40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

燃費が良くなる運転テクニック!今あなたが知っている常識とは逆かも?!

BMW

あなたは、燃費を良くしようと思ったら何に気をつけて運転しますか?恐らく、一番最初に出てくるのは・・・「急加速・急停止をしない」。さて、どうでしょう?

正解!

そう、急加速・急停止を繰り返すと如実に燃費が悪くなります。特に、現代の欧州車に多いダウンサイジングターボではこれが顕著です。その理由は、元々ターボエンジンというものは、タービンで過給してたくさんの空気と燃料を燃やすことでパワーを得ているからです。

ですが、この、「急加速」、人によって基準が違います。人によっては私の運転でも急加速だと思うでしょうし、それこそローンチコントロールを有効にして発進した時くらいでやっと「急加速」だという方もいらっしゃるでしょう。

ただ一つ言えるのは、大抵の方の「急加速」の基準が低すぎるということです。

なぜそんなことが自信満々に言えるのか?海外で一度でも運転経験がある方はお分かりになると思いますが、青信号であんなにノロノロした加速をするのは、日本くらいです。・・・って、私は自分で運転したことがあるのはアメリカとドイツだけで、中学生くらいの頃にイギリスで父の運転するクルマに乗っていただけですが。

私は結構加速が早い方だと思います。自分で「普通」の加速をしているつもりでも、信号の先頭から発進すると、集団からは飛び出す形になります。そして、巡航していると、集団が徐々に近づいてくる、というのがパターンです。

そんな私でも、ドイツでは集団に置き去りにされます。みんな、信号をF1のスタートの合図だと思っているくらいに(笑)。

本当の低燃費運転は「巡航状態をなるべく長くする」!

さて、日本では発進が遅すぎる、というのはわかって頂けたでしょうか?恐らく、大抵の方はその方が燃費が良いと思ってそうされているのだと思います。

そしてきっと、段々私に追いついて来ると、「元気よく飛び出した割には遅いな」と思われている事でしょう。

勿体無いと思います。既にお分かりのように、私は早く巡航スピードに達してアクセルを緩め、瞬間燃費計が4L/100km台を示しているのに、追いついてきた方はずーっと加速しているので、もし320dだったら8L/100kmくらいをキープしてきているんです。

この様な走りで燃費がいいわけはないです。日本車のカタログ燃費と実燃費がかけ離れている!と騒がれるのは、実はこうした運転の影響もあるのだと思っています。

これは、一時期の間違った省燃費運転の指導が災いしています。はっきりと、行政の責任です。60km/hで巡航する道路で20km/hに達するのに5秒もかけるなんて遅すぎです。

しかも、この「ノロノロ発進」のせいで交通容量が大幅に下がって渋滞を誘発し、燃費の悪化のみならず貴重な時間まで浪費する結果になっているわけです。

そのコストを払っているのは、誰あろう、ユーザーたる私たちなんですよ。

流れのいい道路でばかり効果があるわけではない。

信号の間隔が長く、流れのいい幹線道路であれば、上記の様になるべく巡航状態を長くするだけで燃費の差が大きくなるのはお分かりでしょう。

ですが、渋滞の中でも効果を発揮します。よく渋滞の中で、イラついているのか前のクルマに対して間隔を詰めてはブレーキを踏み、そしてまた離れたら加速してブレーキを踏み、としているクルマがいますよね。高速道路の追い越し車線で渋滞にハマるとこの流れに巻き込まれます。

一方で、走行車線側ですと、トラックが多いこともあり、そこまでギクシャクした流れにはなりません。今度、隣のクルマと動きを比べてみて下さい。追い越し車線にいると、自分の方が早く高いスピードになって走行車線のクルマを追い越したつもりでも、止まっていると、また走行車線のクルマに追いつかれているのがお分かりになると思います。

