40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

カーナビタイムのココがすごい!ついでにスマホで音楽も聞いちゃおう!

前回の記事で、純正カーナビに到底満足できず、スマホの有料アプリをいくつか試した結果カーナビタイムを選んだところまでお話ししました。実際に使用すると・・・

固定式カーナビ専用機って、必要?

実際に使用すると、すごい完成度です。アプリが起動すると素早くGPSを捉えてビシッと自車位置を確定します。その他にも便利機能がいろいろ搭載されており、もう高いカーナビ専用機をを何年かごとに買い替える気が起きません。

ルート案内

これはBMW純正カーナビで一番不満だった点、「高速を使用するのかどうかわからない」は当たり前ですがきちんと解消されています。一般道は緑色、高速は青で表示され、自分が入り口近くにいるのか、高速に入るのか入らないのか、簡単に判別できます。

同時に5つのルート探索

こういった機能も最近のカーナビでは当たり前だと思うのですが、当然ながら純正カーナビにはない機能です。

ルートの特色は4つまでは固定されているのですが5つ目は自分で選べます。固定されている4つは、

  • 推奨
  • 高速
  • 無料
  • 推奨2

そして5つ目に設定できるのが、「超回避」「景観」「ECO」などから選べるようになっていたので私は「超回避」を選択していましたがが・・・最近アップデートで選べなくなっちゃいましたね。でも5つ目は「超回避」と出てきているので設定の仕方が変わっただけでしょうか?

ちなみにこの超回避、渋滞を回避するためだったらかなり過激なルートを提示します。首都高速からいったん降りて一般道を走って渋滞を回避し、その先の入り口からまた乗るなんて普通に提案してきます。
でも確かこの4月からの首都高速の新料金体系だと、こういう乗り方をしても料金が二重に徴収されたりしなくなったんですよね?そういう意味では時代を先取りしていたんですね、この超回避モードは。

運転中でも発話で目的地設定ができる

運転中はカーナビの操作はできませんし、してはいけません。ですのでこの発話で目的地設定ができるのってすごく便利なんです。
例えば「カーナビタイム」と呼びかけて、そのあと「周辺のガソリンスタンド」というと、

「左前方に×××のガソリンスタンドがあります。この周辺では結構安いようです。目的地にしますか?」

などど聞かれ、「はい」というと目的地にして案内してくれます。しかもこのように、あなたよく知ってますね、っていうようなことまで教えてくれます。

もちろん、一般的な施設名称を発声しても大丈夫です。

その他のカーナビ機能

GSの燃料価格表示が選べる

これ、私が使いだした当初はレギュラー固定だったんです。ですが、軽油ってレギュラーの値段が同じGSでも全然違ったりするんですよね。

で、実は私、ナビタイムジャパンにメールでリクエストしたんです。そして何か月が後のアップデートで実装されました。
まあ、私だけでなく他にもたくさんの人から言われたんでしょうけどね。でもこういった対応は本当に素晴らしいと思います。私のリクエストに真摯に対応してくれたと思うだけで一気にファンになっちゃいました。多分に思い込みの要素が強いですが。

今では私のカーナビタイムの地図上にはGSアイコンの横に軽油価格が表示されています。

何気にすごいのが目的地への到着予定時刻があまりブレず、かなり正確性が高いことです。今まで私が使用していたカーナビは、到着予定時刻が突然15分くらい遅くなったり、まだ10分くらいかかるのかと思っていたら1-2分で到着したりと、かなり不正確でしたので。

この他にも今どきのカーナビにあって当たり前の、JCTの図表示、都市高速入り口案内、オービスの位置通知など、とにかくカーナビ専用機に引けを取らない機能が満載です。私自身は、もうカーナビ専用機なんていらない!と思ってます。

また、細かいアップデートで機能がどんどん追加されていくので、常に最新の機能を使用できるのは嬉しいですね。ユーザーの立場に立って開発を行ってくれています。

余談ですが、この先Apple のCarPlayやMirrorLinkのようなクルマと携帯デバイスをリンクさせるようなものが一般的になってくると、カーナビアプリももっと高性能化して、本当にカーナビ専用機がなくなりそうな気がしています。
BMWも、将来はタブレット端末をクルマとのインターフェースに使用するようになる、と予想していて、3シリーズのモニターはあんな風にいかにもタブレットが横になったようなデザインになったらしいですよ。

スマホはどこに置く?

