これから急速にEV化が進みそうなBMW。現在のBMW乗りとしては、「じゃあ今のEVってどうなの?」というのは気になるところだと思います。ディーラーによっては代車で用意してくれるところもありますが、これからBMWを購入しようと考えている方には、じっくり試す機会が中々ないのも事実。そんな方に朗報です。
年内はスペシャルプライス。
営業の方も隣に乗せないでよくて、自分なりにじっくりとi3を試す機会が提供されます。カーシェアリングの形なので料金はかかりますが、年内はかなりお得な値段で提供されるようです。
BMW、日本初の電気自動車カーシェアリング・サービスを開始。年内は3,900円から
2015年11月20日(金)14:53 pmBMWは、日本初となる電気自動車「BMW i3」によるカーシェアリング・サービスを11月20日(金)より開始した。
電気自動車BMW i3によるカーシェアリング・サービスは、「持続可能なモビリティの実現」に向けた革新的ソリューション提案の一つとなるもので、都市開発が進む虎ノ門エリアに本年9月にオープンした「BMW iメガシティ・ステュディオ」においてスタートされた。
合理的かつ経済的な個人の移動手段の一つとして、都会での運転を想定して開発されたゼロ・エミッションの電気自動車BMW i3によるカーシェアリング・サービスを展開することで、大都市における移動の利便性を上げつつ、CO2 排出量の削減への貢献を目指すもの。
ユーザーの多様なニーズに応えるため、発電用の小型エンジンを搭載したBMW i3レンジ・エクステンダー装備車をカーシェアリング・サービス用に用意。これにより、街中での短距離走行のみならず、郊外へのドライブも安心して楽しむことが可能となる。
料金は3時間までが6,000円、6時間までが11,000円、24時間までが16,000円となるが、本年末までは特別料金を設定し、3時間までが3,900円、6時間までが7,500円、24時間までが11,000円での利用が可能となる。
以下のいずれかの方法によって、事前申し込みを行うことが可能となっている。
■店頭:「BMW iメガシティ・ステュディオ」(東京都港区西新橋2-16-6)
※営業時間は10:00~20:00 ※定休日:月曜日(祝祭日を除く)、年末年始
■電話:BMWグループ・モビリティサービス総合受付センター:0120-846-680
※平日は9時から20時まで
※土日祝祭日は10時から20時まで。ただし、年末年始を除く。
■ウェブサイト:bmw-i.jp/Carsharing(出典:TN topnews)
要するに虎ノ門のi専門店を拠点にカーシェアリングでi3を借りることができる!ということですね。
この記事では「日本初」と謳っていますが、過去にもあったような・・・
この記事の中では「9月末まで料金がお得!」となっていましたが、今やリンク先もいつの間にやら12/25まで料金がお得というないように変わっています(驚)。
まあ、今回が「日本初」の電気自動車サービスではないですが、そうは言っても嬉しいことですね。
最近のBMWはi3推し
私が代車で借りた時といい、このi3のカーシェアリングといい、はたまたi3の航続可能距離延長といい、最近のBMWのi3への力の入れ方は並々ならぬものがあると感じています。
それも当然のことと言えます。EURO7という厳しい排ガス規制が控えていて、二酸化炭素排出量を削減しなければ莫大な罰金を課されるんですからね。
そうなると、EVやPHVに注力するのは当然ですね。
そうは言ってもi3は高い!
先に述べました通り、私はi3を代車としてお借りして自由に乗る幸運に恵まれました。航続可能距離延長前のモデルでしたが特に不安はなく、シティコミューターとしての性能の高さに感心したものです。
デザインもカワイイですし、この走行性能と実用性。背が高くても、床下に重量物のバッテリーが敷き詰められており、上屋はもちろんカーボンですので重心が異常に低いことから、キビキビと運転できますし。そこに実用性も備えているとしたら・・・欲しいですよね。
ですが・・・如何せん高いです。お値段4,990,000円から。補助金がつくとはいえ、中々手が出る金額ではありません。
EVはファーストカーになれる?