つまり、そういうことなんです。追い越し車線は常に加速状態、走行車線は遅いながらも巡航状態なんですね。

私は「巡航状態」を心がけています。こうすると、渋滞の中でも低燃費をキープすることが可能です。

加速の強さのサジ加減がつかめないかもしれませんが。

ゆっくり加速して常に加速状態にあるより、巡航状態を長くとった方が燃費がいいとはいえ、では市街地で信号が続く時などはどの程度で加速すればいいのか、わからなくなりますよね。

私はいつでも加速を早くすればいいと言っているのではありません。例えば、50m先の信号が赤で停止しなければいけない時と、信号が300m先の時とでは加速の強さは変えた方が燃費はいいですし、円滑な流れのためにもそうするべきです。

実は加速のサジ加減というよりも、「次に停止するまで何km/hで巡航するか」の判断の方が難しいんですよね。

判断ができた後は、BMWやメルセデスのオーナーであれば、可変スピードリミッター(BMWの場合は「LIM」ボタンですね)をセットしてアクセルをペタッと踏み込めば、ちょうどいい塩梅で加速して、絶妙な加速の弱め方で巡航スピードまで持っていけます。

そして加速の感覚としては、ジワーっと加速するのではなく、「キビキビと加速する」様にするといいと思います。

巡航状態まで早めに加速したほうがいいことを言っている記事を発見したのでご紹介しておきますね。ちょっと長いのですが、良記事ですので全文ご紹介します。

ふんわりアクセルはNG!? 本当にエコなアクセルの踏み方とは

ゆっくり過ぎる加速は自分自身にも社会全体でもエコじゃない

最近はガソリン価格が比較的安値で安定していることもあり燃費への関心は薄れているように感じるものの、それでも一時期のガソリン高騰の記憶もあり、アクセルワークを代表とするエコな走り方をする人は多い。

エコな走り方は同乗者に不快感を与えないスムースな運転や安全につながることもあり、基本的には歓迎すべきことなのだが、やり過ぎたり、考えなく行うと周りの迷惑になることも多々ある。そこで今回は「本当にエコなアクセルの踏み方」を場面ごとに考えてみたい。大前提となるのは「周りの様子を見ながら」ということだ。

●暖気

クルマはエンジンを代表にそれぞれのパーツやオイルなどに適温がある機械だけに、暖気運転が必要だ。その暖気運転、インジェクション(電子制御燃料噴射)になっている現代のクルマであれば寒い時期でもアイドリングは安定しているため、停止したままでのアイドリングは不要だ。

しかし始動直後、とくにその日一発目のクルマは人間で言えば寝起きであるため、朝のランニング前の準備体操のような意味での暖気運転は必要だ。具体的には水温計があるクルマなら水温計が動き出すまで、ない車なら青いエンジンが冷えていることを伝える冷間マークが消えるまでは全体的に丁寧かつユックリ動かし、水温計があるクルマなら真ん中になったら、ないクルマなら青いマークが消えてしばらく、何となくでも動きが軽くなってきたら普通に走ってOKといったところだろうか。

●加速

燃費向上のため一時期ふんわりアクセルというノンビリとした加速が推奨された名残なのか、今でもあまりにユックリと加速する人がたまにいるが、これは間違え。理由はあまりにユックリとした加速は仮に自分の燃費は良くなっても、一回の青信号で通過できるクルマの台数が減るなど、社会的にトータルで考えたら決して低燃費と言えないし、そもそも交通の流れを乱すから。

それにあまりにユックリとダラダラと加速するのは自分の燃費も良くならないケースが多い。では適正な加速を具体的に表現すると、不快な加速Gを防ぐ意味も含めアクセルをガバっとではなくジワっと踏み、50キロ、60キロといった目標とする巡航スピードまでスパッと加速すること。どんな場面でもポイントになるのはルームミラーやドアミラーで後続車をマメに見て、車間を詰められるなど、後続車がイライラしていないかを頻繁に確認することだ。

