純正カーナビの2016年版のアップデートが提供されていますが、相変わらずいいお値段していますよね。今度の1年点検で入庫する際にするかどうか迷っている・・・わけありません。私はずっと昔にiDriveのカーナビは見限って、別の手段をとっています。
BMW NAVIGATION UPDATE 2016
ちょっと古い話ではありますが、2016年度版のカーナビの地図更新が来ています。地図だけでなく、ルート検索アルゴリズムや 表示も変わっていればいいのですが、そういううわさも聞かないですね。
値段にいつも驚きます。
で、そのお値段ですが1年分の更新のみのプランで税込24,800円!2年間のアップデートの権利がついているプランだとグッとお得で税込32,184円になりますが、まったくお得感ありません。
ですので、海賊版を使用してアップデートする方も出てきてしまう様ですが、そもそもそれは絶対にやってはいけませんし。
ここだけはBMW好きな私でも厳しく言わせていただけますが、今どきのカーナビで購入から3年間の更新が無料となっていることが多いのに、時代錯誤としか言いようがありません。
大体、現在の、いや既に現在ではなくちょっと前のカーナビが競っていたのはデータの鮮度です。それなのに1年1回の更新で、しかもこんな値段設定なんて、どう贔屓目に見たってほめる所はありません。
スマホカーナビ登場
スマホカーナビが雨後のタケノコのように一斉にリリースされたのは、私の記憶による限り2010年ごろだったと思います。そのころE90の323iに乗っていましたが、iDriveのカーナビが役に立たないのをよくわかっていたので、iDriveの他の機能を捨ててもいいと思ってオプション装着すらしませんでした。
とりあえずその前の320iから使用していたDVDナビを移植して使用していましたが、なんといっても古いので、道案内通りに行くとそこは階段だったりしてかなり精度に不満がありました。そこで当時鳴り物入りでリリースされたNTTドコモの「ドコモドライブネット」を使用し始めたのです。
これは当時としては画期的でした。専用のセンサーが必要でしたが、トンネルに入っても自車マークは動き続けますし、自車位置精度も正確。ですが、地図更新は半年に1回しかなく、時代に合わせた進化というものがまったくなかったので乗り換えることにしたのです。
このあたりの経緯は少しですが過去記事でもお話しした通りです。
余談ですが、この頃はもうカーナビ専用機はいらなくなるのではないかなどと騒がれておりました。
ですが私はそうは思いません。
現在話題になっている自動運転においては、クルマ側でのカーナビの設定が必須であると思います。目的地とルートが決まっているから自動で運転してくれるんですよね。そうでなければ気ままにドライブの時に自動運転なんかしてくれません。旅客機のオートパイロットと同じですよ。って私はパイロットではないのでよく知りませんが、あれも経由地と目的地を設定して自動で飛んでいるんですよね?
で、なんでカーナビタイムなの?
ドコモドライブネットで気になりだした、情報の鮮度。特に東京ではそのころ首都高速中央環状線が建設中で、私にとってはどこにいくにも非常に恩恵のあるルートとなりそうでした。ですが、カーナビにその道路が入っていないと、もちろんそのルートを案内してはくれません。
そこで私が目を付けたのが、地図の即時更新があるスマホカーナビ。この辺での他のアプリの話は上記過去記事に譲りますが、特に私が試用してみて驚いたのが地図の見やすさだったのもお話ししました。
私が気に入っている点
まず、なぜスマホアプリにこだわるのか?
上でも話した通り、E90の323iには、同じくE90の320iから移植した固定式カーナビを付けていましたが、こうすると、そのカーナビが気に入らなくなったときや不要になったときに気軽にはずせないんです。
そこで固定機には凝りましたし、大体あんな大きなモニターが真ん中にそびえたっているF30系3シリーズで、他にやりようがないですよね。
では、使用者目線でご紹介しましょう。
メーカーがアピールするカーナビタイムの性能はこちらをご覧ください。あ、ダウンロードはwifi環境下でやってくださいね。地図データが大きいので。
でも、正直まだスマホカーナビのネガな点を気にしてますよね?
