現地の足さがしの第一歩。オランダにおけるPHEV・ガソリン・ディーゼル。

さて、前回記事では現地での中古車探しをお伝えすると申し上げましたが・・・これが中々曲者でした。まずはネットで情報収集ですが、ここで色々と日本と違う、驚愕の(?)事実が次々と明らかになります。

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オランダといえばEV・PHEVだけど。

前回記事でご紹介しました通り、到着当初は318dをレンタカーで借りて走り回っていましたが、その間もネット及び目での情報収集は怠っておりませんでした。

まず、基礎知識として、オランダはEVやPHEVが圧倒的です。実は赴任前に家を探しに渡航したのですが、その際には空港から宿泊先までタクシーで移動しました。その時にはやはりテスラがずらっと並んでいまして、既にモデルXですら珍しくなくなっていたのが大変驚きでしたね。ま、私が乗ったのはメルセデスのVクラスのディーゼルでしたけど。そう、要するにエコなプロダクトがもてはやされているんです。現に、私が今賃貸している家も大きなソーラーパネルが屋根についた、全電化住宅ですし。

ちなみに駐車場はというと・・・これが特に「その家固有の駐車場」というのはないんですよね。あ、こういうと語弊がありますが、駐車場時以上は非常にいいと思います。どういうことかというと、その住宅の周りに線が引いた駐車スペースがあって、そこのどこでもいいから止めていいようになっているんです。もちろん、タダです。というわけで、購入する時に車庫証明は必要ありません。

地域によっては住民でも駐車許可を市役所などに申請しなければならなくて、駐車中は許可証を外から見えるところに提示しておかなければいけない箇所もあるようですが、私は適度に市街地から離れたところに家を借りましたので、完全にフリーに止められます。

ですが・・・もしかしてもうお気付きの方もいらっしゃると思うんですけど、「そこに充電設備はあるのか?」ということですよね。家にはどデカいソーラーパネルがついているのに、これが充電設備がないんですよ(笑)。これは私の借りた家に限らず、どこの住宅でもそうなようです。これは一体どうしたことかと。正直、公共の駐車スペース(ビルの中の駐車場など)の方が充電スペースがあります。しかもこれまたタダのところが多いようです。

つまり。

オランダ人はケチ倹約家なので、自分の家で電気代がかかるよりは公共の場所でタダで充電してしまおうと考えているのでしょう。まあ、別にオランダ人でなくてもそうしますよね(笑)。ですので、充電場所の争いは熾烈なものがあるそうです。私の勤務先のオフィスが入居しているビルなんて、地下に何百台単位はあろうかと思われるかなりの収容力がある駐車場があるのですが、充電設備がついている駐車場はなんとたったの1台!そこは決まった駐車場所ではなくて、充電が終わったら速やかに移動する事となっていますが、空いていることが稀だそうです。

実はオランダでの足は、初のPHEVもいいな、なんて考えていたのですが、これでグッと私の心は内燃機関に近づきました。やはりディーゼルかな、と。

ディーゼルは税金が激高!

オランダでもディーゼルはよく走っています。EV・PHEVではないタクシーは全てディーゼルといっても過言ではありません。しかもこれがいいクルマばっかりなんですよ。一番多いのはメルセデスのEクラスですが、マセラティ・ギブリにジャガーXFなど、いわゆる「高級車」ばかりです。しかもほとんどが最新型。どれだけみなさんお金持ってるんでしょう?!

余談ですが、これを見て非常に複雑な気持ちになりました。東京オリンピックを控えて、東京のタクシーはトヨタが開発した珍妙なタクシーを普及させようとし、実際そうなっていますが、これは日本に来た外国人はがっかりするだろうな、と。だって、タクシーでこんなに高級車が走っているんですから。あの大きさのタクシーは、こちらでいうと「Uber X(一番安いUber)」くらいにしか見てもらえないと思います。

ただ、タクシーでこれだけディーゼルが走っている、しかも、道ゆく車も時々ディーゼル音が聞こえるので、半分くらいはディーゼルのようですので、「やっぱりディーゼルだね」と私はほくそ笑んでいたのです。

が!

