40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのEVは「iX3」?!X3ベースのEVの開発が進んでいるようです。

かねてからX3ベースのEVのウワサはありましたが、ようやく具体的な話が出て来たようです。でも、本当に「iX3」なんでしょうかねぇ?

SUVにもEVを!

SUVのEVというと、テスラのモデルXを思い浮かべる方は多いと思います。

テスラ モデルX

最近は東京都内で、なんとハイヤーとして走っているのを見かけました。EVがタクシーやハイヤーに採用されるようになってまだ日が浅いですが、モデルXに関しては発売間もない頃に見かけて以来、注意して見ていると何度か走っているのを見かけます。

そう、「注意して見ていると」なんです。台数が少ないというのもありますが、単体で見ると中々個性的なデザインなのに、意外とたくさんのクルマの中には埋没してしまうんですよね。なぜでしょう?矛盾するようですが、「個性的ながら特徴がない」ということなのではないかと個人的には思っているのですが・・・。

そして、もっと目立たなそうなEVのお話です。

2018.2.11

ついにBMWから電動SUV登場へ…「iX3」2020年市販に向け開発テスト

BMWのコンパクト・クロスオーバーSUV『X3』第3世代への投入が確実視されている、電気自動車(EV)SUV『iX3』市販型プロトタイプをフルヌードの状態で激写した。BMWのSUVとしては、『X5』にプラグインハイブリッドの設定はあるが、EVの投入は初となる。

BMWの最高経営責任者ハラルド・クルーガー氏は、2020年にX3をベースとしたEVの発売を予告しており、実行へ向け開発は順調に進んでいるようだ。また市場のライバルは電動化ステージが「フェーズ1」であるのに対し、BMWはその先を行く「フェーズ2」のパワートレイン技術を採用しているとも伝えられている。

捉えたプロトタイプにエキゾーストパイプは見当たらず、すっきりとしたリアバンパーが確認出来る。また写真には「Electric Test Vehicle」のステッカーや、左側面のフロントフェンダーに充電口が見られる。大型バッテリーパックはフロア下部へ取付けられるので、居住空間への影響はなさそうだ。スペックの詳細は明らかにされていないが、満充電での航続距離は400km程度となるだろう。

ハイテク面では、ジェスチャーコントロール付きの10.25インチタッチスクリーンディスプレイ、BMW Connectedアプリ、リモート3Dビューなどの機能を持つ。またドライブアシストでは、最新世代のアクティブ・プロテクションやアクティブ・クルーズ・コントロールを装備する。

ワールドプレミアは2019年後半で、2020年の発売が予想される。

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(レスポンス 子俣有司@Spyder7)

これは・・・これが走っていてもEVだとはパッとわからないでしょうね(笑)。見分けるのはテールパイプがあるかどうか、ということになりそうですが、よほど興味のある人でない限りそんな箇所は見ません。とはいえ、当ブログの読者様は見ると思いますが(笑)。

EV化では一歩先ゆくBMW

記事中にあるのですが、「フェーズ1」とか「フェーズ2」って、なんのことなんでしょう?実は私もしばらく調査して見たのですが、ついにはわからずじまいでした。

ただ、満充電での航続距離が400kmと予想されていること自体はそれほど驚くほどの航続距離ではなさそうですので、もしかしたら非接触充電のことかな?とも思ったのですが・・・憶測でいうのはやめておきましょう。

いずれにせよ、BMWがiブランドで培っていたEVの競争優位を発揮する時が来たと言えるでしょう。フルカーボンボディにフルEVという、時代を50年くらい先取りしたかのようなi3、そしてスポーツカーの明るい未来を示してくれたi8。正直申し上げて、日本ではあまり売れてはいないようですが、これがあったからこその「フツーの」クルマでのEVが実現できていると考えるのは自然なことと思います。PHEVに関してはトヨタとの提携の賜物という見方もできるでしょうが、トヨタでまだフルEVが出ていない以上、ここから先の乗用車のフルEV化という点に関してはBMWがPHENの技術を独自に発展させていったものだと思います。

これって、よくよく考えると本当にすごいことです。将来のクルマは電動というのは、漠然としたSFの世界のことだと思っていましたが、この流れを見ると本当なんですね。もうなんども当ブログで驚いていますが、X3のEVのウワサを聞いた時には遠い将来の話と思っていたのに、2020年に発売するとは・・・。2020年って、東京オリンピックの年ですが、だいぶ先かと思いきやもう2年後なんですよね。2年後にはBMWのEVがX3の皮を被って走っているんですよ。

もちろん、その時には東京でもEVが溢れるでしょう。いや、当然ですよね。だって、まずは競技場となる湾岸エリアまでのバスは虎ノ門から電動の、なんていうんでしょう、軌道を走るバスが計画されていますし、そのほかにも2020年をターゲットとして開発中のEVはわんさとあると思います。特に日本車勢ですよね。新しいリーフもかっこよくていいですが、これがタクシーとして走り出す日もそう遠くないでしょう。

余談ですが、タクシーといえば、あの、トヨタ渾身の力作、ロンドンタクシーを手本に作ったと言われるあの新型タクシー、あれはいただけませんね。

こんなクルマの写真、あまり載せたくないのですが・・・話を円滑にするためだけに持って来ました。これ、実物はもっとブサイクです。日本人として、こんなタクシーでオリンピックを迎えて欲しくありません。こんなクルマなら、むしろ今増えているプリウスαの方がよほどいいです。PHEVというアピールもできますし、荷物も多く詰めますし。

余談はこれくらいにしましょう。X3のEVですよね。

ご存知の通り、X3はBMWご自慢のCLARプラットフォームがベースです。

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このCLARですが、PHEVどころかEVをも前提にしていると言われており、今回のX3のEV化にあたっては特段苦労もなかったのではないかと思います。だとすると、なぜあと2年も待たなければいけないのでしょう?

この答えが正体不明の「フェーズ2」なのかもしれません。非接触充電か、あるいはリチウムイオンなどではなく、以前ご紹介した新型の電池なのか・・・そこは推測の域を出ませんが、何れにしても最新技術を駆使して、EVの、内燃機関車に対するネガというものを徹底的に潰してくるつもりなのかもしれません。

X3は上の記事でもご紹介したように非常に出来の良いクルマでした。ですが・・・もしかしてもしかすると、この「iX3」まで待ったほうがいいかも知れません。もっとも、あえて内燃機関を選ぶ方もいらっしゃるでしょうし、そういう方はさっさと乗り換えてしまって大丈夫だと思いますが。

ところで本当に名前は「iX3」?

記事中でもさらりといってのけていますが、本当に名前はiX3なのでしょうか?

まあ、これはBMW社内やメディアでの通称でしょうね。というかそう思いたいです。やはり「i」というのは、電動化のみならず、フルカーボンボディの他にも、燃料電池車などの未来の技術を垣間見せてくれるものであって欲しい気がします。ここはやはり、BMWとしてはその競争優位を保つために、あえてあたかも当たり前のように「X3 30e xDrive 105Wh」なんていう風につけたらどうでしょう?モーター出力で排気量相当の数値を決めて、充電容量を最後につけるという感じで。このほうがなんだか「EVなんて、当たり前ですよ」アピールができるように思えるのですが(笑)。

まあ、正直申し上げて名前はどうでもいいです。それよりも早く見せて載せて触らせていただきたい!というのが本音ですね。2020年、東京オリンピック以外にも楽しいことが目白押しになりそうです。

では、今回はこの辺で失礼します、ありがとうございました。