巡航時の目安はトップギヤに入る最低スピードの維持

●巡航

高速道路などの巡航で燃費を上げるためには巡航スピードを控えめにしたい。しかし、それも後続車や流れとの関係で限度がある。一般的に燃費ベストと言われる巡航スピードはトップギヤに入る最低スピードと言われており、そのスピードを維持すれば自ずと燃費よく走れるが、それもクルマによって違いがある。

といった点や周りの流れも加味すると、エコな巡航スピード、走り方を大雑把にいうと80km/hくらいで、流れを乱さないように左車線を走ることだろうか。

しかし現代の7速以上のギアがあるAT車は80km/hくらいでDレンジのままだとトップギヤに入らないケースも多々あるので、そういったクルマの場合はパドルやMTモードを使って自分でトップギヤに入れてしまう、パドルやMTモードでトップギヤに入るスピードまでスピードを合法的な範囲で上げてしまうといった工夫も必要だ。

●減速

減速はエンジン車であれば燃料カットが働いて燃料消費ゼロで減速しながらクルマを進められる、ハイブリッドカーや電気自動車であれば減速しながらバッテリーに電気が貯まる回生制動を使いながらのアクセル全閉を積極的に使いたい。

アクセル全閉を使ってフットブレーキを使う頻度が減れば、ブレーキパッドが減らないという意味でもエコだ。しかしそれも時と場合により、深夜早朝などに後続車のいない空いた道であれば自分の自由に行っていいとしても、後続車が迫っていたり、多い時だと流れを乱す原因になりひんしゅくを買う。

そのため後続車がいるなかでアクセル全閉を使って減速したいなら少しだけ加速して後続車との間隔を開けるなどして、後続車のイライラを防ぎながら行いたい。

なお回生制動はハイブリッドカーの燃費向上、電気自動車の航続距離延長のための重要なテクニックであり、フットブレーキを使いながら回生制動を行う際には出力計やインジゲーターがチャージ(減速)側に振り切れてしまわないように、なるべく長い距離でジンワリとしフットブレーキを踏むと多くの電気をバッテリーに貯められる。

 (出典:WEB CARTOP)

最後に、急停止は?

これは、省燃費運転の観点からはアウトです。

もちろん、状況によっては躊躇うべきではありませんが、停止することがわかったら、状況が許す限り早目にアクセルを離して空走した方が燃費が良くなります。

よく、ペダルをスイッチか何かだと思っているのか、走行中は必ずアクセルを踏んでいて、停止するときはブレーキを踏む方っていますよね。

これって、燃費が悪い運転の見本の様なものです。ペダルを何も踏まなくてもクルマは走るので、常にアクセルを踏む必要なんてないんですよ。

何も踏んでいない時間帯があったっていいんです。むしろその時は、いつでもブレーキを踏めるよう準備しておいた方がいいでしょう。

私が常に瞬間燃費計を表示している訳。

以前の記事でご紹介しましたが、私は常にインフォディスプレイ(スピードメーターとタコメーターの間の下部)に瞬間燃費計を表示させています。

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ドライビング・パフォーマンス・コントロールをCOMFORT以上にしていればタコメーターの下が瞬間燃費計になりますが、ECO PROにするとアクセル開度の表示になってしまうので。

こうして瞬間燃費計をモニターするのは、巡航しているかどうか、アクセルをちゃんと離して空走しているか、アクセルを踏みすぎていないかをモニターするためなんです。

これによって、私はディーラーさんに教えられたF30/31型320dの平均燃費13km/hを凌ぐ、14km/h以上の平均燃費を記録しています。

常識を疑え!

いかがでしたでしょうか?

いわゆる「エコドライブ」の目安として有名な、「5秒で20km/h」という常識が、いかに世のドライバーを惑わせていることか!

常識を疑ってかかり、もっと深くアクセルを踏み込み、巡航スピードに達する前から徐々にアクセルを戻して、最後には殆どアクセルから足を離すくらいにしてみましょう。

これで燃費が少しでも良くなれば儲けもの、くらいの気持ちで試してみてください!

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。