一般的にはホルダーを吸盤でダッシュボードにくっつけたりするんでしょうが、3シリーズのダッシュボードにそんな平らなスペースはありません。

エアコン吹き出し口に挟みこんで固定するホルダーもありますが、大体、ホルダーのアームを広げてスマホを挟んで、っていう手間が私には我慢できませんでした。

ですが選択肢は非常に少ないです。そんな中、私がたどり着いた回答がこれ。

そう、最近増えてきた、磁石でスマホをぺたっと貼り付けるタイプです。厳密には私が持っているのはこれではなく、これの前のモデルで後ろがX字のものです。

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こんな風にして、乗り込んだらここにペタッとスマホを張るだけです。スマホを貼り付けていない時もいたずらに存在感を誇示せず、気に入ってます。

音声出力に一工夫

私のスマホはXperia Z3 Compactです。これが音が小さいんですよね。そのままスマホのスピーカーから出しているとまるで聞こえません。

BMWにはBluetoothによる電話のハンズフリー通話機能の他、Bluetoothオーディオもついています。電話はいいのですが、オーディオに関しては一昔前のSBCフォーマット。音がスカスカで悪くなる上に、カーナビとして使用するうえで致命的なのは音声の遅延です。左折の案内があったときにはもう通り過ぎていた、なんてことになりかねません。というかなりました(汗)。

そこで私が導入したのがこれ。

このBluetoothレシーバーはAACおよびapt-xという規格に対応しており、従来のSBCよりもクリアな音を、かつ遅延もほとんどなく出してくれます。もちろん、スマホ側でもこの規格に対応していることが前提です。ここ2年くらいのスマホであれば、iPhoneの方はAAC、Androidの方はapt-xに大抵対応していると思います。

で、このレシーバーはコンソールボックスの中に仕込みます。運転席と助手性の間の蓋を開けると、USB差し込み口と外部音声入力のジャックがあるので、レシーバーの電源をUSBからとり、外部音声入力ジャックにコードをいれて、iDriveのMEDIAボタンでオーディオを「外部入力」に設定、MENUで外部入力音声を最大にし、スマホとレシーバーをペアリングすれば、スマホの音は電話以外、すべてクルマのオーディオから出てくるようになります。

これでカーナビの音声も、さらに言えばスマホに入っている音楽もクルマのオーディオから聞けるようになります。

スマホの電源の確保

カーナビアプリを使用していると当然ながらスマホの電池残量はバンバン減っていきます。ですので充電しながらの使用が必須です。

上にも書いた通り、私のスマホはXperia Z3 Compactですので、マグネット充電ができます。シガーソケットから電源を取って、USB-microUSBのコードの先端に市販のマグネット充電変換アダプターをつけて、ペタッと張るだけにしています。

確かに楽は楽ですが、iPhoneでもXperia以外のAndroidスマホでもさして手間はかかりませんので、特にマグネット充電などの方式にこだわる必要は感じてません。

レシーバーとの接続(ペアリング)

BMWはキーをアンロックした状態で各機器の電源が入りますので、その瞬間にレシーバーと自動的にペアリングが始まります。

また、当然のことながら、せっかく機能としてついているのでハンズフリー通話もペアリングしてエンジンONとともに自動的につながるようにしていますが、Xperiaの機能(Xperia接続設定ーSmart Connect)を使用して、「BMWのハンズフリー通話につながったらカーナビタイムを起動して音量を75%にする」という設定をしています。

まとめ

ここまで書くとすごく手間がかかりそうですよね?でもそんなことないんです。手順をおさらいすると、

  1. ドアを開けて乗り込む(レシーバーとスマホがペアリング)
  2. スマホをホルダーに貼り付けて、マグネット充電端子を貼り付ける
  3. エンジンをかける(BMWのハンズフリー機能とペアリング。同時にカーナビタイムが立ち上がり自動的に音量が上がる)

つまり、普通にクルマに乗り込んで、スマホを充電する操作をするだけなんです。

簡単でしょう?

これで

  1. 小物入れが少ないBMWの中でスマホの定位置を確保し、
  2. スマホを充電でき、
  3. ハンズフリー通話が使え、
  4. 高性能カーナビが使え、
  5. スマホに入っている音楽も高音質で聞ける

と色々なことが同時に解決できるんです。

ただ、難点は画面が小さいことですかね?私はあまり不便はしていませんが、カーナビ専用機を買うくらいだったたら8インチくらいのタブレットを中古でもなんでも入手して、ここでご紹介したように使うと便利かと思います。

実は私もここまでたどり着くのにさんざん苦労して調べました。

今では当たり前のことで簡単なように思えますが、私が方法を模索し出した当初、スマホのホルダーで、磁石で貼り付ける方式なのはここで紹介したTetraxしかありませんでし、そもそもそんなものが存在するという発想もありませんでした。

最初は煩わしい思いをしながらアームで挟み込む方式のホルダーを使っていたこともあります。

Bluetoothレシーバーもイヤホン用のばかりで、充電しながら使えるものはありませんでした。家庭用のものを使用するという発想もありませんでしたし、見つけた後もUSBからの電源供給だけで作動するかどうか不明でしたが、結果としては勢いで買って正解でした。

レシーバーは本当に中々ニーズを満たすものがなくて、一時期本当に有線で外部入力につなげていたこともあります。やっぱりコードがすごく邪魔でしたね。

そうして何年かに渡る試行錯誤から得たノウハウをここで惜しげもなく大公開です(笑)。いやー世の中便利になったものです。

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。

では今回はこの辺で失礼します。