40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

ローンチコントロールを一度でいいから使ってみたい!

BMW

取扱説明書からのTipsシリーズの最後(の予定)を飾るのは、ローンチコントロールです。実はこれが本題でして、元々これを探すために取扱説明書を見て、あっちに脱線し、こっちに脱線し、としていた訳です(笑)。

ローンチコントロールって?

各社色々な名前がついていますが、機能としては同じです。つまり、

「停止からのゼロ発進で、最大の加速力を得るためのデバイス」

と言えば一般的でしょうか。

ただ、上の説明ですと、いわゆるゼロヨンなどを争う目的でしか使い道がなさそうな気がしますよね。となると、よほどのスポーツモデルでなければ機能としてなさそうです。

BMWを代表するスポーツモデルと言えば、Mシリーズ。もちろんローンチコントロールが装備されています。

次にM Performanceシリーズ。M140iとかですね。乗った事も見た事もありませんが、こちらも装備されているはずです。

そして、M Sport。こちらも、BMWがスポーツ性を大いにアピールするモデルですので、装備されています。例えどんなに非力なモデルであっても、です。

ここで、うん?と思った方、あなたはpontaマニアです(笑)。そう、私の愛車は上のいずれにも当てはまりません。だって、ただのデザインラインのSportですから。

ただ、デザインラインの装備の違いって、結構わかりにくいですよね。「Sportって、何がSport独特の装備なの?」と思われる方、多いと思います。

実は、Sportには、あまり実用的ではない、Sport性を高める装備が付いています。それはドライビング・パフォーマンス・コントロールのSport+モードであったり、インフォディスプレイのSport表示だったりするのですが、その一つがローンチコントロールなんです。

上の、ローンチコントロールが装備されている車種を見てもお分かりかとおもいますが、どうやらSport+モードあり=ローンチコントロール装備、という感じの様ですね。

どうやって使うの?

取扱説明書によると、手順は以下の通りです。

  1. (DSCオフ)ボタンを押します、またはドライビング パフォーマンス コントロール スイッチでSport+を選択します。メーターパネルにTRACTIONが表示され、DSC OFF表示灯が点灯します。
  2. セレクターレバーをポジションSにシフトします。
  3. 左足でブレーキを強く踏みます。
  4. アクセル ペダルを、フルロード ポイントの抵抗を超えて踏み込み、維持します。メーターパネル内にフラッグ シンボルが表示されます。
  5. 発進回転数が制御されます。3秒以内にブレーキを緩めます。

この説明、突っ込みどころがいくつかあります。

まず、シフトレバーを左に倒しても「TRACTION」とは表示されません。やはり、DSCスイッチをオフにしてDTCオンにする必要があります。

そして、フラッグシンボルは表示されません。

なんで知っているのか?とおっしゃる。はい。やって見たんです。

・・・ブレブレなのはご容赦ください。いや、言い訳してもいいですか?だって、フラッグシンボルが出るっていうから、真ん中を狙っていたんですよ。で、あれ?出ない?と思っていたら、右側に「ラウンチコントロールオン」と拙い日本語が表示されているじゃないですか?でも3秒以内に発進しないといけないじゃないですか?なので慌てて・・・。加速が強すぎてブレたわけではないんですよ。大体、この時はまだ発進していませんし。この後スマホを助手席に放り投げて、ブレーキをリリースしました。

しかも実はこの前に1回失敗しているんですよ。その時はブレーキの踏み込みが足りなかったのか、その場で後輪がホイールスピンしだして、タイヤスモークをあげただけでした。というか、320dにはホイールスピンさせる強大なトルクがあるんですね。改めて驚きました。

そう、もう一つ突っ込みたいのが正にここの武運でして、「ブレーキを強く踏むってどのくらい?」ということなんです。「強く」とは抽象的でわかりませんよね。

私が試した結果、「目一杯」です。思いっきりブレーキペダルを踏んづけて、ペダルストロークの最後まで踏み込まないとダメです。

ちなみに、ブレーキをリリースすると、派手なスキール音をさせて怒涛の加速を開始・・・とまではいきませんでした(笑)。確かにちょっとだけスキール音はしました。ゼロ発進ですので、最初の勢いは強かったのですが、その一瞬の後は、初めての私でも「あ、こんなものか(笑)」という余裕があるくらいでしかありません。一度でもアクセルを床まで踏んで全開加速をしたことがある方であれば、どなたでもそうでしょう。

要するに、ローンチコントロールは、ゼロ発進時のホイールスピンを最適化するためのデバイスだということですかね。加速力が強くなるわけではありません。わかってはいましたが、ちょっと寂しい気もします。ただ、ゼロ発進は、ゼロ発進だけは大したものです。

まあ、これはクルマ自体の加速力の問題であって、M3や、M140iでやれば相当迫力があるのでしょうけど。

正直、330eのゼロ発進加速の方がよほど「おおっ!」となります。やはりバッテリーの初期加速力は強いですからね。330e M Sportのオーナー様に、バッテリー満充電状態で一度ご挑戦いただきたいものです。

周りには十分気をつけて!

私はたまたまクルマの通りがまったくない、いえ、人すらいない広ーい場所でやりましたが、試す時は十分注意してくださいね。大した加速ではないと言っても、周囲のクルマの予想を超える全開加速であることには違いないですから。

そして、発進加速後、殆どすぐと言っていいくらい早目にアクセルを離してください。それこそ、制限速度を超えてとんでもないスピードに到達してしまいます。

あと、ローンチコントロールはエンジンとトランスミッションに負担をかける行為です。なので、オンボードコンピュータ?か何かに、何回やったか記録されるそうです。これが下取り時に何か不利になったりするかどうか、わかりませんが、少なくともプラスにはならないでしょう。

試す方は以上を踏まえて、自己責任でお試しください。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。