40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW4シリーズの限定車「In Style Sport」がカッコいい!オススメポイントはもちろん・・・

BMW

ご紹介したい話題がたくさんあるのですが、まずはこちらから参りましょう。3/4シリーズの限定車といえば、グッとおしゃれな内外装を纏ったものであることはご承知の通りですが、今回は4シリーズグランクーペをベースに発売されました。「なんだ、またか」という勿れ、今回はちょっと一味違っていますよ。

限定車「In Style Sport」

いきなりですが、4GCって好きです。これは当ブログでも何度か申し上げているかと思いますが、あの、4ドアクーペというジャンルのクルマは本当に伊達で、流麗なスタイリングをしています。屋根が低くともそこはそれ実用性を何よりも大事にするBMW,室内における天井高は十分であることは私も確認済みです。常連コメンテーターさんでも、きっと日本に1台しかないであろう仕様の非常に品のいい4GCに乗ってらっしゃる方がお一人いらっしゃいますが、写真を拝見すると本当にかっこいいです。

あっきろの愛車 [BMW 4シリーズ グランクーペ]

その4GCの限定車というのですから、カッコ悪かろうはずもありませんよね。でも、私が反応したのはそれだけではないんです。以下の記事を読んでお分かりになられますでしょうか?

2018.1.22

さらにスポーティになった限定車「BMW 4シリーズ ”In Style Sport”」発売。

スタイリッシュかつスポーティなBMW 4シリーズをベースに、デザインをさらに際立たせた特別限定車がデビューした。

BMW は、4シリーズ グラン クーペM Sportをベースに限定モデルの「BMW 420i / 420i xDrive / 440iグラン クーペIn Style Sport」を、300台限定で販売を開始した。

このBMW 4シリーズ グラン クーペIn Style Sportは、美しく流れるクーペスタイルのシルエットを際立たせるよう、サテン・アルミニウム・ウィンドウ・フレーム・モールディングと、オービット・グレーのバイ・カラー塗装が施された特徴的なダブルスポークの19インチホイール(Mライト・アロイ・ホイール)との組み合わせによって、スポーティかつスタイリッシュに仕立てられたモデル。過去にも同様の仕様となる限定車In Styleがあった際、高い人気があっただけに今回の限定車を待っていた人も多いはずだ。

そのほか、アダプティブMサスペンションとMスポーツ・ブレーキ(ファスト・トラック・パッケージ)を搭載することで、走行面においても魅力が増しているのが特徴である。

【車両本体価格】
BMW 420iグラン クーペIn Style Sport ¥ 6,940,000
BMW 420i xDriveグラン クーペIn Style Sport ¥ 7,260,000
BMW 440iグラン クーペIn Style Sport ¥ 9,250,000

【主な装備内容】
ボディカラー:BMW Individual タンザナイト・ブルー(440i)
スナッパー・ロック・ブルー、アルピン・ホワイト、ブラック・サファイア(420i/420i xDrive)

・19インチMライト・アロイ・ホイール704M バイ・カラー(オービット・グレー)
・アダプティブMサスペンション
・Mスポーツ・ブレーキ
・サテン・アルミニウム・ウィンドウ・フレーム・モールディング(専用装備)
・ダコタ・レザー:ブラック(ブルーステッチ付)(専用装備)
・BMWヘッドアップ・ディスプレイ(420i/420i xDrive)
・ステンレス・ペダル&フットレスト
・BMW M Performanceキーケース&専用バッジ

BMW

(MotorFan MotorFan編集部)

えー、お分かりになりました?なりませんよね(笑)、私の趣味が多分に入った、かなり主観的要素ですので。

何と言ってもボディカラー!

すぐ答え言っちゃいます(笑)。しかもタイトルで大きな文字で叫んじゃいます。

そう、この車の魅力は特にボディカラーなんですよ。

ブラックのダコタ・レザーにブルーのステッチというのは、M Sportのカラーですね。これにアルピン・ホワイトのボディを合わせればクールな感じで夏も涼しく過ごせそうな配色になり、ブラック・サファイアを組み合わせればダークな夜に現れる爽やか細マッチョアスリートの様なイメージになるでしょう(笑)。ここまではいいです。

ですが、このシートのブルーのステッチは、正にこのボディカラーに合わせるためにあるんですよ。そう、「スナッパー・ロック・ブルー」です!

これは私がToto BMWさんにたまたま展示してあったスナッパー・ロック・ブルーの4GCをお尻の方からボディカラーをメインとして撮影したものです。モニターの画面によって見え方が違うかもしれませんが本当に鮮やかなブルーでして、M Sport専用色の伝統的なブルー系のボディカラー(モンテカルロ・ブルーやエストリル・ブルーなど)の中でも白眉といえます。光の当たり具合によっては、ブルー系だけではなくイエロー系も光って見えて、最初に見たときはその凝り方にIndividualの専用色かと思ったくらいです。

このカラーを限定車で出すとは・・・BMW、見直しました!

