40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

ドコモで個人間のカーシェアリングサービスが始まりましたが、あなたはご自分の愛車を提供しますか?

BMW

秋冬のスマホ新製品の発表に合わせて、NTTdocomoから新サービスが発表されましたね。その中に、「個人間のカーシェアリング」がありました。以前からこうした試みが一部地域で行われていたのは知っていましたが・・・さて、あなたはご自身の愛車を提供されますか?

効率性追求の結果

個人間のカーシェアリングというのは、簡単にいうと、自分が車を使わないときに、他人に車を貸し出すサービスです。もちろん、カーシェアリングにあたっては貸し出した際の料金が自分の収入となります。

例えば、私の様な平日勤めのサラリーマンは、平日日中はクルマに乗ることができませんよね。そういう時間帯なら貸し出せますよ、ということでサービスに登録しておけば、逆に平日日中にクルマに乗りたい人がいて、あなたのクルマを借りたいと思えば取引成立、というわけです。

どうせ使わない時間帯なら貸し出してお小遣い稼ぎができるというのは、資産を効率的に運用できる方法だと思います。

しかも、自動車って基本的には環境負荷が高い乗り物です。限りある資源の有効活用という観点から考えると、この様にクルマを有効利用するというのは、地球環境にとってもプラスになることは間違い無いですね。

もちろん社会的なデメリットはあると思います。

自動車を効率的に使うとなると、日本国内の自動車市場は縮小します。これは、日本経済にとっては大きな打撃になりえますよね。

日本の経済って、私が小学校の頃は「加工貿易」と行って原材料を輸入して完成品に仕上げて輸出する、つまり付加価値をつけて売ることで日本は設けているのだと教わりました。その代表的な産業といえば、昔は繊維でしたが、今ではやはりクルマが押しも押されぬ代表的な輸出産業になっています。これはもちろん、トヨタをはじめとして日産やホンダなどの世界的な自動車メーカーが存在していることでも明らかですよね。

ですが実は、日本の経済って内需に寄るところも大きいんですよ。要するに、国内での売り上げが大きく景気を左右しているんです。

代表的な産業たる自動車の、しかも国内の市場が縮小したら、日本の契機にどんな影響が出るのか・・・これは火を見るよりも明らかですね。

そんな堅い話は抜きにして。

さて、ここであなたに質問です。

BMWオーナー様、あなたのその愛車のBMW、個人間カーシェアリングに登録して見ませんか?せっかく持っているクルマで一稼ぎして見ませんか?BMWだったら人気がありますから回転率も高いですよ?

と言われたらどうしますか?

実際、BMWを登録していたら借りたい人は結構いらっしゃると思います。元々自分で使うつもりで買ったクルマですからそこまで利益を追求しなくても、と思え流のであれば、値段を安めに設定すればそれこそ引く手数多で結構お小遣い稼いで切るのでは無いでしょうか?

先に言ってしまいましょう。私はやはりどうしてもその気にはなれません。

お金が稼げるとかの話では無いんです。やはり自分で愛着を持って大事に乗っている愛車が、他の人に乗られるのはどうしても忍びないんです。心が狭いと言われても構いません。

しかも、借り手がいつも善意の人間かどうかというのがわからないのもちょっと怖いですよね。それこそ、BMWを運転しているという高揚感からスピードを出して事故でも起こされたら泣くに泣けません。もちろん、そんな方ばかりでは無いですし、そんな方はむしろ一握りだと思います。理性ではわかるのですが、どうしても感情が拒否するんですよね。

世のクルマ好きの方の半分くらいの方にはこの気持ち、わかっていただけるのではないかと思っていますが、逆に自分の自慢の愛車に、「どうぞ乗って見てくれ!」という太っ腹な方もいらっしゃるに違いありません。そして、中間層としては、クルマに愛着がなくはないけど、そこまでこだわらない方。こういう方が貸し手の大多数を占めるのかな、と勝手に思っています。

正直、面白いサービスだと思うんです。このサービスを利用する人が期待するのは、まずは「レンタカーや他のカーシェアリングよりも安価に」というところでしょう。そして、他にも色々あるとは思いますが、結構あるのではないかと思うのが、「普通のレンタカーやカーシェアリングサービスではないようなクルマを借りたい」というニーズもあるのではないでしょうか?私でしたら、例えばキャンプに行くときはSUVかミニバン、ちょっとかしこまった感じの時はフォーマルなセダン、運転を楽しみたい時にはオープンスポーツ、という具合にクルマを変えたいという気持ちがありますから、そういう人にはうってつけだと思うんですよね。

自分では自分のクルマは貸したくないと言いつつ、自分では色々なクルマを借りることを期待しているという凄まじく自己中心的な論理(笑)ですが・・・それでも実際には利用できないですね。

私に言わせれば、個人間カーシェアリングの貸手で、純粋にお金儲けを狙っている人っていないと思うんです。もしそういう人がいるのであれば、レンタカー屋さんを始めた方がいいでしょう(笑)。どういうことかというと、確かに利用料金は徴収しますが、半分くらいは「好意」なのではないかと思うんです。ここが専門の業者と一番違うところだと思うんですよね。

専門のレンタカー・カーシェアリングを行なっている業者さんって、要するにビジネスとしてその事業を行なっています。クルマに対する投資額や数年間の減価償却費などから考えた適正料金を徴収して、貸し出しを行う。そこにクルマに対する感情なんてありはしません。

ですが、個人間カーシェアリングでは、そのクルマに愛着を感じているオーナーさんの感情が入ってきます。そうすると、私はやはりちょっとやりづらく感じるんですよね。

うーん、ですがこのようなサービスが成り立つということは・・・きっと私が少数派なんでしょうね。私がどうせ貸すなら、むしろ当ブログの読者様の方が安心できます。でも、BMWオーナー様ばかりですから需要が全くないですよね(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。