BMWのデザインが変わる?!ブガッティ・ヴェイロンのデザインで知られるデザイナーがBMWに移籍。

あまりメジャーなニュースとしては報じられていませんが、BMWのデザインチームにVWグループの一つ、シュコダのチーフデザイナーであるJozef Kaban氏が加入しました。これからどんなデザインになっていくのでしょうか?

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クルマのデザインって大事。

やっぱりクルマは外見が大事です(きっぱり)。

いくら運転が楽しくったって、いくら加速が素晴らしかったって、カッコ悪いクルマはやっぱり興味はわかないですよね。その点、BMWは数多の伝統的なデザインアイコンを維持しつつも革新的なデザインのクルマ、もっと端的に言えば、見て素直に「カッコいい!」と思える車を出してきます。それが例えどのシリーズであっても、です。

だって、当ブログで最近特集状態だった新型5シリーズなんて、下手をするとなんともつまらないデザインになるかもしれないクルマですが、あそこまで大胆に陰影を生かしたデザインでカッコいいからこそ注目も浴びるわけです。

クルマのデザインに一番熱心なのはイタリアかもしれません。「カロッツェリア」って聞いたことありますか?日本のメーカーのカーナビではないですよ(笑)。もし、聞いたことがなくても「ピニンファリーナ」くらいは聞いたことはありませんか?

イタリアではかつて、ってものすごく昔ですが、やんごとなきお方々は自分専用に豪華に飾り立てた特注の馬車をオーダーして乗る文化がありました。この高貴な方々のための馬車のデザインを行なっていた工房が「カロッツェリア」です。中でも、伝統的にフェラーリのデザインを行なっているピニンファリーナが有名ですよね。ピニンファリーナは他にも、あの優美なプジョー406クーペのデザインや、クルマ以外のプロダクトデザインを数多く手がけています。そして、ヤンマーのオシャレなトラクターや秋田新幹線E6系、北陸新幹線E7/W7系のデザインを手がけたことで有名なケン・オクヤマ氏もピニンファリーナ出身です。

ですがどこのメーカーもデザインをこうしたカロッツェリアや外部のデザイン事務所に発注するわけではありません。むしろ少数派といってもいいでしょう。ということで、各クルマメーカーは社内デザインチームを持っているわけです。そして、そうした社内のデザインチームからも素晴らしいクルマが生まれています。例えば数々の尖ったデザインを生み出してきたアルファ・ロメオのチェントロ・スティレ。かつてここのチーフデザイナーだった、ワルター・デ・シルバさんという方がVWに移籍してから、VWのデザインが一気に垢抜けました。

私はあまり芸術方面はわかりませんが、デザイナーというものは自分の解釈を表現するということで、結局は属人的にならざるを得ないのでしょう、このように社内デザインチームから他メーカーへの引き抜きというのがよく見られます。

で、その人が今までデザインしたクルマってどんなの?

えーっと、なんとお読みするのでしょう?ジョゼフ?ですかね?ずっとアルファベットで書くのもなんなのでここからは話題の方をジョゼフ氏とお呼びします。

ジョゼフ氏はスロバキアの方です。1999年からVWに入社し、そこでブガッティ・ヴェイロンをデザインしました。

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ブガッティは実は私よりも先に家内の方が知っていました(驚)。どうも、バッグ?か何かがあるらしいですね。フランスでは昔ながらの伝統的なブランドで、かつてCGTV(かーグラフィックTV)の冒頭を走っていたクルマが古いブガッティです。この馬蹄形のグリルが伝統のようでして、それをうまく取り入れつつ、現代的なエキゾチック・スーパースポーツを表現していますね。結構エグいデザインです。

そして、2003年にはアウディに在籍。グループ内での移動ですかね。この時代の代表作はなんだかわかりませんが、その後またグループ内で移動したのか。2008年からはシュコダのチーフデザイナーに就任しています。

こういう車をデザインしていたようです。私はシュコダというメーカーは知っていますが、詳しくは知らないのでどのような特徴がこのメーカーならではなのかわかりませんが・・・結構鋭い感じのデザインですね。

要するに、こういう方がBMWデザインチームに加わったわけです。

今までの人って誰だっけ?

