さて、世間的にはうららかな週末でお出かけ日和でしたが、クルマ業界ではジュネーブショーの話題で持ちきりですよね。個人的な趣味もあり、このジュネーブショーではアルピナに興奮しています。
まずは新型5シリーズ(G30)ベースのB5
以前当ブログでもお伝えした、新型5シリーズベースの「ALPINA B5 Bi-Turbo」が発表されています。
【ジュネーブモーターショー2017】アルピナ、最強の新型 5シリーズ 発表…608馬力
BMWをベースにしたコンプリートカーを手がけるアルピナは3月7日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2017において、新型『B5 Bi-Turbo』を初公開した。新型B5 Bi-Turboは、新型BMW『5シリーズ』がベース。セダンとワゴンの「ツーリング」の2種類のボディが用意される。直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、アルピナの手によって、ツインターボ化などのチューニングを実施。その結果、最大出力608hp、最大トルク81.6kgmを引き出す。新型B5 Bi-Turboでは、パフォーマンス志向の4WDが標準。強力なパワーは4輪に伝えられ、セダンの場合、0‐100km/h加速3.5秒、最高速330km/hの優れたパフォーマンスを実現した。 アルピナ社は1961年に創業。BMWのチューニングを行う小さな会社だったが、1964年にはその実力がBMW本社に認められ、BMW公認チューナーに。そして、1983年には、ドイツ政府から自動車メーカーとしての認証も受けた。アルピナの新車には、BMWのメーカー保証が適用される。
《森脇稔》
(出典:Response 2017/3/8付記事)
いやー、やはりアルピナ・ブルーをまとった新型5シリーズは一層かっこいいですね!相変わらず大径のアルピナ・クラシック・ホイールも似合っています。
そして注目のエンジンはやはり4.4LV8ベースでした。後ほどご紹介しますが、M550iベースとのことですが、最高出力608ps!最大トルクは81.6kgm!こういうクルマって、運転したらどんな感じなんでしょう?時に、M550iが同様に462ps/66.3kgmですから、アルピナ一流の技術で大幅に手を加えていることは想像に難くありません。
しかもこのパフォーマンス。0-100km/h加速3.5秒で最高「巡航」速度330km/hって・・・もはやスーパースポーツの領域ですね。M550iがそれぞれ4秒/250km/h(リミッター作動)ですので、これまた大幅に上回っています。
[kanren postid=”3561″]とんでもないモンスターセダンを出してきたものですね。スポーツカー乗りの方も隣に並ばれたら嫌なのではないでしょうか(笑)?
アルピナの新型5シリーズはそれだけじゃない!
さらに、今回は発表されていませんが、当然ながらD5も視野に入ってきているようです。
(前略)
405psのD5の登場も間近
また、このB5のデビューの後、D5、つまりディーゼル・モデルも登場する。このD5は、およそ405ps、83.0kg-mのパワー、トルクを持つ直列6気筒が搭載される。このディーゼル・エンジンは550dに搭載されるもので、550dでは400ps、77.4kg-mのパワー、トルクを発している。
B5とD5は共にアルピナらしいエクステリアが与えられ、マルチスポーク・ホイールがセットされる。
また、通常のBMWモデルよりもスポーティなサスペンション、ギアボックスが与えられることになる。
(出典:AUTOCAR 2017/3/7付記事より)
ディーゼル派の方にはグッドニュースです。F10ベースのD5は最高出力280psと、「アルピナにしてはちょっと・・・」感が強かったものの、新型5シリーズベースのD5ではそんなアルピナファンも満足できるモデルとなるようです。
ベースとなるのは550dですね。このエンジンは直列6気筒ながらタービンが確か4つ付いているクアッドターボとなっておりますが、アルピナではどうするでしょう?D3のように、元はトリプルターボでもあえてツインターボ、つまりアルピナ得意の「Bi-Turbo」にして来るかもしれませんね。その証拠と言ってはなんですけど、最高出力は550dの400psに対して405psと微増にとどまっていますから。まあ、トルクは大幅に強化されていますが。
B5といいD5といい、この怒涛のトルクは正に、「路面を剥ぎ取る勢い」の強烈さなんでしょうね。購入できるようなお値段の車ではないので、せめて試乗してみたいです。
3/4シリーズベースのB3もリニューアル!
そして個人的には不意をつかれたのが「B3S Bi-Turbo」「B4S Bi-Turbo」の発表です。
【ジュネーブモーターショー2017】アルピナ、最強の 3/4シリーズ初公開予定…440馬力
《森脇稔》
確かに、考えてみれば先代モデルのマイナーチェンジサイクルから見て、そろそろ「S」が出てきてもいい頃合いですね。ですがそんなことはすっかり忘れていたので、喜んでしまいました。
最高出力/トルク共に若干のアップにすぎませんが、よりリファインされていることでしょう。記事によるとタービンと冷却系のモディファイにとどまっているようですが、あの3シリーズのボディにこれだけのパワーのエンジンであれば、最高出力としてはもう十分であったような気がしますが、多少パワーアップでもしないと「S」をつけた意義が問われるんでしょうね。
ところで、どうでもいいですけど、アルピナの車名の付け方ってアップルと似てません?「iPhone○」の改良版が「iPhone○s」ですから。この名前の付け方はiPhoneでは5からですか?だとしたらアルピナの方が先行していたと言えるので、「アルピナがアップルに似ている」のではなくて、「アップルがアルピナに似ている」と言った方がいいですね。
永遠の憧れ!
当ブログの読者様には耳にタコができてしまうかもしれませんが、やっぱりアルピナは憧れます。あの、エレガントなのにとんでもない動力性能を秘めている感じがたまらないです。
そもそも私のクルマの好みが「羊の皮を被った狼」的なクルマが好き、というものですので、アルピナなんかは非常に私のツボにはまります。見る人が見ればわかる通のクルマ、みたいな所が堪りません。
私、この記事を見て一度だけF10ベースのB5に試乗したことがありますが、またそのような機会があるといいな・・・といつも奥底に秘めている願望がまた表面に出てきてしまっています(笑)。ジュネーブショーでは、他に新型5シリーズのツーリングも発表されていますが、こちらが霞んでしまったほどに強烈でした。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。