では、私がここが特にすごい!と思った点をご説明しましょう。
地図更新
即時です。何がって、即時更新です。開通と同時に地図が更新されます。
すごいですよね。
例えば、私が現在の愛車を購入した時のiDriveの地図は2015年度版が入っていました。ですが、当然と言えば当然なんですが、その前に開通した中央環状線大橋JCT~大井JCTまでが入っていなかったんです。カーナビタイムはもちろん表示済み。すると、ルートに相当な違いが出ます。所要時間も全然違ってきますし。
最近で首都圏ですと上尾道路という、国道17号新大宮バイパスから圏央道桶川北本ICまで通じる道路が4/29に開通するのですが、これも当然即時に反映されるでしょう。
また、これからオリンピックを迎え、マッカーサー道路をはじめとして東京には道路がどんどん建設されていきます。
これがすぐに反映されないiDriveカーナビはかなりイタイですね。
VICS/プローブ情報を利用した渋滞回避
これはドコモドライブネットにも表示されていたので、実は私にとっては死守すべきポイントでした。だって、渋滞回避ルートの検索の質が下がったら意味がないですからね。
ところで、カーナビアプリの中には渋滞回避ルートをアピールするあまり、しょっちゅう新ルートを提案してあちこち回り道させた挙句、結局えらく時間がかかるということもあります。
よくハマってしまうのが青梅街道のJR荻窪駅付近です。
この辺は路上停車している車が多くのですが、一定間隔で入れ替わることからVICS上は赤線で渋滞表示されていることが多いですが。しかし、実際に行ってみるとなんてことはなく通り抜けられることが多いです。
ですが、私が試したカーナビの中には、必ずここを迂回させて流れの良くない道路を案内し、その間に表示されている到着時間がどんどん遅くなっていくという、使用する人の立場をまったく考えていない、機能をアピールするだけのものが実際にありました。
カーナビタイムは、あまり渋滞回避のためにルート変更をすることはありません。時々、そうはいっても何かほかの道はないの?!といいたくなるくらいです。大体週末のおでかけ中、3回に1回くらいの頻度ですかね、回避ルートが発動するのは。ですのでいたずらに細街路を走らされたりなんだかよくわからないルートを案内されることはありません。
これはとりもなおさず、最初の時点で検索しているルートがそもそも渋滞を考慮しているので、途中で修正する必要があまりないんでしょうね。
結果としてはたぶん一番早く着くルートを選択しているんだと思われます。変に機能をアピールせず、ユーザーの立場を考えて実をとる選択した開発陣に拍手を送りたいと思います。
ルートの正確さ
これはカーナビなら当然にもかかわらず、意外とできてないものが多いですよね?案内通りに行ったら、目的地は中央分離帯のある道路の反対側だったとか。
カーナビタイムではまずそれはありません。
それどころか、つい最近近所の回転寿司に行ったときに、いつもは場所がわかっているのでわざわざカーナビで案内なんてさせないのですが、たまたま設定したら、私も知らない駐車場の裏口の方に巧みに案内されて家族全員でびっくりしました。
また、推奨ルートは比較的常識的なルートを出します。常識的というのは、iDrive純正に比べてということですが、例えば東京駅から六本木ヒルズに行くのに、BMWですとなにがなんでも首都高速を使用するルートを選びますが、カーナビタイムは純粋に旅行時間を比較してルートを選択し、しかも多少早いくらいでは高速は使いません。
お財布にやさしいですね。
到着予想時刻が正確
これはいったいどうやっているんでしょうね?といいたくなるほど、目的地への到着予想時刻が驚異的に正確です。
空いていて平均速度が高く行けても、途中で渋滞にはまっても、出発時に表示した到着時刻から10分以上ずれたことがありません。
過去に私が城崎温泉に旅行に行ったとき、ドコモドライブネットが示した到着時刻が16:00くらいでしたので、宿に入ってゆっくりするにはちょうどいいと思ってそのまま走っていたら、なんと13:30前に到着してしまったことがあります。
これは論外の域に入りますが、カーナビタイムでは高知旅行の時も山口旅行の時も正確で、観光地巡りに大いに威力を発揮しました。
というわけで、案内には全幅の信頼を置いていいです。しかも案内タイミングもちょうどいいですよ。ですが、BMW純正のBluetoothで音声を出すと遅延が発生しますので気を付けてくださいね。
走っている最中に画面を見ず、音声のみで目的地設定できる。
これはiDriveに比べるとかなりのアドバンテージです。
本当に簡単で、「カーナビタイム」というと音声認識機能が作動するので、例えば「伊勢丹新宿店に行きたい」と言えば、「伊勢丹新宿店が見つかりました。ここからおよそ○○分です。目的地にしますか?」「はい」でもうルート案内が始まります。画面タッチなし、見ることすらなし。
あまりに便利で、停車中でもこれで目的地設定しています。
常に進化している
私が試用し始めてからも頻繁にアップデートを行って機能を追加しており、常にカーナビ専用固定機に劣らない機能をどんどん装備していっています。
最近気づいたんですが、2-3年前にカロッツェリアが始めて話題になったAR案内も搭載されているんですよ。スマホのカメラが映し出した実際の風景に矢印が重なって出るんです。
私の搭載方法だと使用できませんが、ダッシュボードにiDriveの画面がないタイプであれば、ダッシュボードにスマホをセットすることで使用できます。
その他に細かい良い点もあれば欠点もあります。
そのほかにも過去記事で書いたような細かい良い点はありますが、私は上記で述べた点が一番気に入っています。
ただ、一番の欠点としては、カーナビタイムはトンネル内でも止まらず動き続けることを比較的アピールしていますが、やっぱりトンネルに入ると正確な位置は表示しません。トンネルに入ったときのスピードで走り続けるようになっていますが、関越トンネルなどならいざ知らず(というか関越トンネルでは正確でした。これも驚き。)、首都高速中でも中央環状線山手トンネルや大橋JCTになるともうだめです。まあ、大橋JCTは専用機ですらダメみたいですけど。
まずは試用ダウンロードから始めよう!