今まで私がBMWのチーフデザイバーとして認識していたのは、エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏です。彼の前任が、あの「バングル・バット」で有名な、クリス・バングル氏ですね。

BMWが流行らせたモノ

2016.04.19

ファン・ホーイドンク氏が来た時も、クリス・バングル氏もなんだかデザイン統括的な立場で残っていたので、今回もファン・ホーイドンク氏はそのような立場で残ると思われます。ですが、そうなるとデザイン自体には口を出せなくなりますね。

というわけで、これからデザインされるBMWの新型車は、このヴェイロンをデザインしたジョゼフさんの個性が色濃くでることになるわけです。

どういうクルマになっていくのでしょうね。

現在すでに開発中の車のデザインはそう大きくは変更されないでしょうから、しばらくは今の路線、つまり目尻がワイドなキドニー・グリルにつながる顔が続くと思われます。次期3シリーズ、X3、Z5あたりですかね。まあ、これらも多少手直しされる可能性もありますが。

そしてこれから新規に開発されるクルマは、ジョゼフ氏の手が1から入ってくるわけです。デザインした車を見る限り、かなり先鋭的なデザインセンスをお持ちのようですので、これから自律運転や電気自動車で先進性をアピールするBMWとしては、正にぴったりな人選だったのかも知れません。

ただ、ジョゼフ氏が1から手がけてクルマが世にでるのはだいぶ先のことでしょう。だって、今からデザインするクルマなんですから、開発期間などを考えると、早くても3年とか5年後くらいなんじゃないでしょうか?

その頃のBMWがどうなっているのか・・・期待して待ちましょう。ただ、気になるのはジョゼフ氏が手掛けたBMWの新デザインがローンチされた時に、今までのBMW車のデザインが一気に古くさく見えるようになってしまわないか・・・ちょっとドキドキです。

BMWのデザインって、例えばE46だって未だに古くさく見えないという、「持続性」も美点の一つだと思っていますので。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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10 件のコメント

  • カロッツェリアと言えば、ジウジアーロのイタルデザインも有名ですよね。ジウジアーロの手掛けてヒットした日本車も沢山あります。
    そして日本人デザイナーといえばBMWには永島譲二さんがいますよ。Z3とかE90、最近ではF34グランツーリスモもこの人が担当した筈です。
    ジョセフさんとああだこうだとデザイン論議するんでしょうね。

    5シリーズ先行内覧会、行って来ました。ダブルプレスライン良かったです。ちょうどドアミラーの下辺りで下側のラインが消えて上のラインはその前方でフェンダーに到達して日本刀の様な陰影を形作っています。
    板金とか大変そうと言うと、凹んだら交換になると担当営業さんの弁。美しさを汚す代償は高くつきそうです。

    • あっきろ様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      昔の話で恐縮ですが、ジウジアーロといえば初代トヨタ・アリストですかね。さすが、巨匠がデザインするクルマはかっこいい!と思ったのを覚えています。

      BMWの永島譲二さんは有名ですね。代表作はE90の3シリーズということになりますでしょうか?当時はクリス・バングルがE65系7シリーズ・E60系5シリーズと先鋭的なデザインを連発していた時期でしたが、比較的優しげなデザインで出てきてホッとしたのを覚えています。

      新型5シリーズのダブルプレスライン、美しいですよね。なるほど、日本刀のようなとは、言い得て妙です。それにしても、凹んだら全交換ですか。とはいえ、多分それは初期のうちだけで、板金技術もそのうち進化して修理が可能なようになるでしょう。初物をいただくのは、タイヤサイズがないことといい、とかくお金がかかりますね(笑)。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • またまたご無沙汰してました。
     さて、デザインというかメーカーのアイデンティティですが、やはりこの点でも欧州車のそれははっきりしていて素晴らしいと思います。BMWもMercedesも、どんなに古い物でも間違いなく、それとわかるって、残念ながら国産車にはない特徴ですよね。
     今回の記事のことでBMWのアイデンティティがなくなることはありえないと思いますが、逆にどう進化していくかが興味深いですね。
     トピズレですが、LEXUSのそれってどうもダースベイダーに見えてしまう小生です。裏返せば、LEXUSは国産では例外的にアイデンティティがあるということになるのかも知れませんが。

    • 桂様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      おっしゃる通りですね。なんのクルマかわからなくても、とりあえずメルセデスだ、BMWだ、ってわかりますからね。これってすごいことです。

      レクサスは・・・これをお読みになったレクサスオーナーのお方が気分を害されたら申し訳ないのですが、あのスピンドル・グリルとやらはどうしても受け入れられません。あれはアイデンティティ確立のためだと言っていましたが、なんだか無理やりそういうことをしようとするからおかしなことになるのであって、機能的必然から生まれたデザインでなければ、ブランドの「伝説」って生まれないと思うんですよね。BMWのキドニーグリルなんて今や必然性はなく、むしろ空力的にはマイナスですので普段はシャッターで閉じているくらいですが、過去には必然性があった・・・と思われます。アイデンティティのためのアイデンティティというのでは、顧客は憧れはだきませんよね。