輸入車の魅力は「魅力的なボディカラー」

大昔の話になりますが、クルマなんぞに興味のない、非常に聡明な女性の同級生と学生時代に話したことがあります。学生時代に私がつるんでいたクルマ好きどもは、所構わずクルマ関係の話題を出していたのですが、その聡明な女性はいつもニコニコと聞いてくれました。

そんな彼女の言葉で一つ、ものすごく印象に残っていることがあるんです。

それは、私のクルマ好きの友人が中古車を探しているときでした。彼はVWゴルフのマニュアルに絞って探していたのですが、マニアックな条件であったことから中々いい玉に出会えず、長期戦を覚悟していたときでした。え?なんで私まで覚悟していたのかとおっしゃる?もちろん、私も彼にくっついて中古車屋さん巡りをしていたからです(笑)。

その際に、とある中古車屋さんで、タイプ964のポルシェ911カブリオレが目玉として展示されていました。ボディカラーの正式な名称は知りませんが、メタリックのパープル系の色だったんですね。「派手だな〜」などと言いながらちょっと離れて眺めていると、ディーラーの方が快く「乗って見てください」とおっしゃるので、社交辞令とか遠慮という言葉がまだ辞書になかった私たちは早速運転席に乗り込んであちこち観察しました。もちろん、翌日大学では大興奮で友人たちに報告です。

その時にその聡明な女性がおっしゃいました。

「イイんじゃない?紫。ガイシャって、日本のクルマに比べていろんな色があって楽しいのが一番のメリットだと思うんだけど。」

ああそうだ、そうなんだよ、日本の風景ではなく、ヨーロッパの風景に合わせるから極彩色の様な色のクルマが存在するけど、それが文化なんだよね、とものすごく心に自然と収まったんです。それは、私が漠然と考えていた「輸入車ってかっこいい!」という子供じみた考えの本質の一つをえぐり出してくれた言葉でした。

普通のホワイト系やブラック系でもヨーロッパ車って凝っていますよね。それもイイのですが、やはり真骨頂は「『ならでは』の色」を身にまとうのが、デザイナーの意図したものではないでしょうか?

そういう意味で、私的には今回発表された4GC「In Style Sport」の真骨頂はこのスナッパーロック・ブルーもしくは440i限定のIndividual色「タンザナイト・ブルー」ではないでしょうか?シャープな4GCのデザインをより引き立てる、本当に映えるボディカラーだと思います。

ここで3シリーズオーナー予備軍さんはがっかりしなくても大丈夫ですよ。今まで「Style Edge」などの限定車では3シリーズも4GCなどと同じ様なカラーが用意されていたのに・・・とお思いかもしれませんが、そもそもスナッパーロック・ブルーは4シリーズ専用色なので3シリーズにはないですし。

そんな3シリーズオーナー予備軍の方にはこれがあるじゃないですか!

以前ご紹介したEDITION SHADOWのサンセット・オレンジですよ。

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これも実物はため息が出るほどイイ色でした。今、私が誰かにBMW購入の相談を持ちかけられたら、間違いなく3シリーズのEDITION SHADOWか、今回ご紹介した4GC「In Style Sport」のスナッパーロック・ブルーをオススメします。限定車が売り切れても、スナッパーロック・ブルーをオススメしたいですね。

ボディカラーで目立とうとか個性を出そうとかいうつもりはありません。

「目立つ」とか「個性をだす」というのは、誰かにアピールするということですよね?おしゃれでデザインコンシャスなBMWを購入して、周囲にアピールしたい気持ちは理解できますが、個人的にはクルマは自己満足のためのものの要素が多いと思っています。

馬車の時代は、立派な馬車を持っていることで自らの地位と財力を顕示し、領地の支配力を高める目的もあったでしょう。ですが、現代においては領地や領民を持っている様な封建的な方なんて・・・流石にいませんよね(笑)。そんな現代では、クルマはご自身が気に入ったものを購入してニヤニヤと自己満足に浸るものであって、自分の財力や地位を誇示するものではないと思うんです。あ、ビジネスや国家交渉の場では違うと思いますけど。

別にホワイト系やブラック系が嫌いなわけではありません。アルピン・ホワイトだってブラック・サファイアだって本当に綺麗な色です。現に私も所有していたことがありますし。でも、私が反発を感じるのは、以前当ブログでご紹介した、「日本で限定車を設定するときは、白・黒・シルバーで出せば当たる」という輸入車の販売店の感覚なんです。なんだか日本人の美的感覚を否定しているかの様な、非常に失礼な物言いで、この言葉を初めて目にしたときは悔しかったですね。

ですので、元々私が鮮やか系の色が好きというのもありますが、それに先にご紹介した学生時代の聡明な同級生の言葉と相まって、こうしたボディカラーに心惹かれるんですよね。

でも、私もそうでしたが、家族の反対もあるかと思います。私も愛車の320dツーリングを購入するときに、メルボルン・レッドにしようかと思ったのですが息子に猛反対されてしまいました。こうした障害を乗り越えないと、中々難しいですよね。

好みの問題。家族の反対。この二つのハードルを超えたその先に、バラ色の自己満足クルマライフがまっているというわけです(笑)。

いかがでしょう?少しだけ、こうした鮮やか系のボディカラーに目を向けて見る気になりましたか?一度で結構です、機会があったらじっくりと眺めて見てください。最初は抵抗があっても、5分で慣れますよ。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。