40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

オランダ自動車事情 ~ EV天国

最近までオランダに長期出張していた部下と昼食の時にオランダのクルマ事情の話になりました。それは、陸続きのヨーロッパと言えども隣国ドイツとは全く違い、また私自身が2年ほど前に行ったときから比べると大きな変化があったようです。

ご参考までに私がヨーロッパに出張した時の話は以下をご覧ください。

海外でのディーゼルユーザーの声

オランダは2025年までに電気自動車以外の販売を禁じる法律が成立。

彼がいうには、この見出し通りオランダでは2025年以降電気自動車以外は販売できなくなるそうです。EVですよ。詳細はよくわからないのですが、レンジエクステンダー付きもダメなんでしょうかね?いずれにしろ、かなり厳しいですね。

そもそも私が訪れたときも、現地の駐在員の方はホンダのインサイトに乗ってらっしゃったのですが、当然ながら購入に際しては補助金が設定されて、環境負荷が低いクルマへの乗り換えは日本よりも奨励されているようです。

さらに、街中には急速充電のスタンドが至る所にあって、どこでも充電可能だとのこと。

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こんな感じで駐車中に充電しているらしいです。

これで、BMW100周年記念車の第1弾がi3だったのも合点がいきました。

BMW100周年記念車第一弾はi3!あ、そうなんだ…

空港で待っているタクシーの車種は・・・

オランダ・アムステルダムといえば有名なハブ空港のスキポール空港があります。

彼の話によると、そこで客待ちで並んでいるタクシーのうち、なんと、半分までは行かないまでも3-4割がテスラのモデルSだったそうです。確かに、急速充電スタンドが至る所にあれば、ピュアEVといえど何の不安もなく営業車として使えるわけですね。しかも、充電中は運転手さんは休息可能♪一石二鳥ですね。

正直、BMWがi3の航続距離を伸ばしたモデルを発売したと聞いた時、なぜそんな需要のなさそうなものを必死にリリースするのだろうと不思議に思っていました。ですがそれは日本だけの話で、こうした国ではかなり需要が高いんでしょうね。

この話を聞いていてハッと思い出しました。i3発表の時、国際試乗会の会場はそういえばアムステルダムでしたね。ちゃんと需要の高い国でやっているわけです。

どうやらEURO7だけではないらしいです。

私は過去の記事の中で、ヨーロッパにおいて導入される非常に厳しい回帰ガス規制に関して話題にしたことがあります。

BMWの車両価格の不思議。ディーゼルもPHVも量販モデルに比べて高くない理由とは?

オランダでのこのEVの導入策はオランダ独自のもののようで、いまやオランダはEVのトレンドセンターとなっているようですね。ところがこれ、オランダならではの事情があるようです。

オランダは英語名のNetherland、オランダ語でNederlandですが(サッカーファンの方はご存知ですね)、これは「低い土地」と言う意味です。

オランダの観光案内でよく見られる通り、アムステルダムは運河を張り巡らせた平地ですが、大部分は干拓地です。海抜が海より低いところが多く、洪水の際に素早く排水するために運河が張り巡らされているという話もあります。

したがって地球温暖化による海面上昇に敏感なんですね。オランダにとってはこれは太平洋の島々と同じく死活問題どころか、国土を失う事態に直結するわけです。

オランダだけでやっても微々たるものにしかならないかもしれませんが、自国の国土を守るために、自国でできることはなんでもやろうというオランダ国民の心意気の現れではないでしょうか?

そもそも、オランダは国土が平らであることから自転車の利用が古くから促進されるなど、昔から環境先進国です。もしかしたらドイツよりも上かもしれません。

日本は遅れていると思うのは早計ですよ。

上記の通り、これはオランダ特有の事情で導入される施策であり、むしろ珍しい部類に入ります。急速充電スタンドが少ないのも、日本は日本でHV/PHVが多く、EVがまだ普及していないからという事情があります。

ただ、EURO7も鑑みてヨーロッパの巨大メーカーがHV/PHV/EVの開発を本気でペースアップすると、HV車に一日の長がある日本のメーカーはあっという間に追い抜かれてしまうかも知れませんね。

ここは日本メーカーにも奮起を促したいところです。今のところオランダだけで住んでいるEV以外販売禁止の施策も、その動向をみた各国が追随しないとも限りませんから。

現に、パリはディーゼル車の普及と慢性的な渋滞で大気汚染がひどく、ディーゼル車の市内への流入を規制する議論もなされているらしいですから。それはそうでしょうね。最近まで規制の緩いEURO5だったんですから。ケチな経済観念の発達したフランス人はやはりディーゼルに乗りたがるでしょうし。

まとめ

それにしても、自分が自動車の激動の歴史の中に生まれてきたことに今更ながらワクワクしています。

技術の進歩はあっても、自動車の誕生以来、化石燃料を使用した内燃機関を動力源とすることが基本だったのが、今根本から覆ろうとする時代の動きの真っただ中にいるんですよね。

これってすごいことです。

そのうち、日本でも新築住宅の売りの一つとしてPHV/EVの急速充電設備が設置されている、と言う事態が起きるかもしれません。その場合は太陽電池とセットにしたいものですね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。