      おお!ダース・ベイダーですか。なるほど・・・。私もスター・ウォーズつながりであげさせていただきますと、マトリックスヘッドライト導入前の現行(C7系)アウディA6の顔って、ストーム・トルーパーに見えませんか?!A6は白が多いので余計に・・・黒ですと、帝国軍のパイロットですかね?なんか弱そう・・・。いかがでしょうか(笑)。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • 最近のBMWのデザインの中ではバングルさんのE60 5シリーズが衝撃的でした。
    賛否両論があり、最初はちょっと行きすぎた感を受けましたが、見れば見るほど引き込まれて行ったのを覚えています。
    大半のBMWは登場した当初はちょっと・・・と思いつつ見慣れてくるとだんだん好きになっている気がします。
    (好きになろうとするロジックが組み込まれているのかもしれません。)
    免許を取る前の憧れからカウントすると30年越えの付き合いになってきましたので。

    • GYU POWER様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      おっしゃる点、いちいち同意です!E60系5シリーズは、発表当初「え?これ・・・5シリーズ?」と思いましたね。その前にE65系7シリーズがありましたので、それよりはマシかと思いましたが・・・。ですが今見ても古さを感じない、鋭さがあっていいデザインですよね。

      さらに、最近のBMWのデザインに関しては、「新型発表当初のぱっと見では直前のモデルからはあんまり変わっていないように見えるけど、見れば見るほど全然違う」という傾向もあると思います。

      さて、次期3シリーズはどうなることやら・・・その前に1シリーズですね。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • BMWのデザインは、車を知らない興味のない人でも、見たことあるぐらい、特徴がありますね!しかし、私が乗っている時に、ある場所で待ち合わせした人は、車を見て、これトヨタの車??と言われたことあります。笑 ボンネットのマーク見ても、BMWと書いてある^^ところで、BMWとは何??と・・・・
    Bがバストで、Mがマクドナルド、Wはウエスト???
    このような方でも、わかるBMWのデザインを楽しみにしています。

    • bmwpopo様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      BMWは誰が見てもBMWとわかるはず・・・ですが・・・そのエピソードはすごいですね。その方はトヨタしか知らなかったとか、ですか?

      確かに、今後ジョゼフ氏には、パッと見て「おっ!あのクルマかっこいいな!うん?BMWか!」と思ってくれるようなクルマを作って欲しいですよね。私は今でも十分そうだと思うんですが、その方のお話を聞くと、ちょっと・・・。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

  • BMWのデザイナーとして名を残したといえば、何と言ってもホフマイスター氏でしょう。
    ところで、今ではホフマイスター・キンクのラインが後部ドアと連続するようになっていますが、登場時にはそうなっていなかったようです(BMW1500で画像検索してご覧下さい)。画像検索ついでに、もう一つ分かるのが、今ではアクセントとなっているボディのプレスラインが、当時はトランク開口部の延長線だったという事です。まさしく、ponta様が仰ったようにあれは「過去には必然性があった」ラインなのです。
    他にも、Aピラーの延長線上にフロントホイールの中心がくるというのも、FRで直6を縦置きしてオーバーハングを短くするとそうなったという「必然性があった」事の一つです(FFのアクティブツアラーのAピラーの延長線はフロントホイールより前に来ています)。
    BMWのデザイナーは、キドニーグリル・ホフマイスターキンク・ボディに横のライン・丸目4灯といった「お約束」を満たす事が前提になるので他社よりも制約が多そうですが、その「お約束」を満たした上でどう仕上げるかがデザイナーの腕の見せ所といったところでしょう。
     

    • ワンタッチ機能オフ男様

      いつもコメントいただきありがとうございます!

      BMW1500の画像見てみました。本当ですね。おっしゃる通り、ホフマイスター・キンクはCピラーに沿ってグラスエリアを広げているように見えますし、プレスラインなんかはまさにトランクリッド後端からすっと伸びた延長線ですね。

      いやー、恐れ入りました!これは全く知りませんでした。教えていただきありがとうございます。

      オーバーハングの短さもご指摘の通りですね。こうした伝統的なオマージュを取り入れて、必然性のあったデザインがアイデンティティになって行くというのは、やはりそれなりに時間をかけていかないとダメなんですね。改めて深く心に刻まれました。スピンドルグリルも、あと20年やればレクサスのデザインアイコンになるかもしれませんね。その前に宗旨替えしてしまいそうですが(笑)。

      では、またのコメント楽しみにお待ちしております!

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