いきなり購入するのはオススメしません。私は最初から買っちゃいましたが、今となってはかなり後悔しています。
だって、この記事のリンクから登録すれば試用期間が二ヶ月あって、しかも1割引なんですもん。
ですのでまずは2ヶ月の試用期間の間に、ご自分のスマホやタブレットとの相性を見る意味でも、走っている間に地図を表示させてみることをオススメします。そこで気に入ったら購入すればいいんです。
ところがカーナビタイム、試用においては大きな欠点があります。なんと、ルート案内は使えないんです。お値段も540円/月って結構高いですし(ドコモドライブネットは300円/月でした。)。私は、でもまあ、いやだったらやめればいいや!と思ってとりあえず1か月だけ使用するつもりで購入して使用をはじめ、結果として非常に気に入り、現在に至ります。
※2016/6/5追記:どうやら試用期間中でもルート案内はできるようですね。これは大盤振る舞いですね。試用で思いっきりルート案内を使って、純正カーナビと比べてみてください!
「スマホだと画面が小さくてみにくいから却下!」なあなた。
本当ですか?今どきのAndroidスマホは5インチ超の画面を持っていますし、iPhoneもずいぶん大きくなってますよね?
実は私、当初は10インチのXperiaタブレットで試用してみましたが、さすがにでか過ぎました。画面が大きいと、情報量が多すぎて却って見にくいんですよ。次に昔々に使用していて今はほこりをかぶっている7インチタブレットにしたのですが・・・これでも大きすぎです。
結局は今となっては小さい部類に入る、画面サイズ4.6インチのXperia Z3 Compactでなんら不自由しておりません。
これでもまだ信じられない方は、ご自分がお持ちのスマホとiDriveの画面を並べて大きさを比較してみてください。実際にはそんなに差が大きくないことに気づかれるはずです。
まとめ
とにかくこのカーナビタイム、超優秀です。すべての機能がうまくかみ合って、カーナビ専用機にも勝るとも劣らぬ性能を発揮しています。
個人的にはカーナビ専用機がいらないのではなくて、BMWに限って言えば純正カーナビの遥か上を行くものであり、国産のカーナビ専用機と同等と言っていいと思います。
食わず嫌いの方も、ぜひ一度お試しください。一度使いだすと病みつきになることうけあいです。
スマホをスマートに固定し、案内音声を遅延なく出す方法は、こちらの過去記事をご覧ください。
この過去記事の中の商品についてですが、固定器具は必要ですのでTetraxは最初から購入するのもありだと思いますが、試用期間中はクルマのBluetoothでもいいと思いますよ。もしカーナビタイムを購入して使い続けるのであれば、このELECOMのBluetoothレシーバーの使用をオススメします。その際に、クルマのBluetoothオーディオを使用しない設定にしないとペアリングできませんのでお忘れなく。
ちなみにこの状態でカーナビタイムも使えて音楽も聞けて(Bluetoothレシーバー経由)クルマの機能を使用したハンズフリー通話も可能(クルマのBluetoothとペアリング)です。
カーナビタイムを使用してみたい方は、記事が大分長くなってしまったのでもう一度貼っておきます。こちらからどうぞ。
※2016/6/5追記:カーナビタイムを使用してのドライブの実際に関して、記事を追加しています。こちらからどうぞ。
PS カーナビタイムのリモコン当たっちゃいました♪
カーナビタイムで非売品のリモコンプレゼントキャンペーンをやっていたので応募したら当たっちゃいました。
これ、ちょうど今日着いたんです。
ボタンと台座の指輪見たいな部分は外れるようになっていますが・・・必要あったんでしょうか?ロゴの向きにこだわるんだったら回転するだけでいいのに。
で、これボタンを1回押すと音声認識機能が作動、長押しすると「自宅へ帰る」、2回押すとルート上の渋滞・規制情報を案内してくれるそうです。もちろん音声案内ですよ。
どこにつけましょうかね?ハンドルと言いたいところですが、私はBMWのチーフインストラクターの菰田さん方式でステアリングを操作する(この話題はいずれお話ししますね。)ので邪魔になりそうな気がします。取り外せるんだからボタンだけどこかに貼り付けるのもありですね。予備のTetraxがあるのでそれを使うというのがいいかもです。
長い記事にもかかわらずお付き合いいただきありがとうございました。
では今回はこの辺で失礼します。