40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

2017年フランクフルトモーターショー開幕!BMWが用意していたサプライズとは?

BMW

ついに待ちに待ったフランクフルトショー開幕ですね!BMWが事前に言ってものすごーく我々を期待させていた、サプライズとは・・・。

あれ?やっちゃった?

期待が大きければ大きいほど、現実とのギャップを感じた時の失望も大きくなります。或いは、自分の予想とあまりに違う、明後日の方向の発表だと、リアクションができなくなるというのも事実です。

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今のところ、私は後者です。

もしかしたらプレスカンファレンスとかがあって、なんらかの発表が行われるのかもしれませんが、特にめぼしい情報もなく、今のところはサプライズと言えそうなのはこちら。

BMWのEVスポーツカー試作車

うーん、詳しくはわからないのですが、これは確か、事前に「i5」という名で予測されていたクルマなのでは?ということで、正直あまり目新しさを感じないというのが正直な感想です。

ちゃんと、「あの時言ったサプライズはこれですよ、えっへん!」って教えてくれないとわからないです(笑)。

フラッグシップSUVのお顔

それよりも私が悪い意味で度肝を抜かれたのが、X7コンセプト。

2017.9.12

BMWコンセプトX7 2018年後半に生産化 フランクフルト

もくじ

ーBMW X7、コンセプトモデルを公開
ー大きなキドニーグリル このまま生産化?
ーEVモード航続距離 100km

BMW X7、コンセプトモデルを公開

BMWコンセプトX7 iPerformanceが、フランクフルト・モーターショーで公開された。

6人乗りの新型SUVコンセプトは、2018年後半に「X7(7人乗り)」として生産化される計画だ。

X5のひとつ上のカテゴリとなるX7は、
全長:5020mm(現行型X5比113mmプラス)
全幅:2020mm(同82mmプラス)
全高:1800mm(同37mmプラス)
ホイールベース:3010mm(同76mmプラス)
というサイズになっている。

大きなキドニーグリル このまま生産化?

外観の特徴は、
巨大なキドニーグリル
前輪ホイールハウス後部のエアブリーザー
フロント・エアベント
スリムなヘッドライト
彫りの深いエアインテーク
23インチホイール
となっている。

しかし、グリルは生産化モデルではトーンダウンするという情報を、AUTOCARは掴んでいる。

EVモード航続距離 100km

北米のサウスカロライナにあるスパータンバーグ工場では、新型SUVを製造する計画がある。そのボディサイズが、今回発表されたコンセプトX7と非常に近いものになると言われている。

なお、コンセプトX7 iPerformanceのプラグインハイブリッド・パワーユニットは、EVモードの走行が100kmになるという。

(AUTOCAR JAPAN 編集部)

2018年後半には生産開始ということなので、ほぼプロダクションモデルの外観だと思われますが・・・

目が細くて鼻の穴がデカ過ぎ。

どう贔屓目に見ても私にはかなり不細工にしか見えません(泣)。

最近のドイツ車はどんどんグリルを大きく、かつエグいデザインにして押し出しを強くしているのですが、これはちょっとやり過ぎかと思います。

日本に近い、大陸の某市場ではこうした押し出しの強さが好まれるかも知れませんが、どうも彼の国の趣味と私の美意識というのが相入れないんですよね。

ズバリ、日本はX7の市場として見られていないのだと思います。大きすぎるボディサイズからそもそも日本のユーザーは選好しないだろうとBMWでは考えているのではないでしょうか?

この予想、大きくは外していないと思っています。実際、ライバルとされるメルセデスのGL改めGLSだって、都内のお金持ちエリアに行っても滅多に見かけないですから、X7もその程度の台数しか見込めないでしょう。

だからX7がこれでいい、とは思えないんですよね。

グリルは空力の敵!

以前もご紹介しましたが、G系のモデルになってからは、グリルシャッターが装備されています。

これは、さほど高負荷ではなくエンジンの冷却が間に合っている時には、グリルを閉じてエンジンルーム内への空気の流入を遮断することで空気抵抗を減らし、燃費を稼ごうというものです。ついでに空気抵抗が減ることにより最高速も多少上がり、スペック的にも見栄えが良くなるということもあるでしょう。

燃費への効果は、F30系の320dと、G30系の523dのJC08燃費がほとんど同じ事を考えると明らかでしょう。

ああそれなのに。

こんな不恰好な巨大グリルをなぜ今更持って来たのでしょう?実際にはグリルではないのですが、個人的にはi8くらいがちょうどいいと思っていたので、プロダクションモデルではもう少し縦に小さくして欲しいです。引用記事中にある、「トーンダウン」に期待しています。

大体、このX7だけこんな巨大なグリルでいたら、他のBMWのラインとのデザイン的な整合性も取れないですし、丸目4灯ヘッドライトの時のように、「空力に熱心ではない会社」という烙印をまたも押されることになってしまいますよね。

フラッグシップなのに品がない

あなたは、例えばすごくお金持ちの人がいたとして、お金があるのを見せびらかす人と、さりげなくいいものを身に着けてさほどお金があるようには振舞わない人と、どちらが人物として好感が持てるでしょうか?

これは私の偏見かも知れませんが、圧倒的に後者です。全身金銀宝石でギラギラしているよりも、シックながら手の込んだ逸品に身を包んでいる方が好きです。

何が言いたいのかというと、フラッグシップを名乗るからには、それなりに「品格」というものを求めたい、ということなんです。今回のコンセプトのように、アウトバーンの王者とならんがために巨大なグリルで「オラオラ」感を前面に押したてるのは如何なものかと。

こういう上品な演出というのはイギリス車がうまいですよね。さすがは伝統ある貴族社会、特に今のジャガーが出しているデザインなんかは非常に押し出し感もありつつ控え目ですし、個人的には好きです。

まあ、メルセデスにしろBMWにしろ、あまり「アンダーステイトメントの美学」は伝統的に持ち合わせていなくて、むしろアウディの方がそうしたセンスはあると思うのですが、そうはいってもこの強烈な押し出しの下品さは私にはちょっと受け入れがたいですね。

詳報が待たれます。が、サプライズはやっぱりアレのこと?

何がサプライズなの?発表が曖昧だった3シリーズのEVはどうするの?F30の間はやっぱり出さないの?などなど、知りたいことはたくさんあります。

もちろん、今後のプレスカンファレンスでも明示されない可能性の方が高いですが・・・恐らく、上でご紹介したEVのスポーツカー、i5のことだと思います。

総ハイブリッド化した日本車に慣れた我々からすると、例えフルEVのスポーツカーと聞いても免疫がある程度あるので、インパクトはないのですが、ヨーロッパでは受け止められ方が違うのではないでしょうか?

今やヨーロッパは、遠く日本にいる私から見ると、EV狂想曲が渦巻き、大混乱と大変革が同時進行しているように見えます。

そんな状態の中、彼の地の人には、EV=エコ、即ち「走りを楽しめない」と考える図式がかなり深く根付いているように思えるんです。そこにEVなのにスポーツカーという二律背反を突きつけたのは、ヨーロッパの人にとっては驚くべきことだったのかも知れません。

いや、もちろん私だって興味ありますよ?このEVスポーツカーがなんなのか、どのようなパフォーマンスを発揮するのか、って。ただ、これがもし事前に言ってた「サプライズ」だとすると、インパクトに欠けるなあと思っているだけです。

読者様からも、色々な予想を頂きましたが、あなたの予想はいかがだったでしょうか?「いや、まだプレスカンファレンスで驚くべき発表があるはず!」という方、もしいらっしゃいましたら、私にお教えください。一緒に妄想を楽しみたいです(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。