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オランダはクルマが非常に高いです。それと同時に燃料も高いです。その値段のほとんどを占めるのが税金。そう、つまり非常に高い税金をかけて、クルマを持ちづらい、あるいは環境に優しくない大排気量などのクルマを所有しにくくしているんですね。

これは以前もどこかでご紹介しましたが、オランダが海抜下の国であるということが関係しているようです。そもそも、オランダは英語で「The Netherlands」ですが、これは「低い土地」という意味なんですよね。現に、グーグルマップで見たと思うのですが、私が住んでいる家も海抜-10mに位置しています。

つまり、地球温暖化による海面情報が起こるともろに被害を受ける・・・どころか、国土の大半が海中に没してしまうという切実な危機感をオランダが持っているというのが一番の理由だと思います。

ですがこの高い税金のおかげで道路が綺麗に整備されているそうなので、一概にオランダの人が憤慨しているわけではなく、意外と受け入れられているようですね。

話がそれましたが、それが私の中古車選びとなんの関係があるのか?これはオランダに限った話ではないのですが、ヨーロッパの都市では、これからの数年で、Euro6排ガス規制を満たさないディーゼル車の市内乗り入れを禁止あるいは有料にするといったことが検討されているそうです。これは、「陸地を走って行ける限りクルマで旅行したい」私にとっては大きな足枷となります。

さらに、オランダ特有の事情ですが、軽油は確かにオランダ でもガソリンよりは安いです。歯切れが悪いのは、絶対的な価格が高いんですよね。ガソリンが大体€1.6〜1.7/L、軽油は€1.4〜1.5/Lです。えー、円換算するのもやになる値段ですので、円換算はお任せします。ちなみに、€1=130円で考えると良いでしょう。

いかがですか?仰け反りません?高すぎます。これもオランダ 特有の、温暖化対策といえなくもないでしょうが、ヨーロッパでも高いと有名です。ですが、価格差は確かにあり、ディーゼルの燃費の良さ等を考えると、やはり有利です。

ですが、車両価格の問題ではなく、ここにトドメを刺すのが自動車にかかっている「道路税」と言われるもの。これがオランダ ではすごく高いのですが、車両にもよりますが、大体「車両価格の40%くらいー€1,500」、それと経過年数に応じた割引額があると言います。異常な高さです。表示されている価格は既に道路税および付加価値税(VAT、21%!)が含まれているので、買う時になってびっくりするということはありませんが、そもそも買う前に値段の高さにびっくりします。

そしてこの道路税、ディーゼルの場合はガソリンエンジンの2倍くらいかかります。え?なんで?よほどエコなのに?と思いますが、そもそも年間の道路税も半端なく高いです。2L級のクルマを買うと、どうも四半期で€220くらい(自治体によって違うそうですが。)。つまり年間では11万円から12 万円くらいするということになります。

この辺はまだ私もよくわかっていないくて半信半疑なのですが、本当に?うそ?と思いたくなるような高さですよね。となると、ディーゼルとガソリンでは年間約10万円の税金差が発生します。こちらでは、この差を埋めるには年間30,000km、一説によると50,000kmは走らないと元は取れないとも言われています。

そして、こちらの人は年間50,000kmとか普通に走ってしまう人も多いようです。そしてこれは、中古車の走行距離の多さとなって後々また私を驚かせることとなるのですが・・・。

そう、この時点で「都市への入場に関する不安」「税金の高さ」にやられ、私のココロはすっかり「ガソリン車」に傾いています(笑)。そういえば、ヨーロッパでディーゼルが衰退しているといったような報道をよく目にしますが、街中を走るクルマを見ている限り正直そこまでとは思いませでした。特に営業車であるタクシーとバスは電気とディーゼルが圧倒的な主流です。当記事のトップ画像は、実は我が家近辺を走っている電気自動車のバスなんです。これはまた別記事でお伝えしますね。

実際に候補者を探し出すフェーズへ!

さて、そうと決まれば実際に候補者を見ていきましょう!・・・となるのですが、ここまででも随分と長くなってしまいましたし、これからも随分と長くなるので、次回に譲りたいと思います。

次回は、中古車探しにおける驚愕の実態をお伝えしようと思います。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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6 件のコメント

  • お久しぶりです、Eindruckです。
    元気でいらっしゃったので何よりでした!
    長らくブログの更新が途絶えていたので、これはもしかすると海外転勤なのではないかと思っていました。
    では、海外のどこか?自分は勝手に『東南アジア諸国(ASEAN)』辺りを想像していましたが、欧州とは予想外でした!まあ、海外転勤ですから、その国に営業拠点さえあれば海外どこへでも行かざるを得ないわけですが。自分は転勤がいやということと、福岡が気に入っていたこともあり、東証1部上場会社を辞めてしまったわけですが・・・。
    この機会に欧州のクルマ事情などをどんどんアップしていってもらったら楽しいです。(慣れない異国の地なのでご負担にならない程度に)
    Ponta様並びにご家族の健康と安全を節にお祈り申し上げます。

