40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

M2 CSLはただのCSじゃない?!M3/M4のエンジンを搭載する可能性も!

BMW

M3CSの発表間も無いというのに新たなホットモデルの話題です。M2CSLの開発が進んでいるようなのですが、ただのM2のホットモデルではなさそうな可能性が。M3/M4のエンジンを積んで大幅にパワーアップの可能性があるというのです。本当なんでしょうか?

M2 CS”L”

それはそうかもしれませんね。なにせ、今まで出ていたM3やM4などは”CS”でしたが、今度のM2のホットバージョンはCS”L”ですから。

CSLというと私なんかはメルセデスを思い浮かべてしまうのですが、BMWのCSLは正真正銘、その名の通りLeicht、つまり軽量化されたことを表すそうです。

2017.11.15

動画 BMW M2「CSL」がニュルブルクリンクでテスト 投入理由も直撃

もくじ

ー M2「CSL」 M3/M4ユニット搭載か
ー BMW、M2 CSLの製作に乗り気な理由
ー 動画 BMW M2「CSL」 ニュルテスト

M2「CSL」 M3/M4ユニット搭載か

BMW M2の、より軽く、よりパワフルなモデルの開発が進んでいる。

「GTS」ではなく、「CSL」を名乗る可能性も浮上。剥ぎ取られたインテリアに、彫りの深いシート、カーボンパーツで武装されたE46型のM3 CSLが記憶に残っている読者もAUTOCARの場合は多いだろう。

3.0ℓ直列6気筒ターボガソリンユニットがフロントノーズにねじ込まれる可能性も。じつはこれ、M3/M4が使っているエンジンだ。

デチューンされることになるはずだが、信頼性やレスポンスが旧来のM2のユニットより高まる。それだけでなく、あたらしい技術が盛りこまれるというメリットだって大いにある。

トランスミッションは6速マニュアル、もしくは7速デュアルクラッチATの可能性が高く、駆動方式はFR。市場によってはマニュアルを標準とするところも出てくるだろう。

ではなぜ、BMWはM2 CSLの製作に乗り気なのだろうか?

BMW、M2 CSLの製作に乗り気な理由

BMW M部門の副社長、ダーク・ハッカーがAUTOCARに語ってくれた内容は以下のとおり。

「M2の売れゆきは、予想の40~50%以上です。ですから特別仕様を投入します。特別仕様は、イチからモデルを作るよりもかんたんであることも理由ですね」

「それとわれわれBMWには『GTS』や『CS』といったモータースポーツのヘリテージがあります。これらとマッチングしやすいM2に、その名を使わない手はないですね」

ちなみにCSLの「L」は、ライトのL(ドイツ語では「Leicht=軽量」)。

それでは動画を見ていこう。

動画 BMW M2「CSL」 ニュルテスト

BMW
M3
(AUTOCAR JAPAN 編集部)

おおお!なんと血湧き肉躍るニュースでしょう!

これぞE36型M3「スポーツエボリューション」の系譜!

インタビューの中でも触れている通り、このモデルはBMWのモータースポーツの伝統を色濃く意識したモデルとなりそうです。インタビューを読んでいる限りでは、なんだかお手軽に企画したモデルのように聞こえてしまいますが、実際にはそういうことでは無いでしょう。

まあ、お手軽に実現できそうではあるものの、ここであえてM2CSLを出すというそのココロはというと、個人的には開発陣がやりたかったことがいっぱい詰まっているのでは無いかと思うんです。

そう、「ぼくがかんがえたさいきょうのびーえむ」を作ったのでは無いか、と。

だって、考えて見てください。ただでさえコンパクトで他のMモデルにクラヴェテ軽量、かつすっぱりと電制ダンパーなどを捨て去って潔くスパルタンな方向に振ったあのM2をですよ?さらに鍛え上げて行くとなるともう、ワインディングやショートサーキットではきっと無敵になるじゃ無いですか?そうしたシーンではノーマルのM2ですらM3/M4より早いのに。

そればかりか、M3/M4のエンジンを搭載してパワーアップを果たしたら、たとえそれがディチューンしたものであったとしても、直線でも早くなる・・・ということはシーンを問わずに最強となるポテンシャルだって秘めています。

これこそ開発陣の狙ったところでは無いか、と。そう、このモータースポーツへの情熱とリスペクトが、このクルマをM3スポエボの系譜と私が呼ぶ理由です。

でもそんなことはどうでもいい。

M3CSの記事ではBMW自身の過去の発言と整合しない点で釈然としない部分がある旨申し上げましたが、正直そんなことは小さなことです。

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偏狭な見方は、クルマの楽しみ、これは運転する楽しみだけではなく、このように買えもしないクルマのニュースを見てぽわ〜んと憧れて妄想に浸ることも含まれていますが、そういうものをなくしてしまいます。

実際に手に入れる方もいらっしゃるでしょう。私のように妄想する方もいらっしゃるかもしれません。楽しみ方は人それぞれだと思うんです。私はこのクルマから、このエコ全盛のご時世においてもBMWのモータースポーツへの情熱を感じ取れたので、正直嬉しくてたまりません。そういう観点からすると、逆に眉をひそめる方もいらっしゃるでしょう。ですがそういう方は逆にEVにときめいているかもしれません。

こっちが正当な系譜だとか、論争するのは楽しいです。かつて、クルマ好きの間で「エンスー」という言葉が流行りましたよね。自動車評論かの渡辺敏史氏が流行らせた言葉だったやに記憶しておりますが、ここからさらに発展して「エンスー口プロレス」という言葉があったのもご存知ですか?これはクルマ好きが「ああでも無い、こうでも無い」と論争を戦わせる様子を表した言葉で、クルマ好きの醍醐味の一つとされていました。

ですが、顔を突き合わせていうのはニュアンスがわかるのでいいのですが、ネットでやるとどうしても荒れますよね。私は「クルマが好き」ということにクルマの知識などは必要ないと思っていますが、荒れた時に出てくるような知識がない人を見下すような現地というのは好きではありません。

そう、人それぞれの楽しみかたでいいんですよ。私の楽しみ方は、このM2CSLに在りし日の「スポエボ」の姿を重ねて見てニヤニヤする、というものです。それがちょっと的外れであっても。

でも、「エンスー口プロレス」も久しぶりにやって見たいですね。我こそはと思う方はコメント欄にどうぞ!最近思うように時間が取れずに返信が遅れ気味で申し訳ありませんんが、全て読ませていただいています。必ず返信いたしますので、よろしくお願いします。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。