BMWファンの方には何をいまさら感があるかもしれませんが、今年はBMW創立100周年なんですね。そこで気になるのが、どのくらいキャンペーンで値引きしてくれたりすることも重要ですが、どのような特別仕様車が記念車として出るのかということ。第1弾が既に発売されているのですが・・・
100周年記念車第1弾はi3ベース
4/7に発売となったi3「セレブレーション・エディション・カーボナイト」。2トーンのボディカラーが基本だったi3をあえて黒一色として、数々の特別装備が追加されています。
詳細はリンク先の記事に譲るとして・・・正直、ちょっとインパクトが弱いなと思ったのは私だけでしょうか?
i3が現在のBMWのスローガン「Efficient Dynamics」のイメージリーダーであることはよく理解できます。しかも、BMWがサステナビリティを旗印に、再生可能エネルギーを利用した社会の実現に貢献していることも、もちろん素晴らしい取り組みだと評価しております。
ですが・・・BMW100周年、という節目の年を迎えるにあたってのアピールには乏しいと思うんです。
電気自動車はまだまだ「先のクルマ」過ぎる
今回発表されたi3はレンジエクステンダー付きですので、通常のピュアEVたるi3と比べると航続距離は長く、実用性の観点からはよかったかもしれません。
ですが、i3というのは、i8も含めて、これからのBMWを示唆する実験的な車だと理解しています。
ちょっと私の感覚がわかりにくいと思うので、古い話で恐縮ですが一つ似たような例をお話いたします。
かつて、ポルシェから「959」というクルマガ発売されていたのはご存知でしょうか?当時のポルシェからは考えられなかった4輪駆動を基本とし、ターボで過給されたエンジンを積んでいた車です。
今からすると、なんだ、911ターボそのものじゃん、とお思いでしょう?ですが当時のポルシェで4輪駆動ってまだなかったんですよ。その直後に発売された、いわゆるタイプ964に至って「カレラ4」というモデルが発表されるのですが、959発表当時はそのすべてがポルシェの常識を打ち破るものだったわけです。
そして約10年後に発表されたポルシェ911ターボ、タイプ991に至ってようやく959と同じようなスペックとなったわけです。
翻ってi3とi8を考えてみるに、当時よりは技術の還元が早い気がします。例えばi8で採用されていたカーボンを使用したボディフレーム構造はすでに新型7シリーズで一部採用されていますし、PHV技術に至っては3シリーズをはじめ2シリーズアクティブツアラー、X5にまで採用されています。
ですが、i3に近いクルマってまだありませんよね。959ほど時間がかかるかどうかわかりませんが、私がi3ってまだまだ時代的には先のクルマだと思うというのは、こういうわけです。
まだ第1弾ですから。
とはいえ、まだ4月です。これから100周年記念のイベントや記念車の発表は目白押しかと思います。
ですがユーザーがもっとも期待することって、やっぱり100周年記念で100万円お得!的なキャンペーンですよね(笑)。既に5シリーズで100万円分のオプションを無料のキャンペーンをやっていますが、車両本体が値引きにならなければ購買意欲は沸きません。
各ディーラーでのキャンペーンも始まっているようですが、どうでしょう?ここはひとつBMWジャパンの企画として、抽選で当たった人に100万円割引クーポンをあげるというのは。1等をこれにして、2等、3等でi3やi8のモニターが当たるというキャンペーンをすればいいのではないかと。
i8、実は私、ディーラーのご厚意で2度ほど試乗させていただいたことがあるのですが、乗り込むのは大変ながらそれ以外は実用的なクルマですので、モニターで乗るのであれば大歓迎です。もちろん、購入は到底できませんが。
以上、100周年記念車第1弾に関する雑感でした。
今回はこの辺で失礼します。