40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

新型5シリーズのカタログを眺めていて思ったこと。

BMW

未だ新型5シリーズ試乗の興奮冷めやらぬ私ですが、あの日以来、カタログを眺めては色々なことに思いを馳せています。その中で、いくつかピックアップしてみました。

さすがは5シリーズ!と思える装備の充実ぶり。

カタログとは別に、車両本体価格や装備表が書いたのってありますよね。これです。

これを見ていると、さすがの装備の充実ぶりです。

例えば、523i Standard以外は全てアダプティブLEDヘッドライトだけでなくハイビーム・アシスタントまでが標準だったりします。StandardでもLEDライトは標準です。こういうところが3シリーズとは違って「さすが5シリーズ!」と唸ってしまうところですよね。

そして、試乗の際に感じたことにも理由がわかりつつあります。

例えば、試乗記で、「ステアリングが軽い!」とご報告しました。

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装備表を見てみると・・・全車、サーボトロニックが標準です。サーボトロニックに関しては、以前Activehybrid3で体験してからというもの、私の中では次こそは付けたい装備の一つになっています。これがあったのであんなにステアリングが軽いのにインフォメーションは豊富、かつビシッと直進したんですね。繰り返しになるようですが、このサーボトロニック、ついているのとついていないのとでは大違いで、もちろんついている方が好ましいです。タウンスピードからでもそのしっとりしつつもビシッとした感触を味わえます。

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そして、これも試乗車についていたのですが、3Dビュー付きのパーキングアシスト。これも523i Standard以外は標準です。

要するに、Standardでも十分な装備内容なのに、LuxuryもしくはM Sportを選べば、さらに「至れり尽くせり」の装備が追加されるというわけです。

以前、メルセデスのCクラスに乗った時に、ドライバーを甘やかす装備満載だなぁと思いましたが、5シリーズはもっと甘やかしています(笑)。

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では、死角はないのか?

見ていて呆れるほどの装備の充実ぶりで、非の打ち所がないように見えますが、そうはいってもちょっとチグハグな部分が見受けられるのも事実です。

Mスポブレーキは?

個人的に気になったのは、M Sportブレーキの設定。試乗車もそうでしたが、19インチホイールの奥に覗くのは通常のシルバーのキャリパーのブレーキでした。当たり前のことなのであえて試乗記には書きませんでしたが、あいかわらずというか、ブレーキは素晴らしいんですよ。

そこでカタログを見て気になるのは、ホイールのページに明らかに青地に「M」のロゴが入った、M Sportブレーキが写っているんですが・・・オプション表にないんですよ。M Sportでも標準ではつかないのは試乗車で確認しています。

これはオプション表から抜けてしまっているだけ、もしくは私が見つけられていないだけであることを祈ります。

いわゆる「電制ダンパー」は540i/540i xDriveのみ標準でオプション設定すらなし。

新型5シリーズで設定される、いわゆる「電制ダンパー」は「ダイナミック・ダンピング・コントロール」です。今でも現行6シリーズなどにも設定されていますが、これは走行状況に応じてダンパーだけではなくスタビライザーなども同時に締め上げたりするもので、F30系3シリーズのMアダプティブサスよりもずっと「高級」なシステムですね。

だからなのでしょう、540i系以外にはオプション設定すらなしです。ですが、これはできればどのグレードでも選べるようにしてほしいですね。今でもそうなっていないので実現は中々難しいかもしれませんが、523d M Sportにこれが装備されれば鬼に金棒状態でしょう。燃費よし、走りよし、乗り心地よしですからね。

試乗記で乗り心地いいって言ってたじゃないか!と思われるかもしれませんが、そうですね、523d M Sportで、非ランフラットのスタッドレスを履いた私の320dツーリングの非M Sportと同じくらいの乗り心地、と言えばわかりやすいでしょうか?

つまり、相当乗り心地がいいんです。遮音レベルは当然現行3シリーズよりも上ですから快適性は優っていますし、これにさらにダイナミック・ダンピング・コントロールがつけばすごいことになるかも、と思ったまでです。

最大の売り「先進の運転者支援機能」は全車標準!でも・・・

なんだか5シリーズでは、7シリーズと打って変わって「リモート・パーキング」をあまりフィーチャーしていませんでしたよね。メルセデスのEクラスはあんなに大々的に前面に押し出していたのに・・・と思っていました。

メルセデスのものは曲がって車庫入れできますけど、BMWのはまっすぐ入るだけだからかな?と思っていましたが、カタログを見てみると、オプションなんですね、この機能。単独のオプションで注文できるかどうかわかりませんが、今のところは「イノベーション・パッケージ」という、ディスプレイ・キー(7シリーズのと同じですね)、ジェスチャー・コントロール、ヘッドアップ・ディスプレイ、コネクテッド・ドライブ・サービス及びBMWリモートなどとセットオプションになっています。これだけ含んでお値段299,000円ですのでお得感はありますが。

ライト周りが残念かも。

まあ、細かい話ですが、実は試乗の時に「これはなんだ?」と思っていたものがありました。

今度はですね、ヘッドライトの下、バンパー下部分を見てください。

あたかも「デイライトか?」と思うようなLEDの線がついていますよね?これ、おそらくですが、装備表と写真を見比べる限り、これが「フロント・フォグ・ライト」で間違い無いと思います。

まあ、昔のように、大雪や大雨などの悪天候の中、CIBIEなどのでっかい黄色いフォグライトで煌々と前方の闇を照らすという使い方ではなくなっているんですね。あくまで「照らす」のではなく「自分がいることをアピールする」ためのものなのでしょう。

そして、今回もリアフォグはついています。さすがに試乗の時にテールライトユニットを引っこ抜いて確認していませんのでわかりませんでしたが、せめてリアフォグだけはハロゲンにして欲しかったですね。でもやはりLEDなんです。なぜこんなことを言うのかは以下の記事をご覧ください。

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LEDだと雪が付着して溶けない、と言うことですね。

そして、「540i xDriveでガンガンスキーに行くぜ!」と言う方には、上の記事でご紹介している「ロータス効果」を応用した対策をお勧めします。

「いや、そうは言ってもBMWはヘッドライト・ウォッシャーがあるでしょ?」と思ったあなた。F30系後期型にもついていません。

それでも、「でも5シリーズにはさすがについているんじゃない?」と思ったあなた。ついていません。ないものがなんでわかったのかと言うと、「受注生産オプション」の項を見ると・・・「BMWナイトビジョン(歩行者、動物検知機能付)+ヘッドライト・ウォッシャー」と思いっきり書いてあるんです。お値段306,000円也。

つまり、今やヘッドライト・ウォッシャーは高嶺の花のオプションになってしまったんですね。

まとめ

まだ初期型ですから、今年1年くらいの顧客の注文状況やディーラーに寄せられた要望などを反映して、MYの変更時から変わってくるでしょう。

その時にどうなるかわかりませんが、正直申し上げて、私が5シリーズを購入できる経済的状況にあったなら迷わず購入してしまうでしょう。まあ、そんな恵まれた状況になることは望むべくもありませんが(笑)。ですがそのくらい気に入っています。

今の今までチグハグだのなんだの文句を言っていたクセに、と思われるかもしれませんが、私ならきっと素の523d M Sportで十二分に満足できると思います。欲を言えば540i xDrive、しかもツーリングがいいですけどね(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。