個人的には、まだまだEVをファーストカーにするのは抵抗があります。i3は飛躍的に航続可能距離を伸ばして、今やJC08モードで390kmも走れますので一見十分な気がします。
ですが、やはりインフラが整っていないのが不安ですよね。
内燃機関を積んだ自動車であれば、道路を走っている限りどこかにGSがあるという安心感がありますが、EVではそうはいきません。
今まで、長距離ドライブで給油スポットを計画ルートに組み込んだことって、ありますか?私はありません。ですが、EVではそうは行きません。しかも、場合によっては充電スポットがあまりにも長距離に渡ってない場合には迂回しなければいけないかもしれませんし、もっと言えば、ようやくたどり着いた充電スポットが空いているとも限りません。現に、私がi3を充電したコンビニの駐車場では1台分しかありませんでしたし。
そういうことを考えると、通勤やお買い物用途でなければ未だ使いづらいですよね。これはBMWが悪いのではなく、今までインフラ整備を怠ってきたことが悪いのですが。
となると、どうしてもセカンドカーとして保有することになりますよね。となると、セカンドカーにそこまでの金額を払える人って・・・そうそういないのではないでしょうか?私だったら、その値段を出せるのであれば、もうちょっと頑張ってM240iですとか220iカブリオレとかに行ってしまうと思います。
現に、地方に行くと意外とあるのが、ある種の燃料を売っていないGSです。私も320iで高知に行った際に、台風による土砂崩れで通行止めになっていた関係で迂回させられましたが、その際にひどい渋滞の中で燃料残量がピンチになりました。ようやくあったGSで給油しようとして入ったところ、GSのおじさんが慌てて出てきて手を振っています。何かと思って窓を開けたところ、
「うちはハイオクないんだよ!」
と言っていました。まあ、ハイオク仕様車が中々ないようなところなのかな?と思いましたが、それにしてもカルチャーショックを受けました。全てのGSでレギュラー・ハイオク・軽油と、ついでに灯油もあると思っていましたので。
あと、都内でも時々あるのが、軽油が売っていないGSです。しかも結構あります。これは、幹線道路沿いでも敷地が狭いGSが多いですね。要するに、大型トラックなどが入れないようなところです。
私の自宅近くにもひとつありまして、そこは洗車が非常に丁寧で320iの時にひどく汚れてきたらお邪魔していたのですが、320dツーリングになってから行くと、残念そうに「ウチ、軽油やってないんですよ」と言われて驚きました。正直、高知の時はかなり山の中でしたのでそういうこともあるのかな、と思っていたのですが、都内でもあるとは。
充電スポットなんて、こうした例とは比べ物にならないですよね。
長く借りれるのはいいけれど、充電状態に気をつけましょう。
6時間コースで借りれば、結構1日乗り回せるでしょう。ですが、1度は充電が必要になる可能性が大です。大体、内燃機関と違って、返却前に給油して満タン返し!ということが気軽にできるクルマではありません。込み入っている場合には、返却されたばかりのクルマを、満充電状態ではない状態で貸し出されることもあるでしょう。
もちろん、i3に搭載されているBMW純正カーナビは一味違いまして、充電スポットを検索できるようになっていますし、地図上に表示もできます。ですので、これと残りの航続可能距離を見ながら、充電スポットを探していく、という体験もできるかもしれません。
ですが逆に、目的地の駐車場に充電スポットがあればしめたものです。お買い物や散策、食事などをしている間に充電して、帰りに乗る時は満充電状態にできる可能性もありますよね。
3時間3,900円だとしたら・・・私もまたi3に乗って見たいので借りてみるのもいいですね。私、ここまで「EVって大変ですよー」アピールをしておきながら、i3大好きですから(笑)。セカンドカーでは買いづらいので、ファーストカーをALPINAなどにできればいいんですけどね。まあ、夢物語です(笑)。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。