100周年記念車ラッシュです。3シリーズは以前ご紹介した”Style Edge”で打ち止めかと思っていたらもう一つ来ました。もうこれで終わりとか予想するのをやめました(笑)。やっぱりBMWといえば3シリーズですから、こうでなくっちゃ!
豪華装備の330e
まずはこちらの記事をご覧ください。
BMW、3シリーズPHV「330e」100周年記念モデルを限定販売
オートックワン 5月31日(火)13時14分配信
(写真:オートックワン)
ビー・エム・ダブリューは、BMWの創立100周年を記念した特別限定車の第8弾モデルとして、BMWのブランド・スローガンである「駆けぬける歓び」を凝縮した「3シリーズ セダン」の限定モデル「BMW 330e Celebration Edition(サン・サン・マル・イー・セレブレーション・エディション)」を、7月9日(土)より販売を開始する。
このニュースのフォトギャラリー
全国100台の台数限定で、価格(消費税込)は678万円となる。
「330e Celebration Edition」は、BMWグループの経営方針である「持続可能なモビリティの実現」に向けたキー・テクノロジーとして、今後さらなるモデル攻勢をかける先進の電動化技術「eDrive(イードライブ)」を採用した3シリーズのプラグインハイブリッドモデル「330e Luxury」をベースとしている。
100年の歴史を持つBMWブランドを象徴するブルーとホワイトのエンブレムは、BMWが本社を構えるミュンヘンがあるバイエルン州の州旗をベースにデザインされているが、「330e Celebration Edition」では、そのBMWブランドのブルーとホワイトの世界観を、BMWが誇る特別オプションプログラムである「BMW Individual(インディビデュアル)」による最高品質のボディカラーとレザーインテリアで表現した。
(写真:オートックワン)
ブルーをテーマにしたエクステリアは、特殊な顔料が生み出す色彩の変化が特徴的なBMW Individualボディ・カラー・プログラムから、角度や光の当たり方によってダーク・ブルーの色調の中に微細なターコイズが輝いているかのような特別な煌めきを放つ「タンザナイト・ブルー」を採用した。
高級感あふれるデザインが特徴的な19インチBMW Individualアロイホイールと相まって、卓越したスポーツ性とプレミアムな佇まいを高次元で融合している。
また、ホワイトの世界観を表現したインテリアは、最高品質の牛革のみを使用し、手作業による丹念な仕上げによりレザー本来の滑らかな手触りと自然な風合いを実現したBMW Individualレザー・メリノ・インテリア・プログラムから、洗練された美しさを演出するオパール・ホワイト色のメリノ・レザー・シートを特別装備した。
さらにピアノの製作工程と同様なピアノ・ラッカー技術を利用し製造される高品質なBMW Individualピアノ・フィニシュ・ブラック・インテリア・トリムや、レザー・フィニッシュ・ダッシュボードとの組み合わせにより、エクスクルーシブかつ上質な室内空間とした。
BMW 330e Celebration Editionの特別装備内容
・BMW Individualボディ・カラー:タンザナイト・ブルー
・19インチBMW Individualアロイ・ホイール・スタイリング626 (フロント)8Jx19ホイール+225/40R19タイヤ、(リア)8.5Jx19ホイール+255/35R19タイヤ
・BMW Individualメリノ・レザー オパール・ホワイト
・BMW Individualピアノ・フィニッシュ・ブラック・インテリア・トリム
・BMW Individualレザー・フィニッシュ・ダッシュボード
・BMWヘッドアップ・ディスプレイ
・harman/kardonサラウンド・サウンド・システム
・専用インテリア・バッジ(シリアル・ナンバー入り)
もう、理想的な1台じゃないですか?お値段以外は。
だって、19インチだから悪評のフェンダーアーチのプラ板もつかないですし、内外装の色の組み合わせも上品で好きです。車内音響もharman/kardonでバッチリ。
100台なんてあっという間に売り切れるんじゃないでしょうか?これは中古で330eを買おうと思っている方は忘れないようにチェックしておいた方がいいですよ。でも中古でも高そうですねー。
どうでもいいですが、この記事、私が当ブログでご紹介した内容をちょいちょい含んでいますね。BMWのエンブレムのこととか、車名の読み方とか。
急速充電対応じゃないのが玉に瑕。
以前の記事でご紹介しましたが、330eは急速充電対応ではありません。でも、PHVで急速充電に対応しているのって、どうやら今月届いたCGによると三菱のアウトランダーだけのようですね。今は燃費偽装問題で揺れていますが、それでもこの点で他のPHVに対してかなりの優位性を保っていると言えるでしょう。急速充電に対応してこそ、PHVが準EVとして驚異的な低環境負荷となるのですから。
ですが、330eはクルマ自体が非常に魅力的で、近年試乗したクルマの中ではi8についで私の中では衝撃を受けた車です。その辺の試乗記は以下の記事でご紹介しましたので、まだの方はどうぞ。
一見何の変哲もない3シリーズですが、乗ってみると別物です。これだけが未来を走っているクルマのように思えます。
BMWは欧州メーカーで唯一、排気ガスの自主規制基準を達成しているメーカーです。こういうクルマで記念車を設定する辺り、環境対応技術によほどの自信を持っているのでしょうね。
まとめ BMWのこれからを思い描ける記念車
既にBMWは「駆け抜ける喜び」に替わり、現在は「efficient dynamics」を標榜しています。そして今さかんに言っているのが、「サステナビリティ(持続可能性)」。再生可能エネルギーを使用した、圧倒的に低環境負荷のクルマ社会の実現です。
BMW Magazineをご購読されている方はお心当たりあるかと思いますが、太陽光で発電する屋根を持ち、発育の早い竹で作ったガレージでi8を充電している様子など、BMWがこうした環境の実現に向けて様々な提案を行っているのをご存知でしょう。しかも、かなり現実的で、数年後には実用ができそうな提案ばかりです。
BMWは100周年にあたって、VISION NEXTを発表したりして、「次の100年」を積極的にプレゼンしています。「これまで」よりも「これから」。100年という遠い未来でなくても、次の何年かのうちに、私たちが子供のころに思い描いた未来を見せてくれるのはBMWなのではないでしょうか?
私にとってはそんな期待まで抱かせてくれた1台です。ああ、また妄想で話が飛躍してしまいましたね(笑)。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。