7シリーズに追加されたM Performanceモデル、M760iとALPINA B7。これまでもM3やM4とALPINA B3/D3やB4/D4との比較というのはよく見ますが、これはちょっと異色な組み合わせで面白い記事でした。
内容はここではご紹介できませんが。
まあ、当たり前ですね(笑)。ですが、この比較の仕方はさすがCGと唸らざるを得ません。
記事中でも、この記事があまり多くの人向けでないことを認めているかのような記述がありますが、BMWの考える「ハイパfーマンス」とALPINAの考える「ハイパフォーマンス」というものの対比がうまくあぶり出されていて、大変興味深く読めました。
正直、BMWもALPINAも好きな私にとっては少し物足りないくらいのボリュームの記事でしたが、そのくらいの方が読んだ後の余韻も続くんですよね。
ということで妄想して見ました。
両者の大きな違いはまずはエンジンです。
スペックこそM760iが448kw(610ps)/800Nm(81.6kgm)でB7が447kw(608ps)/800Nm(81.6kgm)と驚くほど似通っていますが、ご存知の通り、M760iは6.6LV12、B7は4.4LV8です。こう考えると、B7のハイチューンっぷりがよくわかりますが、最高出力の発生回転はそんなに変わらないまでも、最大トルクの発生回転を見れば、M760iがいかに余裕を持っているのかよくわかります。具体的には、M760iが1,550-5,000rpm、B7が3,000-5,000rpmです。
そうは言っても、正直私にはどの程度の違いなのか想像もつきません(笑)。ですが、できるだけも総力をたくましくして見ると、おそらくB7の方が若干高回転型のスポーティなエンジンで、M760iの方はV12の滑らかさを生かして「ジェントルに早い」ということなのかと。
ちなみに、試乗を含めても、私が乗ったことがある最大の気筒数はV8です。それも1回だけ。当ブログの中でご紹介した、M6です。
M3の高速試乗で底知れぬ奥深さに酔いしれて試乗のスタート地点、所沢ボディショップに戻ってまいりました。今度はM6試乗です。 コンペティション・パッケージ! さて、今回用意されていたM6ですが、これまたど派手です。 M6コンペティション・パ[…]
あのV8ですらうっとりするくらいの滑らかさだったというのに、V12になるとどうなるんでしょう?基本的には6気筒エンジンを2列繋げた構造なので、完全バランスですし、6気筒でも相当に滑らかな感触を味わえるというのにさらに気筒ごとの爆発の感覚が細かくなったら、もう極上のフィールなのでしょうね。どう極上なのか、BMW Tokyo Bayで用意でもしてくれたら飛んで言って体験したいのですが。
ALPINA派の私でも迷う。
私は就寝前によくYoutubeでクルマ関係の動画を見ています。
以前も申し上げた通り、ドライブレコーダーに録画された、いわゆるヒヤリ・ハットの動画も見るのですが、もちろんエキサイティングな加速系の動画も見ています(笑)。
特に、イギリスのメディアが発信する比較テストなどはよく見ますね。イギリスという、モータースポーツ文化の成熟しているお国柄を反映してか、非常に冷静かつ情熱に溢れた批評が多くて、つい引き込まれますね。
そうした動画の中でよく比較されているのが、M3とC63 AMGや、911とM4などですが、一つ私のお気に入りの動画で、M3とALPINA D3を比較しているAUTOCARの動画があります。
Petrol BMW M3 vs diesel Alpina D3 – fast saloon showdown
このドライバーの方、涼しい顔して冷静な口調で話しながらものすごい運転をさrているのですが(笑)、この動画を見ると益々ALPINAへの憧れを掻き立てられます。
概して、イギリスのメディアはALPINAをご贔屓しがちです。そこも私の共感を呼ぶところではありますが、CGのこの比較記事を読む限りでは、7シリーズではM760iとALPINA B7のどちらを選ぶか、非常に迷うところです。いや、迷わなくてもいいのですが、迷わせてください(笑)。
これはもう、先に申し上げたエンジン型式に寄るところが大きいです。要するに、「マルチシリンダーへの憧れ」と言ってもいいでしょう。別に気筒数が多ければいいクルマというわけではないのは重々承知していますが、フェラーリでもV8ミッドシップのいかにも研ぎ澄まされたモデルよりも、贅を尽くしたV12FRのモデルが気になりますし、ランボルギーニのV12ときたらあの官能的なサウンドは運転しながら聞き惚れてしまいそうです。
そして、エンジン屋を標榜するBMWが作るV12エンジン。ロールス・ロイスのドーンなどに搭載されているエンジンと基本構造を同じくするエンジンですがチューンを変えて、M760iのために仕立てたエンジンですよ。これの魅力に逆らえるでしょうか?
実はこのCGの記事、もうすでに何回も読み返してしまいました。私は定期購読しているので通常の書店に並ぶよりも1日だけ早く届きますが、それでもまだ手元に来てから5日くらいです。でももう、7−8かいは読んで迷っています。
そして、決められないというのが本音ですが・・・もしどちらかを貰えて、自由に乗っていい(ただし売って他の車を買うのはなし)という条件でしたら、M760iにしちゃうかも、というのが今のところの結論です。ひとえに、未体験のV12を体験して見たいから。それ以外に理由はありません。
そして今日もコンフギュレーターで遊ぶ私。
また好きなようにALPINAのコンフィギュレーターでB7を作って見ました。せっかくだからメリノレザーにして、B&Wのオーディオも欲しいな、あ、ルーフはアルカンタラにするか・・・などとやって言ってできたのがこちら。
ALPINAブルーとシルバーのデコセットは外せません。グリーンもいいのですが、やはりブルーにして見ました。そしてお値段は29,153,000円!もう、マンションが買えちゃいます。
では、M760iはどうでしょう?BMWのコンフィギュレーターはあまり選択肢がなくて遊べばいのですが・・・M760iすら選べませんでした(泣)。この辺はもっと充実させて欲しいですよね。どうもこういうプロモーションがBMWは下手です。ただ、プライスリストを見ると、M760iは2車種、通常のM760i xDriveとM760i xDrive V12 Excellenceがありますが、両方とも24,660,00円!
もう、迷う必要なんて全くないですね。どちらも、一生かかっても到底手が出る代物ではありません。
あなたならどっちにしますか?
先ほど私が申し上げた条件で考えて見てください。要するに、どちらか貰えますが、売って他の欲しいクルマを買うというのは無しで乗り続けるとして、どちらを選ぶのか?うーん、コンフィギュレーターをやった後ですとイメージが具体的に湧くのでALPINAに心が傾いて言っている私がいます。
いかがでしょう?少しあなたも妄想して見ませんか?
私がもう何度も同じ記事を読んでしまっているCGはこちらからどうぞ。
最後になりますが、CGの社長の加藤氏が浅間ヒルクライムでクラッシュなさったとのこと。当ブログを読んでくださっているかわかりませんが、無念のほどいかほどか、心よりお見舞い申し上げます。一瞬、箱根の悪夢が頭をよぎりましたが、お身体が無事なようで何よりでした。今回の教訓を私たち読者とシェアしていただくことが引いては日本のモータリゼーションの向上に繋がりますし、自動車ジャーナリストとしてもっとも勇気ある行動だと思います。渡辺編集長も過去にテスト中に事故を起こされていましたが、クルマの性能向上と共に、限界を攻める自動車ジャーナリストの方々の危険度も高くなっているように思います。くれぐれもご自身を一番大切になさって、これからも私たちクルマ好きがワクワクする記事を届けて欲しいと切に願わずにいられません。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。