40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

i3、やっぱりそこがネックでしたか。

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i3のバッテリー容量強化バージョン、ヨーロッパで売り上げが伸びているようです。今までヨーロッパはディーゼルが優勢だったのですが、このまま電気自動車が伸びていくのかいうと、個人的にはそうでもない気がしています。

i3大人気。

BMW・i3、航続距離大幅アップで販売台数が増大!

clicccar 8月24日(水)6時3分配信

clicccar.com(クリッカー)

次世代モビリティを提供するプレミアム・ブランド「BMW i」にラインナップされるコンパクトEV「i3」。

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都市圏向けのピュアEVとして専用設計された4人乗りモデルで、「ライフドライブ」構造と呼ばれる革新的な車体構造を採用しています。

「ライフドライブ」は、パワートレインなどを収めるシャシーの役割を果たすアルミニウム製「ドライブモジュール」と、乗員などが搭乗するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の基本骨格「ライフモジュール」で構成されています。

最大出力170ps、最大トルク250Nmを発生する電気モーターと、総電力量21.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。

ドイツ本国では2017年モデルとして、バッテリー容積を変えずにリチウムイオンバッテリーの電力量を21.8kWhから33kWhまで高めた新グレード「94Ah」 の追加がアナウンスされています。

現行モデルの一充電当たりの航続距離は約130km(実勢値)ですが、「94Ah」グレードでは車両重量が約45kg増加したものの、約183kmと40%以上も伸びています。

欧州では「BMW i」の需要増が続いており、今年6月に西欧で販売された全BMW販売車両のうち4%を電動モデルが占めており、「94Ah」についても導入前から、既に受注が5,000台に達する状況といいます。

VWの排ガス不正問題を機に、これまでディーゼル車一辺倒だった欧州市場においても、環境に優しいクリーンな電動車に注目が集まるようになりつつあるようです。

(Avanti Yasunori・画像:BMW)

まあ、大人気というほどではないですが、じわじわと人気が上がってきている感じですかね。

やっぱりそこが気になってたんじゃん。

私が一番最初に思っていたのはこれです。やっぱり「航続距離」。ここが気になっていたんですね、皆さん。

テスラに関する報道を見ていつも違和感を感じていました。「現段階で」そんなに自動運転って魅力的ですか?そこばっかり報道されていますけど、テスラの魅力って、私はその航続距離の長さにあると思うんです。モデルSだと400km以上ありますからね。

ガソリンやディーゼルでは1回満タンにした場合の航続距離って、全く一顧だにされません。私的には実はこういう「足の長さ」もクルマの魅力の一つと考えているのですが、それが突出した魅力として語られたのって、記憶にある限りでは驚異的な燃費を誇る最新クリーンディーゼルが日本に導入された時、つまりメルセデスのE320CDIの時くらいですかね。

でも、これって考えてみれば当たり前です。ガソリンやディーゼルの自動車は燃料を使い切っても、GSで2〜3分もあれば再びタンクを満タンにして「足の長さ」を取り戻すことができますが、電気自動車ですとそうは行かないですからね。最低でも1時間くらい待って、ようやく80%回復といった具合でしょうか?

現代はスマホや携帯ゲーム機など、バッテリーを電源として使う機器が普及しているので、特に専門家でなくともバッテリーの特性をご存知の方が多いので言わずもがなだと思いますが、バッテリーって充電する時に80%くらいまでは早いんです。その後、満タンに近づくに従って単位時間当たりの充電量が減っていくので、中々満充電に到達しなかったりします。

そうです。この「再充電に時間がかかる」、ここも電気自動車の一つのネックなんですよね。

だからこそ、電気自動車では「足の長さ」が重視されるわけです。しかも、いくらヨーロッパでは充電インフラが整備されていると言っても「日本より」がつきますから、バッテリー残量が少なくなってきた時に次の充電スタンドまでたどり着けるかどうかヒヤヒヤしなくちゃいけないとしたら、やっぱり嫌ですもんね。

今は過渡期。

実は私、将来のクルマの動力源が何になるのか、まだ全く予想がついていません。電気なのか、水素なのか、はたまた燃料電池なのか。

最近はさっぱりニュースを耳にしませんが、今でもBMWとマツダが水素エンジン、しかもマツダは水素のロータリーエンジンを開発しているはずです。トヨタは燃料電池車を出しました。燃料電池車も水素ですから、水素エンジンとインフラを共用できるようにすれば結構両方共普及しそうですよね。

「ん?何言ってるの?どう考えたって電気でしょ?次世代のクルマの動力源は。」って思われるかもしれません。確かに、現在の状況を見るとそのように思います。ですが、個人的にはこの充電に時間がかかるというのがどうしてもダメなんです。気になるんです。

携帯電話〜スマホへの変遷の過程で、バッテリーの技術ってすごく進化していると思います。でも、充電時間だけは短くならなかったですよね?もし技術的に可能なのであれば、「1分で80%充電できるスマホ」くらいは出来ていてもいいと思うんです。でも未だにそのようなバッテリーが現れていないということは、何らかの技術的な革命が起こらない限り不可能なんだと思っています。

一方で、水素は水素で、クルマに常時搭載するということに危険性もあります。いえ、ガソリンが安全だといいうわけではなく、高圧に耐えるタンクにしなければいけないとか、爆発しないようにしなければいけないとか、技術的に困難なところはあると思うんです。既にトヨタのミライではその辺りを克服しているようですので、むしろ水素を燃料とする方が有望なんではないか?と思ってしまうんですよね。

水素エンジンか、燃料電池か、あとは効率の問題だと思います。内燃機関の楽しさを残すのであれば水素エンジンを推したいところなんですが、圧倒的少数派なのが気になるところです。HV・PHV〜電気自動車の流れを見ていると、充電問題を解決するのはやっぱり燃料電池かな、と思うのですが・・・。

でも、水素エンジンなら排出されるのも燃料電池と同じく水のみなので環境にも優しくて、エンジンの味わいも残って楽しそうですよね。水素エンジンのストレート6とか、ポルシェは水素のフラット6とか、フェラーリでしたら水素のV8とかV12、なんていう具合に、絶滅危惧種であるマルチシリンダーエンジンの生き残りにも希望の光が見えてきますよね。

というわけで、個人的にはBMWとマツダの水素エンジン開発を応援します!後、仲間としてBMW提携先のトヨタの燃料電池も!次世代燃料は水素でいきましょう!できれば生きている間に乗りたいです(泣)。

と勝手な考えを述べたところで、失礼したいと思います。ありがとうございました。