えたな、という印象です。この程度であればF10からの乗り換えでも大きく不便さを感じることはないでしょう。

そもそもF10もすごく大きいクルマですけどね。

出し惜しみなく新技術を注ぎ込みました。

駆け抜ける喜びとEfficient Dynamicsのための軽量化と空力改善

ボディサイズは若干大型化しているものの、最大でF10比で100kgも軽量化されているそうです。運動性能と燃費の向上に、ボディの軽量化ほど効くものはありません。事前の予想通りと言えますが、CLARを投入して大幅な軽量化を達成してきたのは間違い無いでしょう。ただし、カーボンではなく、どうやらアルミを多用しているようですね。

これは以前ご紹介した過去記事が本当だったということになります。ということは、次期3シリーズでもカーボンは使われずに、アルミを多用して軽量化することになりそうですね。

次期5シリーズのプロトタイプから見えてきたこと。

全ては駆け抜ける喜びとEfficinet Dynamicsのためですね。

そしてさらに、ボディの若干の延長が効いているのか、空気抵抗を表すCD値はなんと0.22!

ちょっと前の車ですと0.3とかで「空気抵抗が少ない」と言っていたことを考えると夢のような値です。

これってどのくらいすごいかというと、台風の中心付近の気圧が850hpaというくらいすごい値です。いや、現代ではそこまででもないですか。ちょっと大げさでした(汗)。

CD値の向上は風切り音の軽減の他にも、高速燃費に大きく寄与します。JC08モード燃費がどのくらいが楽しみですね。

自動運転

5シリーズではACCが設定できる最低速度が下がり、15km/hから210km/hの範囲となりました。これは渋滞の多い日本では朗報ですね。とは言え前走車さえいれば、私の320dツーリングも速度に関わらず設定できるのであまり変わらないと言えますが、柔軟性を増したことは確かです。

その他に、ステアリングアシストも行うようになっているのは、前回記事でもご紹介した通りです。

いよいよ5シリーズがワールドプレミア!・・・まで待てない方に。

ただし、本当に日本でもレベル3の自動運転と認められて、ステアリングからの手放しが認められるのでしょうか?ここら辺は今後も注視していくことが必要ですね。

そして、前回記事では不明だった、7アイリーズに搭載されているリモートコントロールパーキングですが、こちらも無事搭載されるようです。

内容的には、先に登場していたメルセデスのEクラスとガチンコでぶつかる内容ですね。

その他にも、前回記事でご紹介したタッチパネルや、最大で500m!も照射可能な、防眩ハイビーム付きのアダプティブLEDライトも装備されるようです。

日本登場時のラインアップ、あくまで予想ですが。

ドイツ本国での当初ラインアップは、

  • 530i (185kw)
  • 540i (250kw)
  • 520d (140kw)
  • 530d (195kw)

そして遅れて、2017年3月には

  • 530e iPerformance
  • M550i xDrive

も加わるとしています。

日本には、基本的には530d以外は全て入ってくるのでは無いでしょうか?そして520dはまた523dに名前を変更するのでしょうね。できれば530dも入ってきて欲しいですが・・・って、買えませんけど(笑)。

そしてちょっと気になるのが、今回は詳細は分かりませんでしたが540iのエンジンです。530iのエンジンは330iツーリングと同じ出力なのですが、540iのエンジンは340iが240kwなのに比べて、10kw出力がアップしていますね。これは5シリーズ専用のチューニングがされたのでしょうか?あるいはブラッシュアップされて、F30の最後のMYで3シリーズにも搭載されるのでしょうか?興味のあるところではあります。

内装も豪華です。

bmw-5series-sedan-imagesandvideos-1920x1200-12-jpg-resource-1475844170246 bmw-5series-sedan-imagesandvideos-1920x1200-11-jpg-resource-1475844170243 bmw-5series-sedan-imagesandvideos-1920x1200-10-jpg-resource-1475844177392

完全に7シリーズと同様のイメージのインテリアですね。

シフトレバーの形、ダッシュボードの造形、ステアリング、全てが7シリーズで見慣れたものです。いえ、見慣れるというほど見ていませんが、今後この方向で行くんだな、とわかるくらい統一性が図られていますね。

量産効果によるコストダウンを図っているとも言いますが。

そして、トランク容量はF10比+10Lの530Lだそうです。余裕の大容量ですね。実用性も十分確保しています。

保守的な変化?

F10が好評だったために、大きくイメージを変えることはしなかった保守的なモデルチェンジのように一見すると見えますが、私は実はそうでは無いと思っています。

覚えていらっしゃる方も多いかもしれませんが、F30のデビュー当時、同じようにE90後期型と見分けがつかない!デザインが似ている!保守的なモデルチェンジだ!と散々言われましたが、F30を見慣れてくると、E90とはまるで造形が違いましたよね。

今回のG30もこれと同じような気がします。

つまり、F10から大きくイメージを変えないようにしつつ、実は何もかも変わっているということです。

そもそも、今回はプラットフォームから大幅な変更を施しています。ここまで軽量化し、CD値を改善しているのに保守的な変更であろうはずがありません。

そして惜しみなく注がれた自動運転をはじめとする新技術。

これを「隙のない全方位進化」と言わずなんといえばいいのか、私の貧弱な語彙では思いつきません。

早く実物をこの目で見て、触って、乗りたいですねー。

またまたToto BMWさんに行く理由(というか言い訳)を考えなければいけなくなってしまいました(笑)。まあ、だいぶ先の話でしょうから、ボチボチ考えます。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。