40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

Activehybrid3がやってきた!

BMW

点検とそのついでにお願いした対策のために最低でも一週間くらいはディーラーにお預かりいただくことになった我が320dツーリング。その代車として、Activehybrid3をお貸し頂きました!

Activehybrid3 M Sport

やってきたのはコレです。

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Activehybrid3 M Sport、エストリル・ブルー。

もう派手です。ド派手です。明日のご近所さんの反応が今から気になります。

エストリル・ブルーはM Sport専用色ですので、M Sport嫌いの私には選べません。特に3シリーズツーリングのM Sportは相当に乗り心地がハードですので、チョイスとしてはあり得ません。こんな機会でもないと自宅のガレージには収まらない色のクルマです。

でもこの色、すごく好きです。もっと薄い色だったような気もしますが、今日見た感じではカタログなどで見るよりも濃い色に感じました。

ホイールは18インチですので、例の悪名高いプラ板がホイールアーチに沿って貼ってあります。私は個人的にはそんなに気になりませんけどね。もちろん、ないに越したことはないですが。

・・・あれ?乗り心地いいですね。

ディーラーの駐車場で、自分の320dツーリングから荷物やチャイルドシートなどを移して準備完了。さて、出発です。まあ、そこは同じ3シリーズですので操作に迷うことはありません。

エンジンスタート!

あれ?

エンジンがかかりません。

あ、そうでした。これは一応ハイブリッドなんでした。と思ってメーター内を見てみると、針は「Ready」の位置にあります。ということはもう動けるんですね。じゃあDにシフトしてブレーキをリリース・・・してもエンジンがかからないのにしずしずと動いていきます。

EV走行するんですね、Activehybrid3って。すっかりモーターはターボ代わりについているんだと思っていました。

で、青梅街道に出てアクセルオンです。するとEV走行をやめて待望の直列6気筒エンジンが咆哮しました。

久々の直6!気持ちいいですねー。なんだか精密な機械が重々しく、でもたっぷりの潤滑油のおかげで滑らかに回っているみたいな独特の感触。感触自体は依然所有していたE90の323iと変わりませんが、思わず笑みがこぼれます。

それにしても次の赤信号までの短い直線で感じたのが、乗り心地の良さです。

ご存知の通り、Activehybrid3はM Sportといえどもサスペンションはノーマルです。タイヤノイズはやはり私の320dに比べて盛大にしていますが、当たりは柔らかいですね。

しかもステアリングのすわりがいいです。なんだか放っておいても直進します。なんだろうこの違いの大きさは!と思いながら、家内と子供がぶらついている吉祥寺へ向かいました。

そういえばサーボトロニックが標準でしたね。

ステアリングは低速で軽く、高速でしっとりとしてすごくいい感じです。私の320dツーリングと全然違います。それはもう、同じ3シリーズとは思えないくらいの違いで、Activehybrid3の方が好ましいです。

原因はサーボトロニックかと思います。

このオプション、結構地味ですよね。わざわざ選んでつける方もそういないんではないかと思いますが、個人的には次は絶対につけようと思いました。

先ほども申し上げましたが、コンビニの駐車場などでバックするときには、手のひらでクルクル回せるほど軽く、E90の重いステアリングから考えると想像できないくらいです。F30で大分軽くなりましたが、それよりもまだ軽いですね。最新の330eよりは重い感じです。

そうでありながら、走り出すとしっとりと重くなって、この時の感触はむしろE90のステアリングに似ています。太いタイヤなのでもしかしたら気になるかもと思いましたが、路面からのキックバックもなく、ステアリングセンターのすわりがいいです。

まあ、センターのすわりの良さはもしかしたら大径タイヤの恩恵かもしれませんね。ちなみに銘柄はブリヂストンPOTENZA S001です。

アイドリングがうるさい!

吉祥寺で家内と子供と、ある駐車場で待ち合せました。これは混んでいるところにある駐車場ではなく、ちょっとはずれたところにあるのでまったく混んでいない箇所ですが、よく家内と落ち合うときに使っているところです。

全員乗り込んでエンジンスタートボタンを押すと、今度はエンジンがかかりました。狭い道や駐車する際の走行でEV走行していたのでバッテリーを消耗していたようです。

ボーっ!とすごい排気音がします。これ、M2並みです。

M2初試乗!もしかしたらどこよりも早い試乗記

しかもアイドリング回転が900rpmくらいで高め。メーター内のバッテリー残量表示が急速に回復していっているのを見ると、ただのアイドリングではなくバッテリー充電のためのようです。

走行中も感じたのですが、エンジンがかかっているとバッテリーの回復は早いです。見る見るうちに8%だったバッテリー残量が15%まで戻っていきます。

乗り心地に関して、家族の意見

走り出して早速、家族の意見を聞いてみました。

私:「ねえ、なんか乗り心地がよくない?なんかフラット感が高いというか、上屋が揺れない感じがするんだよね。」
家内:「えー変わんないよ。後ろの席は同じじゃない?」
息子:「かわんなーい。」

ええい、鈍いやつらめ!

でも確かに違います。これは私の320dツーリングが戻ってきたらまたわかるんでしょうね。

EV走行について

今日走った限りではEV走行の頻度は結構高いです。ですが省燃費という観点からはポイントが外れている気がします。

メーター内、タコメーター下の平均燃費計のところに、モードによって違うのですが、e-driveのガイドが出ていて、そのガイドが示す部分を超えてアクセルを踏み込むとエンジンがかかります。

ですが、実際の発進でその領域を使おうとすると、トロ過ぎて周りに迷惑をかけてしまうくらいですので、そういう使い方はできません。渋滞などでは有効でしょうが、それにしてもEV走行するとバッテリーがもりもり減っていきますけどね。ですので、発進時はエンジンがかかるのがデフォと考えた方がよいでしょう。

エンジンとバッテリーの切り替えは非常に巧みです。というのは、私、最初気づかなかったんですね。停止の時、あれ?アイドルストップしないなーと思ってタコメーターをみたら・・・もう針の位置は「Ready」。あれ?いつのまに?と言う感じでした。

よくよく観察すると、走行中にアクセルをオフにしたり、加速していって今のアクセル開度での巡航速度になった場合、つまりそこからもう加速しなくなるとエンジンからバッテリーに切り替わっています。そのときはなんのショックらしいものもありません。

ですが、この領域、つまり「アクセルオフ」と「定速走行」って、エンジンの負荷が最も低くて燃料消費が一番小さいところですよね。そういうところではむしろエンジンを使った方が燃費にはいいと思うのですが。

で、停止時ですが、バッテリー残量さえ十分にあれば、すでにアクセルオフの時点でエンジンは停止していますし、そうでない場合も停止前のまだ動いている段階でエンジンは停止しています。ですので、停止時にブレーキをちょっと抜いてやると、非常にスムーズに停止しますし、そのコントロールがやりやすいです。

というわけで、まずは第一印象。

でも、すごいクルマですよ。エンジンパワーが必要ないところではエンジンを使わず、パワーが必要な時は積極的にエンジンを使うという、ハイブリッドの語感から受ける印象とは正反対の制御をしており、省燃費に振っていないのは間違いありませんが、これはこれですごいクルマです。

直6の緻密な感触やサーボトロニックの出来の良さと相まって、正にスーパー3シリーズということを期待して購入するのであれば、満足度は高いと思います。

今後少なくとも1週間強付き合っていくことになると思うので、都度気づいたことをご報告していきたいと思います。

ちなみに今日の燃費は7.1km/l。3L直6ターボで都内一般道ばかりと考えると、まあいい燃費ではないでしょうか。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。