    • Eindruck様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      いや、私自身も予想外でしたが、さすが勘がいいですねー。転勤を見破られていたとは、慧眼です。

      Eindruck様は福岡がお好きで定住されたんですね。私も福岡は浅からぬ縁がありますが、食べ物も美味しいですし好きな街です。

      ヨーロッパの交通事情、情報が断片的ですよね。細かいところはオランダ固有の事情になるかもしれませんが、なるべく細かく、臨場感あるようにお伝えしていきたいと思っています。

      ありがとうございます!実は家族にも常連様のコメントは見せたり伝えたりしているので、Eindruck様のコメントは息子と家内も喜ぶと思います!

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • pontaさん
    久しく投稿がありませんでしたので、「どうされたのかなぁ」と思っておりました。この時期ですので、異動かもと思っていましたが、オランダとは想定していませんでした。生活環境の変化が体調変化になりやすいので、くれぐれもご自愛ください。
    多くのブログファンの皆さんが、選択された車両の情報を待ち望んでいると思います。もちろん、私もです。一年くらい遅ければ、「新型G20」のレポートが期待できたのではないかと思います。まっ、日本よりは走り始めるのが早いと思いますので、期待してますし、試乗も日本よりも候補車が多いでしょうから、お忙しいでしょうね。プライベートですが、今月末からイタリアに行きます。異動ではなく、単なる海外旅行です。ジュリアがいっぱい見れるのを楽しみにしています。

    • irmscher様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      大変ご無沙汰して申し訳ありませんでした。何せ、もういっぱいいっぱいになってしまいまして・・・。

      私自身も想定外でした(笑)。まさか自分が海外赴任になるとは・・・でしたので、どのくらいいっぱいいっぱいになったか、ご想像がつくでしょう(笑)。

      お気遣いいただきありがとうございます。今のところ、まだ気が張ってるからか大丈夫です。というか、気候的に今は暖かくて乾燥しているので、花粉症(シラカバ?)が辛いくらいで、体調はなんともありません。

      本当に、もう少し遅ければG系の1と3のタイミングでしたよね。ただ、BMWは日本でのデリバリーが世界的に見ても早い方だと思うので、同タイミングになると思いますよ。

      イタリアにご旅行ですか!いいですねー。ぜひ、私がご紹介したSIXTでアルファを借りてみてください(笑)。予約が早ければ早いほど安くなるみたいですよ。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • 全ての国々は神が創ったが、オランダはオランダ人が作ったと言うだけあって干拓して作った事に自負があるのでしょうね。
    田舎に行くとひたすらフラットな風景ですからね。
    レンタカー会社に長期リースを相談するのもいいかもしれませんよ、煩雑な費用はレンタカー会社で処理してもらえますし。
    日本でBMWをはじめとする欧州プレミアム車はぼったくりだという人もいますが、馬鹿高い税金等加味すると欧州でもそれほど変わらないんだというのは前々から思ってました。
    オランダ、ベルギーは特にその辺りの車は輸入になりますから(自国の産業でないという意味で)価格決定権が無い分不利ですね。
    駐車スペース事情は以前と変わってない様ですが、EV、PHEV人気に拘らずってのがなんだかオランダらしい様な…。
    因みに318iという選択肢もありじゃないですか?

    • あっきろ様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      さすが、住んでらしただけあってその言葉をご存知なんですね。今でも徹底した環境への配慮を見ていると、確かに国土を守る気概が根底にあることを感じます。

      ヨーロッパのプレミアム車、ボッタクリではないというのは私も同意見です。燃料費や税金の安さを考えると、日本ではむしろ維持費が抑えられる分、ヨーロッパにいるより乗りやすいのではないかと感じます。特にディーゼルはそうです。

      駐車場は、正直申し上げてまだよくわかりません。無料かと思えばそうではなく駐車許可を得たクルマでないとダメな場所だったり、近所でも止めるのにドキドキします。ただ一つ言えるのは、日本の様な、交通の妨げとなる路上駐車は全くないですね。

      おっしゃる通り、318iは十分選択肢に入りますね。排気量は2Lまでと自分の中で縛りを入れています。実際、それ以上必要ないですしね。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

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