40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWが5シリーズで自律運転車のデモを行ったようですね。

BMW

ネット上では新型5シリーズの記事が花盛りですが、自律運転のデモの試乗記も出回っています。その中でも、断片的な情報ではない、比較的詳し目の記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。

完全自律運転車のデモ

いつもでしたら引用でご紹介するのですが、ちょっと長いので以下にリンクを貼っておきますので、記事の内容はご面倒ですがリンク先でご確認ください。

格の違いを見せたBMWの自動運転

アメリカ・ラスベガスで行われたデモの模様を比較的詳細に記しています。

自律運転で解放されたドライバーは何をするのか?

これに対する回答もBMWでは用意しているようです。記事をお読みになった方はお分かりかと思いますが、映画を見たり、レストランの予約をしたり・・・なんだか旅客機に乗っているよりも自由な感じですね。

が。

私のように、というか当ブログをご覧のあなたもそうだと思いますが・・・これってわくわくする世界でしょうか?まあ、渋滞中などは自律運転に任せて映画でも見たいな、というときはあるのは認めます。ですが、なんだかちょっと「つまらない」ですよね。なんというか、フツーすぎるというか。

確かに、Amazonの受け取りまでしっかりと設定できるのはすごいと思います。この機能は是非私も使いたいとも思います。

そして、信号のタイミングを教えてくれるというのはいいです。今でも、歩行者用信号では待ち時間や、後どのくらい青でいるのかなどをバーで表示しているものがありますが、クルマ用の信号にはあまり見かけませんね。これは交差点内での事故を軽減するのに役立つと思います。

けど、何だか「待ち遠しい!」とまでは思いませんでした。それは結局、今現在運転していて解決して欲しい事を解決しているようには思えなかったからです。

コネクティビティが自律運転のキー

記事の内容から考えると、「コネクティビティ」が自律運転のキーの一つと言えるでしょう。

最近、VWゴルフなどでコネクティビティを売りにしたゴルフが売り出されましたね。

Golf Connect

これに対して何か今ひとつ理解できなかったのですが、ようやく合点がいきました。つまり、来るべき自律運転に向けてのものだったんですね。

ということは、BMWのコネクテッド・ドライブもそうですね。私はこの記事で酷評してしまいましたが、今時点では「いまひとつ」でもまあ当然ということですかね。発達途上ということで。

コネクテッドドライブ・プレミアムお試し。

「生活の質」ってなんだろう?

ところで、デモの記事では「生活の質の向上」が謳われていました。

車内でドライバーなどみんな揃って映画を見ることが生活の質の向上だとは思いませんが、これは現在のライフスタイルで考えた最善の結果であると信じたいですね。というのは、今後自律運転の普及で、クルマの中での生活がどうなるのか、想像もつかないからだと思います。

例えば、スマートフォン登場前後ではコミュニケーションの取り方が変化しましたよね。それまでは直接通話か、せいぜいメールだったのが、今ではLineなどで連絡を取り合うようになっています。

そもそも携帯電話普及以前は待ち合わせで中々会えないということもあったわけでして。それがなくなったのは確かに生活の質の向上と言えるでしょう。ですが、これを事前に予想できた人がいるでしょうか?

自律運転の普及が私たちの生活にどのような変化をもたらすのか、さすがにBMWも想像はつかないというところでしょうね。

運転の好きな人はどうすれば・・・

まあ、自分で運転すればいいだけですね(笑)。やはり、クルマを自分で動かしていることの喜びって他の何物にも代えがたいものがありますから。実際、私もACCというものが装備されていながら、あえて使わずに高速道路をクルージングしたりもしますし。

こうした自律運転システムって、例えばエキゾチックスポーツかーにはとい入れられるんでしょうか?例えば、フェラーリですとかランボルギーニですとか。なんだか、搭載されるAIにF1ドライバーの運転パターンなんか入っていたら面白いですね。例えば、フェルナンド・アロンソがこのフェラーリをこの道で運転したらこうなる、とか。めちゃくちゃ怖そうですけど(笑)。

もしかしたら、自律運転も一様なAIが判断するのではなく、こうしたものが付加価値になって行くのかもしれません。

解決して欲しかったこと。

今の所は1台での自律運転である、というのがちょっと気にはなりますが、未来を垣間見せてくれる記事でしたね。

個人的には、自律運転車は1台だけでは「生活の質の向上」に対する効果が薄いと思っています。自律運転車に搭載されるAIが個人の好みを学習して行くのはもちろんですが、もしかしたらその個人の好みが、交通全体という視点で見ると、渋滞を引き起こす原因になることだってあるでしょう。

そんな時に交通状況に合わせて渋滞の軽減を図るような運転を自動的にAIが選択することを、複数の車で行えば、無駄な渋滞もなくせますし、渋滞状況とカーナビに設定した行き先から判断して、複数の車を渋滞回避をするルートを通せば、交通ネットワークの最適化もできて、渋滞も少なくなるはずです。

途中でだいぶ話がズレてしまいましたが、何が言いたいのかというと、私はクルマが移動手段である限り、「移動時間の短縮」が一番の生活の質の向上ではないかと思うんですね。その上で、解放された運転者が快適に過ごす手段を考えればいいのではないかと思うんです。

とはいえ、BMWも商売ですから(笑)、エンターテイメントも用意しないといけないというのは理解しているつもりです。ですが・・・飛行機の中で映画を見ようが何しようが、みんなやっぱり「早く着いて欲しい」って思っていますよね。

自動車メーカーはそういった課題にもこれから取り組んで欲しいと思います。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。